カテゴリ:音楽( 77 )


先日、駐日リトアニア大使館で上映されたリトアニア映画 "Praėjusios dienos atminimui" (In Memory of the Day Passed by / 過ぎた日に) 監督・脚本: シャルーナス・バルタス (Šarūnas Bartas、1990年 40分 モノクロ) のなかでカリヨンを演奏するシーンがあり、その演奏されていた曲に聞き覚えがあったので色々と調べてみました。

昨年夏にリトアニアのヴィリニュスで購入した下記のCD 「カウナスのカリヨン」"KAUNO KARILIONAS/ KAUNAS CARILLON" (JUOSTA RECORDS 2005 JRCD-019) を聴いてみて曲目が判明しました。
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男性が演奏していた曲は、ギエドリウス・クプレヴィチュス氏 (Giedrius Kuprevičius) 作曲の "Preliudas M. K. Čiurlionio atminimui(Prelude in Memory of M. K. Čiurlionis)" でした。日本語だと「チュルリョーニスを追悼するプレリュード」とでも言えるでしょうか。

このCDは入手が難しいものですが、先日上映されたリトアニア映画のカリヨンの演奏風景をYou Tubeで観ることができますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。

ソ連時代にはカリヨンの鐘までもが没収され、そのうちのほとんどは返還されなかったそうです。その貴重な鐘の音をお聴きください。



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by ciurlionis | 2010-09-01 23:59 | 音楽

朝一番で郵便局へ行き、昨日頂戴した本やら贈り物を郵送。ドルスキニンカイから日本まできちんと届くか不安でしたがとても持って帰れる重さではないため仕方なく。

11時にチュルリョーニス記念博物館前に集合して、学会参加者で近くの村へ遠足。

まずはベラルーシとの国境近くのシュヴェンドゥブレという村へ。ここはチュルリョーニスが「ライガルダス谷」という絵画を描いた場所としても有名。
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チュルリョーニスが100年前に描いたそのままの風景が未だ残っていて少々驚きました。

目に優しい緑と涼しげな沼が点在する大自然に囲まれた贅沢な場所でした。未だこのような自然が地球上に存在するなんて少々信じられないほどでした。
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ネムナス川のほとりへ移動し、付近を散策。ユラーテ・ランズベルギーテさんが終始英語で通訳をしてくださって助かりました。
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その後、近くの教会にある彫刻家の墓を訪れたり、木彫作品をひとりで製作している巨匠アンターナス・チェスヌリス氏の公園にも立ち寄って自然を満喫しました。
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少々忙しいスケジュールだったらしく、お昼の時間が決まっているので戻りますとのこと。
いつものレストランで急いで昼食を採り今度は森の博物館へ。
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民族衣装を纏った地元の方々が私たちを待っていてくださった。
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リトアニアの民族音楽と踊りを鑑賞し、その後リトアニアのリキュールやチーズ、お菓子などをごちそうになりました。

そして今夜も市立博物館へ演奏会を聴きに行きました。チュルリョーニスのピアノ・ソナタ、四手連弾用即興曲、シューマン、ライネッケ、ブラームスの作品などが演奏され、ドルスキニンカイ最後の夜を楽しみました。
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みなさまに「またどこかでお会いしましょう」と再会を誓ってホテルへ戻りました。

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by ciurlionis | 2010-08-05 23:59 | 音楽

今日7月3日(土)から東京芸術大学大学美術館で「シャガール――ロシア・アヴァンギャルドとの出会い」展が始まったそうです。会期は10月11日(祝)まで。

そこでふとこのCDのことを思い出し、久しぶりに取り出して聴いてみたところです。

そう、ご覧の通り、ジャケットに使用されているのはシャガールの絵画なのです。

このCDはバレエ《火の鳥》全曲盤のなかでは屈指の名演で、LSOとドラティの息もぴったりの躍動感あふれる演奏となっています。ご興味のおありの方はお聴きになってみてください。

Igor Stravinsky: Firebird、Nightingale & More

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by ciurlionis | 2010-07-03 23:59 | 音楽

バタバタとしていたらもう7月。。。

今日はチュルリョーニス・ファンのみなさまにひとつ彼の話題を。

自分がクラリネット吹きでもあり、また元ベルリン・フィル首席クラリネット奏者のカール・ライスター氏をとりわけ尊敬しているので彼演奏のCDもたくさん所有している。そのなかに一枚チュルリョーニスの絵画をジャケットにしているCDがあるのです。

ピアノ伴奏をしているのはゲルハルト・オピッツ氏。

ふたりの息がぴったりで軽快な演奏。ライスター氏のクラリネットは、木のぬくもりそのものが音色になったような温かい音。いつ聴いても心地よいです。

ジャケットに使用されているのは、チュルリョーニス《第六ソナタ》 (星のソナタ) アレグロです。

ブラームス:クラリネット・ソナタ集 [Import]
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もしよろしければお聴きになってみてください。

中身はブラームスなのに、なぜチュルリョーニスの絵画がジャケットに使われたかはわかりませんが、ブラームスの内面的でしかも人間味豊かな音楽がこの絵の雰囲気と決してミスマッチではないように思えるのです。

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by ciurlionis | 2010-07-01 00:01 | 音楽

先日、バルカン半島から戻ってきた友だちからCDが送られてきました。

もうすっかり忘れていたのですが、その友だちとは以前エミール・クストリッツァ監督の映画『アンダーグラウンド』やその音楽の話で盛り上がったことがあったのでした。

映画『アンダーグラウンド』をご存じの方なら音楽も思い出して頂けると思うのですが、ゴラン・ブレゴヴィッチはその映画で音楽を担当していました。

ジプシーバンドがエレキギターや打楽器と独特な男声合唱とともに伝統的なブルガリアの多声音楽を奇怪なロックのリズムで演奏します。蒸し暑い夏がますます暑くなってしまいそうな音楽ですが、作曲家本人も「飲んで踊るパーティーのための音楽」と言っている通り、聴いているうちに自然と踊りだしたくなるような音楽です!

もしよろしければ、聴いてみてください。少々やかましいですが、痛快な音楽です。

"Alkohol : Šljivovica & Champagne", Goran Bregović [Import] [from US]

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そしてもうひとつ、昨年夏に渋谷のシネマライズでも公開されていたエミール・クストリッツァ監督の映画『ウエディング・ベルを鳴らせ!』がなかなかおもしろかったのでおすすめです。DVDが出ていますのでご紹介しておきます。ただしこの映画で音楽を担当しているのは、監督の息子さんのストリボル・クストリッツァさんです。

ウェディング・ベルを鳴らせ! [DVD]

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by ciurlionis | 2010-06-29 00:01 | 音楽

先日サントリーホールでのリトアニア国立交響楽団の演奏会の後、楽屋に伺ってリトアニア人作曲家Arvydas Malcys (アルヴィダス・マルシス) 氏にお会いしてCDを頂戴したので早速聴いてみた。
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"Liberated Things" (Išlaisvinti Daiktai) : Works for Symphony Orchestra (Kūriniai simfoniniam orkestrui)
1. Festus Meae Terrae (1989) 11'57"
改革運動の機運が高まる1989年のリトアニアで作曲された作品。ラテン語から採られたタイトルFestus Meae Terrae (Feast of My Land) の通り、歴史的瞬間や喜びを待ちわびる様子を描いた色彩感あふれる祝いの音楽。

2-4. Liberated Things, Symphony No. 2 (2005) 25'00"
I. 6'55", II. 10'45", III. 7'15"
さまざまな形に組み合わされたリズムとメロディーのモチーフを作品中に散りばめて加速感を構築・表現している。

5-7. Concerto for Soprano Saxophone and Symphony Orchestra (2004) 23'10"
I. 8'39", II. 6'40", III. 7'37"
作曲者は「この作品では、シリアスな音楽とポップな音楽の境界を消そうと努力した」と言っている。ベルリオーズの《イタリアのハロルド》との関係を認めつつも、主人公にリトアニアの方言を与え、サキソフォンにその表現を委ねている。リトアニアの民謡やジャズ、ワールドミュージックのイントネーションを自由に組み合わせた作品。

8. Only Heaven above Us (2003) 13'34"
Total: 73'51"
チェリストのロストロポーヴィチ氏へ献呈された作品。ゆっくりとした弦楽器のクラスターが形成するノスタルジックな幻想をエピソードの反復によって構築・描写し、クラスターを変形させていくことによって空に浮かぶ雲の域に達することができるとしている。楽器のもつ自然な音色やその音色のスペクタクル、過ぎ去った過去の感覚の重要性を強調している。

Lithuanian National Symphony Orchestra (1-7)
Latvian National Symphony Orchestra (8)
Conductors/ Robertas Šervenikas (1), Juozas Domarkas (2-7), Andris Nelsons (8)
Soprano Saxophone/ Liūdas Mockūnas
©ⓟArvydas Malcys 2010

リトアニア人作曲家、アルヴィダス・マルシス (Arvydas Malsys) の作風はどのコンテンポラリー・アヴァンギャルドの従来の型にはまらないものである。彼の音楽は現代の文化と呼応しあう過去の経験や伝統を描写している。作曲家としてばかりでなく演奏家としても活躍する彼は、クラシック音楽と現代音楽の分野において深い知識と演奏技術を併せ持っている。演奏家としての経験から彼の作品の音楽形式は30以上もの交響楽作品、2つの交響曲、10の協奏曲など多岐にわたる。彼の音楽の多くは過去の歴史や現代におけるイライラ、生活のリズム、社会の盛衰、希望、夢、過ちなどを暗示・諷刺している。

お勧めは、ソプラノサキソフォンとオーケストラのための協奏曲 (Concerto for Soprano Saxophone and Symphony Orchestra) 。ドマルカス氏の指揮によりリトアニア国立交響楽団の良さが引き出されている作品。ソプラノサキソフォンのソロもさることながら、オーケストラの一体感がなんとも言えなく素晴らしい。次回の来日時にぜひ演奏してほしい一曲。

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by ciurlionis | 2010-06-27 23:59 | 音楽

5月10日は先日ロンドンで亡くなった恩師のお葬式だった。出席できなかったのが悔やまれるが、ロンドン在住の友人たちが式の様子をメールで知らせてくれた。

ノエル先生は生前、気丈にも自分のお葬式で流す曲を決めていたそうだ。

今日は、その中の一曲であったボロディン作曲の弦楽四重奏曲第二番のCDを聴いた。

このCDで演奏しているボロディン・カルテットは、ソ連時代の1945年に創設され、現役最長の歴史を誇るロシアの弦楽四重奏団の最高峰。私のロンドン留学中にゴールドスミス・カレッジを訪れて演奏したことがあった。とても温かい雰囲気をもった方たちだったのを覚えている。

演奏は、古き良き時代のロシアを彷彿とさせる優雅で壮麗なもの。特に第三楽章の「夜想曲 Notturno」は、甘美なメロディーで有名ですから、ご存じの方も多いはず。

もしよろしければお聴きになってみてください。

Borodin: String Quartet No. 1 in A; String Quartet No. 2 in D
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by ciurlionis | 2010-05-16 23:59 | 音楽

その後、すべてのCDが日本のHMV ONLINEで購入可能となりました。詳しくは、2010年9月2日のブログをご覧ください。

『チュルリョーニスの全ピアノ作品がCDになりました Celestial Harmonies』


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Celestial Harmoniesから「チュルリョーニス: ピアノ全集」の5枚目(完結盤)のCDがリリースされました。

これでチュルリョーニスのピアノ作品すべてが音源化されたことになります。

演奏者は4枚目と同じチュルリョーニスのひ孫、Rokas Zubovas (ローカス・ズボヴァス)。

まだCelestial Harmoniesアメリカのアマゾンでのみの発売ですが、ご興味がおありの方はぜひどうぞ。


Mikalojus Konstantinas Ciurlionis: The Complete Piano Music, Volume 5

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(celestial 13286-2)

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by ciurlionis | 2010-03-15 00:01 | 音楽

今年に入ってからバタバタとしていたので、クラリネットを練習する時間があまりとれずにいた。

今日は久しぶりに天気も良かったので少し吹いてみた。しかしどこか音色が自分らしくない。しばらく吹いていないと勘が鈍るのだと痛感した。

ロンドンに留学していたとき、Victoria Soames先生にクラリネットを教わっていた。先生は世界的にご活躍されているクラリネット奏者であると同時に、Clarinet Classics LabelというCDレーベルのディレクターでもある。

今日は、ロンドンでのレッスンの録音があったので久しぶりに聴いていた。自分はこんな音を出していたのかと思ったり、先生の指摘がとても的確で、その演奏のフレージングの自然さに驚いたりした。

当時、ヴィクトリア先生がClarinet Classicsのためにレーガーのクラリネット・ソナタを録音していたこともあり、私もレッスンでレーガーを取り上げていた。彼女も私の演奏を録音したし、私も彼女のレッスンをつねに録音していた。まさにギブ・アンド・テイクだった。

CDで演奏していた奏者の名前を失念してしまったが、後日ヴィクトリアが出来上がったばかりのレーガーのCDをくださったのだった。

私もせっかく練習したレーガーだったのでグルジア人のピアニストといっしょにリサイタルで演奏した。私が今、ピロスマニやグルジア文化に興味を持っているのは彼女からの影響が大きい。

このヴィクトリア先生が主宰されいるClarinet Classics Labelも、1992年の設立以来すでに100枚近いCDを世に送り出している。

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どの録音も意味があって特別なものなのだが、特にその記念すべき1枚目がとてもユニークなCDなのだ。ヴィクトリア先生自ら演奏されている。

コープランドのクラリネット・ソナタの世界初録音に始まり、「フランス6人組」のうちの数人の曲が収録されている。コープランドはアメリカ生まれのユダヤ系ロシア移民の子でありフランスに留学した経験をもつ。このクラリネット・ソナタは作曲家自身がヴァイオリン・ソナタを編曲したものとされる。

クラリネットがお好きな方はぜひ聴いてみてください。

Copland & "Les Six": Works for Clarinet & Piano [Import] [from US]

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by ciurlionis | 2010-03-14 23:59 | 音楽

ショパンの誕生日については諸説あるのだが、一説によれば今日はショパンの生誕200周年の日であるという。

なので、今日は最近全く聴かなくなってしまったショパンを聴いている。

ショパンには子どものころから親しんでいて興味があったので、ロンドン留学時にポーランドを旅した際には、ワルシャワにあるショパン博物館や、ショパンの生家がある田舎町のジェラゾヴァ・ヴォラ(Żelazowa Wola)まで足を運んだこともある。

子どもの頃にピアノを習っていた時、先生に「コルトー版の楽譜を買っていらっしゃい」と言われ、買いに行ったことがあった。

コルトー版とは?とその頃は、「???」だったが、このアルフレッド・コルトー(1877-1962)はショパンの孫弟子なのだ。

コルトーは1952年に一度だけ来日したことがある。その時すでに75歳と高齢だったが、今でも名盤と言われる録音を残した。その録音はその後日本初の国産LPとして発売された。

今日自分が聴いてるのはその録音のCD盤(SGR-8113)。若いころの演奏よりは技巧面では劣るものの、独特のテンポ感と深い精神性は健在だった。

この録音と似たようなCDが販売されていますのでご興味のある方はお聴きになってみてください。


コルトー・イン・ジャパン1952

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by ciurlionis | 2010-02-22 22:22 | 音楽