1991年5月放送のNHKスペシャル「祖国」 バルト三国独立回復のドキュメンタリー


今日は4月1日。エイプリルフールで、新年度の始まりでもありましたが、何も変わらない一日を過ごしました。

以前からバルト三国の作曲家や「歌と踊りの祭典」に興味を持っていたので、今日は1991年5月放送のNHKスペシャル「祖国」を観てみました。

1990年に独立を回復したバルト三国でしたが、1991年に正式にソヴィエトに独立を認められるまでには武力弾圧でリトアニアとラトヴィアで犠牲者が出るなど、苦難の道のりでした。事実、このドキュメンタリー「祖国」を制作したユリス・ポドニエクス監督の親友でカメラマンであったアンドリス・スラピンスとグビード・ズバイグスネは、リトアニアのヴィリニュスで起こった1991年1月13日血の日曜日事件の一週間後の1991年1月20日(日)にラトヴィアの首都リガで起きた武力弾圧の場面を撮影中に銃弾を浴びて亡くなっています。

このふたりのカメラマンが撮影し遺した映像をもとに、この「祖国」というドキュメンタリーは作られました。1990年5月にラトヴィア最高会議で独立宣言が可決されたときの緊迫した場面や、1990年7月の独立回復後に行われた音楽祭のために海外に亡命していたラトヴィア人が帰国する場面、また24000人もの民族衣装を纏ったラトヴィア人が集まり、50年間歌うことを禁止されていたラトヴィア民謡《主よラトヴィアを讃えたまえ》が歌われる場面などが、実際にその苦難の弾圧時代を生きた人々の生の声を盛り込みながらドキュメンタリーにまとめられていました。

ソヴィエトからの独立回復を勝ち取った当時のバルト三国の首脳の笑顔がとても印象的でした。
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一番右側の笑顔で花束を持っている人物が、音楽学者でピアニストでチュルリョーニス研究者である当時のリトアニア最高会議議長のヴィータウタス・ランズベルギス氏です。

バルト三国はその後2004年にNATO加盟に次いでEUにも加盟を果たしています。

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by ciurlionis | 2009-04-01 21:00 | 映画