CD パーヴォ・ヤルヴィ指揮 シンシナティ交響楽団 トルミス 序曲第2番 ほか


先日、山野楽器に立ち寄った際に見つけたCDを聴いてみた。

エストニア人指揮者(米国在住)のパーヴォ・ヤルヴィ指揮、シンシナティ交響楽団演奏のショスタコーヴィチ作曲「交響曲第10番」とエストニアの作曲家ヴェリヨ・トルミス作曲の「序曲第2番」。

先日ある大学の先生とムラヴィンスキーについて話したばかりであったが、ライナーノーツによれば、ショスタコーヴィチの交響曲第10番の初演は、スターリンが亡くなった1953年の12月17日にムラヴィンスキーの指揮によりレニングラードで行われたそうである。

そういえば、私の最愛の作曲家プロコフィエフはスターリンと同じ1953年3月5日に亡くなっているのだ。ソロモン・ヴォルコフによれば、ショスタコーヴィチはこの交響曲第10番でスターリンについて描写したとある。

シンシナティ交響楽団のショスタコーヴィチを聴いてみたが、変に誇張した部分などがなく自然なショスタコーヴィチだった。オーケストラ全体が同じ方向に向かって進んでいく感じが気持ち良い。管楽器奏者のソロも申し分ない。やはり、ショスタコーヴィチの交響曲第10番で特徴的なのは、第3楽章の第2主題に自分のイニシャルDSCH(ドイツ音名によるレ、ミ♭、ド、シ)の音のモチーフを織り込んでいるところだろう。

そして、もうひとつの収録作品、ヴェリヨ・トルミスの序曲第2番。

トルミスの合唱曲ばかり聴いている私にとっては、普段聴いたことのないトルミスによる管弦楽曲で、とても斬新で新鮮だった。エストニア民謡の合唱曲を作曲しているトルミスの影はなく、ダイナミックなソヴィエト色の濃い作品だった。

ヤルヴィの述べている通り、同じスターリン時代を過ごした両作曲家の作品からは、国こそは違うが同じ旧ソ連邦下で作曲された2作品であるということが感じられた。

ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番、トルミス: 序曲第2番

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CD-80702, TELARC 2009
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by ciurlionis | 2009-10-27 23:59 | 音楽