鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン マタイ受難曲 メンデルスゾーン編 佐倉市民音楽ホール


先月3月21日のレクチャーに続き、今日は鈴木雅明氏率いるバッハ・コレギウム・ジャパンのマタイ受難曲(メンデルスゾーン上演稿)の演奏を聴きに行ってきました。

c0193950_1763673.jpg


キリスト教の受難日というのは「春分の日のあとの満月の次の日曜日(復活祭)の前の金曜日」だそうで、今年の受難日に合わせて4月10日(昨日)にも東京オペラシティ・コンサートホールで本日と同じ公演が行われたそうです。一日あとにはなってしまいましたが、今日は千葉県佐倉市にある佐倉市民音楽ホールへ足を運びました。

J.S.バッハの「マタイ受難曲」はバッハの没後、長い間世間から忘れ去られていたのですが、たまたまメンデルスゾーンの大叔母がバッハの息子たちと親交があり、マタイ受難曲のスコアを手に入れた彼女がそのスコアをメンデルスゾーンにプレゼントしたことをきっかけに、この曲のすばらしさに開眼させられた若干20歳のメンデルスゾーンが復活上演を実現させ、「マタイ受難曲」にふたたび息を吹き返させたのでした。

メンデルスゾーンがこの音楽の偉大さに気づいていなかったら、今現在私たちがマタイ受難曲を聴くことは叶わなかったかと思うと、彼の行ったことの功績の大きさは計り知れません。

メンデルスゾーンはこの復活上演のために、このマタイ受難曲に手を入れて多くのアリアやコラールを省き、受難物語のストーリーを追いやすくしました。実際に昨日の公演も2時間15分くらいのもので、「マタイ受難曲」のハイライトを聴いた感じでした。

しかし、「日本が世界に誇る鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン」の演奏だけあって、本当にすばらしい演奏でした。エヴァンゲリストを演じたテノールのゲルト・テュルクやイエスを演じたバスのドミニク・ヴェルナーの完璧な歌唱力と、それにソプラノのレイチェル・ニコルズとアルトの加納悦子さんが花を添えていて。

特に、ペテロが「わたしは、そんな人は知らない。」と3回言って、鶏が鳴くというシーンなどは、なんとも言えない空気が流れていて、もう唯唯J. S. バッハの偉大さを感ぜずにはいられませんでした。

また近い将来バッハ・コレギウム・ジャパンの演奏をじっくり聴いてみたくなりました。本当に良い演奏で聴くと作品の真髄に一歩近づいたように思える瞬間があって得るものが多く感じられます。バッハについて深く研究されている鈴木雅明氏と、彼に賛同して誠心誠意演奏をしているオケとコーラスはまさにすばらしいグループであると思いました。

下記にこのバッハ・コレギウム・ジャパンが演奏するJ. S. バッハのマタイ受難曲 全曲のCDをご紹介しておきます。(メンデルスゾーン編ではなく、バッハによる全曲です。)

c0193950_16571674.jpg


**********************************************************************
c0193950_1432321.gif

HMVジャパン CD DVD 音楽 書籍 ゲーム
[PR]