グルジアの画家 ニコ・ピロスマニ (1862-1918)



先ほどNHKで新日曜美術館を観ていたら、なんと私の大好きなグルジアの画家、ニコ・ピロスマニが取り上げられていました。

昨年渋谷の文化村ザ・ミュージアムで行われた「青春のロシア・アヴァンギャルド展」でもピロスマニの絵画が10点ほど展示されていて、あまりにすばらしかったので2回も訪れてしまったのでした。

なんとその「青春のロシア・アヴァンギャルド展」が、埼玉県立近代美術館にも巡回するそうです!会期は2月7日(土)~3月22日(日)です。私ももう一度見に行きたいと思います。

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ニコ・ピロスマニ (Niko PIROSMANI, 1862-1918)(グルジア語 ნიკო ფიროსმანაშვილი)は、グルジアのカヘティ地方のミルザーニに生まれました。幼いころに両親を亡くしてしまったため、8歳でティフリス(現在のトビリシ)に出てきます。10代の初めには、親戚の貴族カランタロフ家に引き取られ、印刷工などの仕事に就きますが、28歳で独立。その後、鉄道員になりますが4年で退職し、コーカサス地方の旅に出ます。今度は、友人と食料品店を開き、軌道に乗ったところで自分には向いていないと商売をやめてしまいます。それ以来、生活のために絵画を描くようになり、居酒屋などの看板を手掛けました。

その後、1912年には、彼の絵画がペテルブルグからやってきた前衛芸術家たちの目にとまり、モスクワでの展覧会に絵画を出品する機会を得たり、グルジアの画家協会の会員にもなりましたが、生活が豊かになることはなく、1918年、衰弱しているところを発見され病院に運ばれましたが、回復することなく息を引き取りました。

ピロスマニ(ピロスマナシヴィリ)は、動物や人物を描いた絵画が有名ですが、独特な黒と白のコントラストを基調として、要所要所に赤や青、黄色などを加えていく描き方はとても個性的で魅力的に映ります。

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またピロスマニは、日本語でも歌われている「百万本のバラ」という歌に登場する画家のモデルになったことでも知られています。彼は、トビリシを訪れたフランス人女優マルガリータに恋をして彼女の宿泊先であったホテルの庭を赤いバラで埋め尽くしたと言われています。

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先ほど、新日曜美術館のなかでも述べられていましたが、ピロスマニはグルジア人に愛されていて、グルジアにとってとても大切な存在だそうです。それを聞いて、リトアニアにおけるチュルリョーニスのようだと思いました。また、グルジアにあるグルジア正教会の教会の映像がありましたが、円筒形の建築が美しく印象的でした。

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先日からお話ししている、リトアニアのヴィリニュスの「欧州文化首都」を記念したイヴェントでもピロスマニの展覧会が催されています。こちらも埼玉の展覧会と併せてお知らせしておきます。

場所は、Vilnius Picture Galleryで、昨年12月31日に始まっていて、2009年5月31日までです。
詳細は下記をご参照ください。

Exhibition Pirosmani

また、昨年ピロスマニの画集が発売になりました。

こちらも日本語で書かれた数少ない文献のうちの一冊ですし、ピロスマニに関する論文も掲載されていますので、おすすめです。ニコ・ピロスマニ 1862‐1918 (大型本) 

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チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2009-01-25 22:46 |