ロベルタス・シャーヴェニカス指揮 リトアニア室内管弦楽団 サントリーホール


今日は、最近CDを聴いて予習をしておいたロベルタス・シャーヴェニカス率いる、リトアニア室内管弦楽団の演奏を聴きにサントリーホールに行ってきました。

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完売となっていたB席とC席にたくさん空席があったのはなぜでしょうか?それがちょっと残念に思いました。

曲目は下記の通り。

モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 KV.136
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 KV.467
シューベルト:交響曲 第5番 変ロ長調 D.485


  指揮: ロベルタス・シャーヴェニカス
  オーケストラ: リトアニア室内管弦楽団
  ピアノ: イングリット・フジコ・ヘミング


今回はこのオーケストラの創始者のソンデツキスに代わってシャーベニカスの指揮。ソンデツキスの教えがそのまま伝わっているのか、シャーベニカスのダイナミックな指揮からは、このオーケストラ特有の古典向きの音色と繊細なアンサンブルが紡ぎだされ、団員全員がコーラスで歌を歌っているかのような一体感が伝わってきました。

モーツァルトのピアノ協奏曲でピアノを演奏されたフジコ・ヘミングも76歳の方の演奏とわかっていて聴くと、ミスタッチなどが問題ではなく、何歳になっても音楽活動を続けていることに意義があるように思いました。彼女の自由奔放な演奏スタイルにオーケストラの方は合わせるのが大変そうではありましたが、そこはシャーベニカスの腕のみせどころ。極端にテンポが落ちても、突然早くなっても、どこか自然に聴こえるように上手にまとめられていました。

休憩を挟んで、シューベルトの交響曲が演奏されましたが、久しぶりに聴いたすばらしいシューベルトでした。この交響曲は同時代に生きた作曲家たちからの影響が強く感じられる作品ではありますが、各楽章ともそれぞれ異なった表情を持っているので、ひとつの交響曲でオーケストラの魅力の様々な面を聴くことができます。特に第二楽章の抒情的な旋律にはシューベルトらしい独特な美しさがありますが、このリトアニア室内管弦楽団の弦楽器パートの一体感や重なり具合がすばらしく、至高の演奏でした。

今日初めてこのリトアニア室内管弦楽団の演奏を聴きましたが、団員同士の表情も良く、指揮者も生き生きとしていてこれからもさらに注目して行きたいオーケストラであると思いました。

バルト三国ではもうひとつ良く知られた室内管弦楽団であるクレメラータ・バルティカがありますが、彼らとは違い、リトアニア室内管弦楽団はバロックや古典音楽に向いていそうな音色ですから、これからもこの二つのオーケストラでそれぞれバルト三国やリトアニアの楽団の演奏水準の高さをアピールしていって頂きたいと思いました。

次回は、プログラムにリトアニアの作曲家の作品を入れていただきたいと思いました。

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