カテゴリ:音楽( 77 )

チュルリョーニスのCDの3枚目は、1992年にキングレコードよりリリースされたチュルリョーニスの交響詩「森の中で」・「海」(オリジナル版・世界初録音)です。

指揮は、ギンタラス・リンキャヴィチュス。演奏はリトアニア国立交響楽団です。

このCDのすごいところは、交響詩「海」が「オリジナル版の世界初録音である」ということです。

約50年もの間ソ連邦の一国であったリトアニアですが、1990年3月に自ら再独立を宣言。1991年、クーデターの失敗を経て8月には正式にソ連邦からの独立が認められました。

その独立運動の旗手となった当時の国家元首が音楽学者でチュルリョーニス研究者のヴィータウタス・ランズベルギス氏でした。

このCDの録音はリトアニアをソ連邦からの再独立へと導いたランズベルギス氏自らの要請で実現しました。独立直後の混乱期にあったリトアニアで、それまではカットの多いバルシスによる改訂版しか演奏されたことのなかったチュルリョーニスの交響詩「海」のオリジナル版の録音がリトアニアのLITUANUSと日本のキングレコードの協力で行われたのです。

1992年3月には池袋にあったセゾン美術館でチュルリョーニスの絵画展が行われ、ランズベルギス氏も来日されて話題になりました。このCDのジャケットにある絵画はチュルリョーニスが描いたもので「思索」(Thoughts) といいます。独立回復後、初のCD制作に日本のレコード会社が協力・出資できたことは嬉しい事実です。その後、ピアノ作品集とリトアニア民謡曲集のCDもキングレコードよりリリースされました。

それにしても、チュルリューニスを専門とする音楽学者が初代国家元首になるなんて、ちょっと日本では想像もできないことですね。

チュルリョーニス:交響詩「森の中で」・「海」(オリジナル版・世界初録音)(KICC-76)

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リトアニア国立交響楽団の演奏は、透明感のある音色と一音一音大切に演奏する繊細さが特徴です。特に交響詩「森の中で」は、まるで森の中にいるような感覚になり、聴いていて心地いいです。

『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-09 23:59 | 音楽
チュルリョーニスCDの2枚目は、エフゲニー・スヴェトラーノフ (1928-2002) が自ら企画した3人の作曲家の「海」にまつわる作品、チュルリョーニスの交響詩「海」VL 5、グラズノフの管弦楽のための幻想曲 ホ長調 作品28「海」、ドビュッシーの交響詩「海」3つの交響的エスキスを収録したものです。

演奏は、ロシア国立交響楽団。1993年2月13日にモスクワ音楽院大ホールで行われた演奏会のライヴ録音です。

チュルリョーニスの交響詩「海」は、バルト海を視覚的にイメージできるような、詩情豊かな作品です。ハープのグリッサンドから始まり、ヴァイオリンの和音の上にフルートとクラリネットのささやきが聴こえ、その後金管楽器が加わっていき、徐々に厚みを増してゆきます。木管アンサンブルがリトアニアの「海」の情景を、金管楽器と弦楽器の低音がバルト海の大波を想起させます。収録されているのは1965年出版のエドゥアルダス・ バルシス版の演奏です。

グラズノフの管弦楽のための幻想曲 ホ長調 作品28「海」もめずらしい作品ですし、重低音の効いた厚みのあるロシア国立交響楽団の演奏で、ドビュッシーの交響詩「海」を聴くのもまた新鮮で新しい発見がたくさんあります。

このCDも比較的入手しやすく日本語で解説も読めますので、ご興味のおありの方はぜひお聞きになってみてください。

「海」: チュルリョーニス、グラズノフ、ドビュッシー: スヴェトラーノフ指揮、モスクワ国立交響楽団 (OVCL00287) (DMCC-26012)


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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-08 23:59 | 音楽
このブログ上でチュルリョーニスの音楽作品を収録しているCDをご紹介していきたいと思っているのですが、「できるだけ入手しやすいもので、日本語で解説が読めるもの」から始めます。

第一枚目は、以前にもご紹介したことのあるビクターエンタテインメントからリリースされている「バルト三国の合唱音楽選集 Vol. 1-5」の「Vol. 5 リトアニア合唱曲集」(V. アウグスティナス指揮、ヴィリニュス市合唱団《ヤウナ・ムジカ》) です。

このCDのなかに一曲だけチュルリョーニスが合唱曲用に編曲したリトアニア民謡「田畑よ、広がって」 (Bėkit Bareliai) のさらなる編曲版が収録されています。

歌詞は「田畑よ、広がって、向こうまで。」が繰り返されるのみ。このカノン風の唱法が古くから伝わるリトアニア民謡の特徴をあらわしています。もの哀しい雰囲気をもった民謡ですが、ご興味を持たれた方はぜひお聴きになってみてください。

バルト三国(エストニア・ラトヴィア・リトアニア)では、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録された、国民参加型の合唱祭が行われることでも世界的によく知られています。

バルト三国すべての合唱曲にご興味をお持ちの方のために、「バルト三国の合唱音楽選集 Vol. 1-5」すべてを下記に載せておきます。

バルト三国の合唱音楽選集 Vol.1 エストニア合唱曲集(1)混声 (VICS-61105)
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バルト三国の合唱音楽選集 Vol.2 エストニア合唱曲集(2)女声 (VICS-61106)
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バルト三国の合唱音楽選集 Vol.3 ラトヴィア合唱曲集(1)混声・女声 (VICS-61107)
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バルト三国の合唱音楽選集 Vol.4 ラトヴィア合唱曲集(2)混声・男声 (VICS-61108)
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チュルリョーニスが収録されているのはこちら↓
バルト三国の合唱音楽選集 Vol.5 リトアニア合唱曲集 (VICS-61109)
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バルト三国の合唱曲を収録したCDでは、以前からご紹介している「バルト諸国の音楽 Baltic Voices 1. 2. 3. 」がおすすめです。詳しくは下記のエントリーをごらんください。
http://ciurlionis.exblog.jp/10552509


『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-07 23:59 | 音楽
少々遅くなりましたが、今年も2011年が記念年の作曲家をまとめてみました。

私が特に注目しようと思っているのは下記にカタカナで示した作曲家です。カタカナの部分だけでは物足りないという方のためにさらに詳しい英語のリストも付けておきました。

フランツ・リストに関して、先月ロンドンのロイヤル・アカデミー・オヴ・アーツで行われていた「ブダペストの至宝」展 (Treasures from Budapest: European Masterpieces from Leonardo to Schiele) で今まで切手でしか見たことのなかったミハーイ・ムンカーチ(Munkácsy Mihály)が描いたリストの肖像画の実物をみることができ、リスト・イヤーに先駆けて良い予習となりました。今年もリストの作品を楽しみに演奏会へ足を運んでみたいと思います。

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生誕:
ウィリアム・ボイス(イギリス)William Boyce (1711–1779) 生誕300年
フランツ・リスト(ハンガリー) Ferenc [Franz] Liszt (1811–1886) 生誕200年
アントン・アレンスキー(ロシア) Anton Stepanovich Arensky (1861–1906) 生誕150年
ベーラ・バルトーク(ハンガリー) Bartók Béla Viktor János (1881-1945) 生誕130年
セルゲイ・プロコフィエフ(ロシア) Sergei Sergeevich Prokofiev (1891-1953) 生誕120年
アラン・ホヴァネス(アメリカ) Alan Hovhaness (1911–2000) 生誕100年
ニーノ・ロータ(イタリア) Nino Rota (1911–1979) 生誕100年
ソフィヤ・グバイドゥーリナ(ロシア) Sofiya Asgatovna Gubaidulina (1931- ) 生誕80年


没後:
トマス・ルイス・デ・ビクトリア(スペイン) Tomás Luis de Victoria (1548–1611) 没後400年
ルイ・クープラン(フランス) Louis Couperin (1626–1661) 没後350年
アントニン・ドヴォルザーク(チェコ) Antonín Dvořák (1841-1904) 没後170年
ミハイル・グリンカ(ロシア) Mikhail Glinka (1804-1851) 没後160年
テクラ・バダジェフスカ=バラノフスカ(ポーランド) Tekla Bądarzewska-Baranowska (1834–1861) 没後150年
モデスト・ムソルグスキー(ロシア) Modest Petrovich Mussorgsky (1839-1881) 没後130年
ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス(リトアニア) Mikalojus Konstantinas Čiurlionis (1875–1911) 没後100年
グスタフ・マーラー(オーストリア) Gustav Mahler (1860–1911) 没後100年
カミーユ・サン=サーンス(フランス) Camille Saint-Saëns (1835-1921) 没後90年
カール・ニールセン(デンマーク) Carl Nielsen (1865-1931) 没後80年
イグナツィ・パデレフスキ(ポーランド) (Ignacy Jan Paderewski 1860-1941) 没後70年
アルノルト・シェーンベルク(オーストリア) (Arnold Schoenberg 1874-1951) 没後60年
ニコライ・メトネル(ロシア) Nikolai Karlovich Medtner (1880-1951) 没後60年
パーシー・グレインジャー(オーストラリア)Percy Aldridge Grainger (1882–1961) 没後50年
ウーノ・クラミ(フィンランド) Uuno (Kalervo) Klami (1900–1961) 没後50年
イーゴリ・ストラヴィンスキー(ロシア) Igor Fyodorovitch Stravinsky (1882-1971) 没後40年
サミュエル・バーバー(アメリカ) Samuel Barber (1910-1981)没後30年
ヤニス・クセナキス(ルーマニア生まれのギリシャ系フランス人) Iannis Xenakis (1922-2001)没後10年


ご参考までに、より詳しい英語のリストです。

Born(生誕):
D. Dinis (1261–1325) 750 years
Philippe Rogier (1561–1596) 450 years
Jacopo Peri (1561–1633) 450 years 
Andreas Hammerschmidt|Hammerschmid (1611–1675) 400 years
Pablo Bruna (1611–1679) 400 years 
Henri (Henry) Desmarest|Desmarets (1661–1741) 350 years
Giacomo Antonio Perti (1661–1756) 350 years
Georg Böhm (1661–1733) 350 years
Domènec Terradellas (1711–1751) 300 years
William Boyce (1711–1779) 300 years
Ignaz Holzbauer (1711–1783) 300 years
Jean-Joseph Cassanea de Mondonville (1711–1772) 300 years
Evstigney Ipatovich Fomin (1761–1800) 250 years
Johann Christian Ludwig Abeille (1761–1838) 250 years
Antonín (Anton) Vranický (1761–1820) 250 years
Pavel Lambert Mašek (1761–1826) 250 years
Félix Le Couppey (1811–1887) 200 years
Vincenz Lachner (1811–1893) 200 years
Ambroise Thomas (1811–1896) 200 years
August Gottfried Ritter (1811–1885) 200 years
Jan Nepomuk Škroup (1811–1892) 200 years
Ferenc [Franz] Liszt (1811–1886) 200 years
Ferdinand Hiller (1811–1885) 200 years
Louis Schindelmeisser (1811–1864) 200 years
Stanislao Gastaldon (1861–1939) 150 years
Charles Martin Loeffler (1861–1935) 150 years
Pierre de Bréville (1861–1949) 150 years
Marco Enrico Bossi (1861–1925) 150 years
Georgi Lvovitch Catoire (1861–1926) 150 years
John Lemmone (1861–1949) 150 years
Anton Stepanovich Arensky (1861–1906) 150 years
João Arroyo (1861–1930) 150 years
Roberto García Morillo (1911–2003) 100 years
Gábor Darvas (1911–1985) 100 years
Jehan-Ariste Alain (1911–1940) 100 years
Alan Hovhaness (1911–2000) 100 years
Phyllis (Margaret) Tate (1911–1987) 100 years
Alberto Soresina (1911–2007) 100 years
Hans Vogt (1911–1992) 100 years
Franz Reizenstein (1911–1968) 100 years
Frederick May (1911–1985) 100 years
Bernard Herrmann (1911–1975) 100 years
Franco Ferrara (1911–1985) 100 years
Gian Carlo Menotti (1911–2007) 100 years
Jan Koetsier (1911–2006) 100 years
Gustaf Allan Pettersson (1911–1980) 100 years
Jan Mul (1911–1971) 100 years
Vladimir Ussachevsky (1911–1990) 100 years
Nino Rota (1911–1979) 100 years
Stanley Richard Bate (1911–1959) 100 years
Endre Szervansky (1911–1977) 100 years
Daniel Schnyder (*1961) 50 years
Daniel Schroyens (*1961) 50 years
Eduardo Vaz Palma (*1961) 50 years
Emanuel Frazão (*1961) 50 years
Erik Oña (*1961) 50 years
Gordon Kerry (*1961) 50 years
Hakan Olsson (*1961) 50 years
Isabel Soveral (*1961) 50 years
Vasco Pearce de Azevedo (*1961) 50 years
Virgílio Melo (*1961) 50 years
Patrizio Marrone (*1961) 50 years
Alois Bröder (*1961) 50 years
Janet Owen Thomas (1961–2002) 50 years
Craig Bakalian (*1961) 50 years
Marc-André Dalbavie (*1961) 50 years
Lowell Liebermann (*1961) 50 years
Giorgio Colombo Taccani (*1961) 50 years
Petri Kuljuntausta (*1961) 50 years
Piotr Grella-Możejko (*1961) 50 years
Hanna Kulenty (*1961) 50 years
Stephen Parker (*1961) 50 years
Alberto Jacopucci (*1961) 50 years
Karen Tanaka (*1961) 50 years
Kevin Ferguson (*1961) 50 years
Peter Machajdík (*1961) 50 years
Jean-Christophe Rosaz (*1961) 50 years
Unsuk Chin (*1961) 50 years
Rudolf Zaras (*1961) 50 years
Todd Harris (*1961) 50 years
David "Uncle Dave" Lewis (*1961) 50 years
Johan S. Riphagen (*1961) 50 years
Michael Torke (*1961) 50 years
Matthew Malsky (*1961) 50 years
Alain De Ley (*1961) 50 years
Mark R. (Richard Bush) Taylor (*1961) 50 years
Brett Dean (*1961) 50 years
Mike Edgerton (*1961) 50 years
Daron Hagen (*1961) 50 years
Edward Knight (*1961) 50 years
Matthew Fields (*1961) 50 years
Peter Zagar (*1961) 50 years

Died(没後):
Philippe de Vitry (1291–1361) 650 years
Johannes Ciconia (1335–1411) 600 years
Antoine de Févin (1470–1511) 500 years
Jean Ghiselin (1455–1511) 500 years
Luis Milán (1500–1561) 450 years
Pierre Sandrin (1490–1561) 450 years
Vicente Lusitano (1561†) 450 years
Cornelius Canis|de Hondt (1510–1561) 450 years
Tomás Luis de Victoria (1548–1611) 400 years
Louis Couperin (1626–1661) 350 years
Francesco Feo (1691–1761) 250 years
Ignaz (Franz Joseph) Fränzl (1736–1811) 200 years
Anthony Philip Heinrich (1781–1861) 150 years
Tekla Badarcewska-Baranowska (1834–1861) 150 years
Tomás Genovés y Lapetra (1805–1861) 150 years
Heinrich Marschner (1795–1861) 150 years
Karol Lipinski (1790–1861) 150 years
Edwin A. Jones (1853–1911) 100 years
Alexander Alexandrovich Kopylov (1854–1911) 100 years
Mikalojus Konstantinas Čiurlionis (1875–1911) 100 years
Félix-Alexandre Guilmant (1837–1911) 100 years
Gustav Mahler (1860–1911) 100 years
Johan Severin Svendsen (1840–1911) 100 years
Bruno Oscar Klein (1858–1911) 100 years
John Fernström (1897–1961) 50 years
Percy Aldridge Grainger (1882–1961) 50 years
Wallingford Riegger (1885–1961) 50 years
Uuno (Kalervo) Klami (1900–1961) 50 years
Carlos Salzédo (1885–1961) 50 years
Maurice Delage (1879–1961) 50 years
York Bowen (1884–1961) 50 years
William Walter Beaton Moonie (1883–1961) 50 years
Luís Abraham Delgadillo (1887–1961) 50 years

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by ciurlionis | 2011-01-04 23:59 | 音楽
今年2011年はリトアニアの作曲家・画家ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス (Mikalojus Konstantinas Čiurlionis, 1875-1911) の没後100年にあたります。

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私がチュルリョーニスの音楽に出会ったのは2004年。ロンドン大学大学院留学中に旅行で訪れたバルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)でクラシック音楽のCDをたくさん購入して帰ったことがきっかけでした。

それ以来バルト三国へは5回訪れ、リトアニア国立チュルリョーニス美術館でチュルリョーニスの絵画も鑑賞。2009年夏には首都ヴィリニュス大学のリトアニア語講座に留学しながら、国民参加型の歌と踊りの祭典に通い、バルト三国の民族音楽を身をもって体感しました。

私のチュルリョーニスLP・CDコレクションも80枚ほどになり、今年は没後100周年ということですので順番にご紹介していきたいと考えております。

また、昨年夏にリトアニアのドルスキニンカイで行われたチュルリョーニス学会に参加させて戴いた際に、チュルリョーニス作曲の交響詩「海」のオーケストラスコア・パート譜を購入してきましたので、演奏してくださるオーケストラを募集中です。
チュルリョーニスは画家でもあり、1992年には池袋にかつてあったセゾン美術館で展覧会が行われたことがあります。ですから、画家としてのチュルリョーニスの画業もご紹介していきたいと思います。

リトアニアのチュルリョーニス研究者ダリウス・クチンスカス教授と、チュルリョーニスの曾孫ロカス・ズボヴァス氏などが共同で開発したチュルリョーニス専門サイトがOPENしましたので、もしよろしければごらんください。絵画作品のほとんどをこちらからご覧いただけます。
http://ciurlionis.eu/en/

現在、イタリアのミラノの王宮でチュルリョーニスの絵画展が開催中です。2011年2月13日まで。詳しくは下記サイトを参照ください。
http://www.mostraciurlionis.it/

『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008
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リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!


書籍「チュルリョーニスの時代」+ CD「M.K.Ciurlionis' Piano works performed by Vytautas Landsbergis」セット

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by ciurlionis | 2011-01-02 00:01 | 音楽

今やロシアの歌曲として知られる「百万本のバラ」"Миллион алых роз" は、元々は、ラトヴィア民謡「マーラが与えた人生」 "Dāvāja Māriņa" という、ラトヴィアのライモンド・パウルスによって作曲され、レオン・ブリディスが作詞を担当した曲でした。

1981年にラトヴィア人歌手アイヤ・クレレにより歌われて知られるようになったのですが、その後ロシアのヴォズネンスキーにより、グルジアの画家ニコ・ピロスマニを題材とした歌詞がつけられ、大歌手アラ・ブガチョワによって歌われ、さらに世の中に知られるようになったそうです。

この度の第一回ラトビア音楽祭でもラトヴィア語の原曲が歌われるようですので、お聴きになってみてはいかがでしょうか?

You Tubeにアイヤ・ククレによりラトヴィア語で歌われている原曲を見つけましたので、下記に載せておきます。



* * *

ロシア語版の「百万本のバラ」のモデルとなったグルジアの画家、ニコ・ピロスマニの描く絵画は独特の作風で魅力的です。私はロンドンで共演したグルジア人ピアニストに教えてもらいました。グルジア人にとってピロスマニとは国を象徴する画家だそうです。リトアニアにおけるチュルリョーニスのようですね。。。

ご興味のおありの方はぜひどうぞ。

グルジアの画家 ニコ・ピロスマニ 1862‐1918(画集)

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by ciurlionis | 2010-09-23 00:03 | 音楽

リトアニアが意外にもジャズ大国であることを知ったのは、鈴木正美先生の下記のブックレットを読んでからでした。

このブックレットはロシア・ジャズについて(ソヴィエト時代を含めて)詳しく書かれていて勉強になりました。おすすめです。

ロシア・ジャズ―寒い国の熱い音楽、鈴木正美 (著)、(ユーラシア・ブックレット)

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その後、リトアニアへ行くたびにリトアニア人の演奏によるジャズのCDを買ってくるようになり、現在に至っています。

下記の3枚組x2の計6枚のCDを聴くとリトアニア・ジャズの歴史を聴きながら辿ることができます。ブックレットも英訳されていて、半世紀におよぶそのパースペクティヴを詳しく知ることができました。

LITHUANIAN JAZZ 1929-1980 (3CD SECD011)





LITHUANIAN JAZZ 1980-1990 (3CD SECD014)
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特に、モツクーナスの師匠、ウラジーミル・チェカシンのサックス演奏が光っています。

日本ではCDの入手が難しいかも知れませんが、ご興味のある方はYou Tubeに公開されている演奏を聴いてみてください。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

アマゾンでリトアニアの国旗柄のマグを見つけました。リトアニア・ファンの方、いかがでしょうか?

Sugar Land (シュガーランド) フラッグマグ LITHUANIA(リトアニア) 11181-3
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by ciurlionis | 2010-09-17 00:02 | 音楽

以前一度このブログでもご紹介した世界的映像作家であるジョナス・メカス氏のウェブサイト、
www.jonasmekas.comでやっていた映像日記"365 Films by Jonas Mekas"のなかの2007年11月12日の映像日記には、リトアニアの元国家元首ヴィータウタス・ランズベルギス氏が登場してチュルリョーニスのピアノ作品を演奏しているのですが、その映像がYou Tubeで公開されていました。



演奏されているのは、

リトアニア民謡のピアノ用編曲より、
Močiute, noriu miego [Mother, I want to sleep], VL281 (1906) 

The last Summer (8曲) より、
III. Prelude in G major, VL338 (1909) 

の2曲で、使用されているピアノはドイツのベヒシュタイン(C.Bechstein) です。

1906年にチュルリョーニスは、リトアニア民謡の重要性を説き、リトアニア民謡の編曲に取り組み、多くの合唱用編曲とピアノ用編曲を作曲しました。

また、2曲目のPrelude in G majorは、チュルリョーニスが1909年「作曲に打ち込んだ最後の夏」に作曲した8曲のうちの1曲です。

やはり、チュルリョーニス研究の第一人者、ランズベルギス氏の弾くチュルリョーニスには特別なものを感じます。その指からは静かに語りかけるような深く思索的な音楽が紡ぎだされる。誰も真似のできないところです。演奏後には「ブラヴォー!」の声が飛んでいます。

わずか5分足らずの映像日記ですが、一見・一聴に値します。おすすめです。

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by ciurlionis | 2010-09-10 00:01 | 音楽

今日は、チュルリョーニスに関する英語論文を書きながらチュルリョーニスの合唱・ピアノ作品の演奏会DVDを観ていた。

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内容は、2009年4月28日にブリュッセル王立音楽院でリトアニアEU加盟5周年とリトアニアの国名千年紀を記念して行われた、ヴィリニュス大学合唱団 "Pro musica" とヴィータウタス・ランズベルギス教授のピアノ演奏によるチュルリョーニス合唱・ピアノ作品演奏会の模様を収録したもの。

„Pro musica“. Religious songs.

1. Kyrie
2. Gloria
3. Sanctus

Prof. Vytautas Landsbergis. Piano works.

1. Moment musical in F sharp minor
2. Mazurka in B minor
3. Prelude in B minor
4. Fughetta in B minor
5. Prelude in B minor
9–11. Three traditional Lithuanian folk songs
12. Autumn
13. Prelude on the six-tone row
14. Music for the Whit Sunday
15. Prelude in A major
16. The Willow on the Hill
17. Prelude in D Minor

„Pro musica“. Lithuanian folk songs harmonized by M. K. Čiurlionis

18. Across the Nemunas
19. What the Lad Thought
20. Oh, Forest, Forest
21. Mother Sent Me
22. Dawn is Breaking
23. Oh, Mother

Choral works are conducted by Rasa Gelgotienė and Gediminas Gelgotas.

DVDとCDがセットになっている。

昨年2009年夏にヴィリニュス大学に留学していた時に大学の教会で聴いた演奏会とほぼ同一の内容。教会内に響くチュルリョーニスの合唱・ピアノ作品の音、音、音。耳に焼き付いていて今でも忘れることはない。ランズベルギス氏の弾くチュルリョーニスの生演奏を聴くことができて感慨無量であった。

これはヴィリニュスでたまたま見つけて買ってきたものなのでどこで入手できるかはわからないが、下記のサイトで少しだけ聴くことができる。ご興味があればぜひどうぞ。


"Pro Musica" DVD "M. K. Čiurlionio chorinė ir fortepijoninė kūryba", Briuselis, 2009.

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by ciurlionis | 2010-09-09 23:59 | 音楽

日本のHMV ONLINEでチュルリョーニスのピアノ作品全集のCDが購入できるようになりました!

Celestial Harmoniesより2000年以降に順次リリースされた5枚のCDがボックスセットとしても発売。もちろん1枚ずつでも購入できます。

ご興味のある方はぜひお聴きになってみてください。

1枚目~3枚目は2005年に亡くなったドイツ人ピアニスト、ラフーゼン (Nikolaus Lahusen) の演奏で、4枚目と5枚目はチュルリョーニスのひ孫でリトアニア人ピアニスト、ズボヴァス (Rokas Zbovas) の演奏です。ジャケットには、チュルリョーニスが描いた絵画や撮った写真が採用されています。

詳細は、下記をご覧ください。

チュルリョーニス: ピアノ作品全集 (CD 5枚組 ボックスセット)/ Complete piano works (5 CD BOX SET): Nikolaus Lahusen (CD 1-3), Rokas Zbovas(CD 4,5)



チュルリョーニス/Piano Works Vol.1: Lahusen(P)



チュルリョーニス/Piano Works Vol.2: Lahusen(P)



チュルリョーニス/Piano Works Vol.3: Lahusen(P)



チュルリョーニス/Piano Works Vol.4: Zubovas(P)



チュルリョーニス/Piano Works Vol.5: Zubovas(P)


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by ciurlionis | 2010-09-02 23:59 | 音楽