レクチャー 鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン 「マタイ受難曲講座」 佐倉市民音楽ホール


今日3月21日はヨハン・ゼバスティアン・バッハのお誕生日でしたが、佐倉市民音楽ホールにて鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーによる「マタイ受難曲講座」を聴いてきました。

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今年はメンデルスゾーンの生誕200年なので、その年を記念して、メンデルスゾーン上演稿のJ. S. バッハ「マタイ受難曲」BWV244を演奏することになったそうです。

今日は、4月11日に同ホールで行われる公演の先がけて、そのメンデルスゾーンの上演稿ができた経緯や、その内容などが演奏を交えたレクチャーで詳しく語られました。

メンデルスゾーンは1823年のクリスマスか、1824年の誕生日プレゼントとして大叔母さんから「マタイ受難曲」のスコアを贈られて、それ以来その上演を目指して演奏者や場所などを探します。そして、1829年3月11日と21日にベルリンのジングアカデミーにて復活上演が実現します。1841年にはライプチヒの聖トマス教会でも上演されました。

2009年4月11日に公演が予定されている「マタイ受難曲」はこの1841年に演奏されたものを基準としているそうですが、そのスコアは、19世紀の演奏様式のものであり、バッハが作曲した元のものとはかなり様子が異なっていたそうです。例えば、アリアやコラールをカットして、全体の長さを短くすることでストーリーをわかりやすくしていたり、エヴァンゲリストなどのレチタティーヴォの伴奏にピアノや2本のチェロが使われたりしました。またオーボエ・ダモーレの代わりにA管のクラリネットが、オーボエ・カッチャの代わりにバセット・ホルンが使用されていたそうです。また、通常アルトによって歌われる「憐みたまえ」がソプラノによって歌われたなど、当時の出演者たちの技量によって音程が変えられているフレーズがいくつかあるようでした。レクチャーではその変更になった部分部分しか演奏されなかったので、すべてを通して聴くとどうなるのか、4月11日の公演がとても楽しみになりました。

私がふだん愛聴している「マタイ受難曲」のCDは、バッハ作曲による原典版ですが、ヘレヴェッヘ指揮、コレギウムヴォカーレによる合唱のもので、ソリストたちもボストリッジ、ゼーリヒ、ルーベンス、ショル、ギーラ、ヘンシェルなど一流の方々なので、とても完成度の高い演奏となっていて、おすすめです。

バッハ:マタイ受難曲

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