リトアニア出身のピアノ・デュオ "ザ・イベルハウプタス" のCD
今日も近所のさくらや春の花々をお散歩しながら楽しみました。先月末の寒さがまるで嘘のように暖かくて心地よく、菜の花や水仙たちに「春がきたよ!」と言われたような気がしました。
そんななか今日はリトアニア出身のピアノ・デュオ、ルータ&ズビグネヴァス・イベルハウプタスとサウリュス・ソンデツキス(1928-)指揮、リトアニア室内管弦楽団の演奏するJ. S. BACHのCDを聴いてみました。
ソンデツキス指揮のリトアニア室内管弦楽団のCDについては先日ご紹介しましたが、今日ご紹介する2台のチェンバロのための協奏曲は、もう本当に息をのむような名演であると思いました。
バロック向けのオーケストラの音色と、息のあったピアノ・デュオとが至高のバッハを生み出していました。何をおいても、ソンデツキスの音楽の解釈がそのまま音になっていたのだと思います。指揮者と演奏者全員の真摯な姿勢が音から感じ取れる洗練された演奏でした。このピアノ・デュオのおふたりも息が合っているのは当然のようで、音色も奏法もひとつに聴こえます。快活な楽章はその通りに、また静閑なラルゴなどは奏法も音色もそのように、それでいて現代音楽も自由自在にこなす彼ららしく、バロックらしいけれど保守的でもなく、斬新な面も垣間見えるバッハでした。
下記のサイトからこのCDの一部を視聴できますので、ご興味を持たれた方はぜひ。
Piano Duet Rūta and Zbignevas Ibelhauptas
with Saulius Sondeckis conducts Lithuanian Chamber Orchestra.
J. S. Bach Clavier Concertos.
The Lithuanian Musicians Society,
Vilnius Recording Studio,
1998, VSCD-038
1-3 J.S.Bach Clavier concerto for two pianos and orchestra in C BWV 1061
4-6 J.S.Bach Clavier concerto in C minor, BWV 1060
7-9 J.S.Bach Clavier concerto in C minor, BWV 1062
10-12 Clavier concerto for piano and orchestra in F minor, BWV 1056
このデュオのおふたりは世界中で人気のあるピアニストですので、いずれ日本でも公演をして頂けると良いですね。
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