東京都交響楽団第696回定期演奏会 ジェームズ・ジャッド指揮 今井信子ヴィオラ サントリーホール 


今やヴィオラ奏者というとバシュメットやカシュカシャンなどヴィジュアル系のアーティストが見られるようになったが、昔はヴィオラといったらターティスやプリムローズやヒンデミットの名が浮かぶだけだった。そんななか、今日あるようなヴィオラの確固たる地位を築くのに活躍されたのが今井信子さんではなかったか?

最近は、ヴィオラ・スペースを自ら主宰されるなど、後進の指導にあたられている彼女ではあるが、まだまだ第一線のヴィオラ奏者であると思っている。

今日は、彼女がウォルトン作曲のヴィオラ協奏曲を演奏されるというので、楽しみに聴きに行ってきた。

第696回定期演奏会 Bシリーズ
会場:サントリーホール

指揮:ジェームズ・ジャッド
ヴィオラ:今井信子

◦ヴォーン・ウィリアムズ:「すずめばち」序曲
◦ウォルトン:ヴィオラ協奏曲 
◦エルガー:交響曲第1番 変イ長調 作品55


指揮は、ロンドンのトリニティ音楽院出身のジェームズ・ジャッド。

指揮者とオーケストラの相性が良かったのか、どの作品もイギリス音楽の素晴らしさが良く引き出されていたと思う。久しぶりに聴いた名演だった。

今井信子さんの弾くヴィオラもまだまだ現役。その昔ターティスのために作曲され、ヒンデミットが初演し、プリムローズの録音で知られた名作が、今井さんならではの語りかけるように親密な音楽として21世紀に甦った。シンプルながら奥の深い音色に魅了されました。

アンコールに演奏されたヘンデル作曲「私を泣かせてください」(細川俊夫編曲)も素晴らしかった。彼女の今までの人生のすべてが音からにじみ出ているかのような秀逸な演奏だった。もっと日本のオーケストラとの共演を続けてほしいと思いました。

今井信子さんの自伝を読んで感銘を受けました。演奏会でアンコールに演奏されたヘンデル作曲の「私を泣かせてください」のミニCDも付いています。おすすめです。

今井信子 『憧れ ヴィオラとともに』(単行本)

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