ヴィータウタス・ランズベルギス氏の弾くチュルリョーニス その2
このブログもしばらくお休みさせていただくことにしましたので、今日は、最近自分が気に入って聴いているCDについて書きます。
7月の終わりにリトアニアの首都ヴィリニュスにあるCD屋さんに立ち寄ったら、リトアニアの元最高会議議長(国家元首)のヴィータウタス・ランズベルギス氏の弾くチュルリョーニス作品集CDが新しく発売になっていました。
カバーに採用されている絵画は昨年末オランダから返還譲渡されたチュルリョーニス作の『ピラミッドのソナタよりアンダンテ』です。
この夏にヴィリニュスのネリス川対岸に新規オープンしたVilnius Art Galleryで行われていた「チュルリョーニスと同時代の芸術家たち展」にも出品されていたので、ひと月半の滞在中に3度ほど足を運び、じっくり鑑賞してきました。今はきっとカウナスにある国立チュルリョーニス美術館に戻されていることかと思います。
収録曲は、世界初録音のものも含まれています。録音技術が進歩したせいか、今回の演奏は音色が研ぎ澄まされていて、これまでのLPやCDにあったようなチュルリョーニスのピアノ曲の素朴さが無くなってしまっているのは残念に思いましたが、さすがチュルリョーニス研究の第一人者のランズベルギス氏の演奏だけあって、洗練されているとともにチュルリョーニスのことを知りつくしたピアニストの演奏であるということがよく伝わってきました。
今現在、このCDはリトアニア語のサイトでしか購入することができませんので、また英語のサイトやアマゾンで購入可能になった際は改めてご紹介させていただきます。
それでは、みなさま、良い5連休をお過ごしくださいませ。