カテゴリ:映画( 36 )


チェーホフ原作の映画「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」を鑑賞。監督はニキータ・ミハルコフ。

当時は傑作と言われたそうだが、原作のチェーホフがそうだから仕方ないとはいえ、他のチェーホフの小説同様ロシア貴族の恋愛劇が長々と続くだけで特別な印象は残らなかった。

自動ピアノのシーンは斬新なのかもしれないが、唐突に思えたのも事実。

ご興味のおありの方はぜひご覧ください。

機械じかけのピアノのための未完成の戯曲 [DVD]

c0193950_2223517.jpg



c0193950_11172377.jpg



c0193950_1961426.gif

[PR]
by ciurlionis | 2010-10-31 23:59 | 映画

渋谷のイメージフォーラムでジョナス・メカス監督の映画「ロスト・ロスト・ロスト」が上映されるというので観に行ってきた。

約3時間という長編の日記映画の為なかなか上映されないので、この機会を楽しみにしていた。

c0193950_15132759.jpg


1リール約30分の計6リールからなっている176分の映画。

メカスがリトアニア難民としてアメリカに亡命した1949年11月から1963年までの映像の断片をつなぎ合わせたコラージュ。

リール1・2では、ブルックリンに移り住んだリトアニア難民の若き詩人の生活を中心に、リトアニア人移民コミュニティーが新しい土地に適応しようと虚しくも祖国独立のために努力している映像が記録されている。そこからは失望や不安が読みとれ、メカスはブルックリンからマンハッタンへ引っ越す決意をしている。

リール3・4では、マンハッタンで詩人や映像作家たちと交流を始めたころの映像や1950年代末期から60年代初めまでの平和を求めるデモのドキュメント、タイムズスクエアで行われた祈祷、アメリカ軍の空爆に抗議する集会などの映像が記録されている。

リール5・6では、ヴァーモントで撮った一連の《兎の糞の俳句 Rabbit Shit Haikus》という実験的な映像や、ニューヨークのthe Film-Maker's Cooperativeでの映像、ニューヨークを撮った映画Hallelujah the Hillsからの映像、Stony Brookの海辺まで足を延ばした時の映像などが取り上げられている。

映像のなかでメカス本人も言っているように、映像の所々に採用されている哀愁を帯びたショパンの音楽はショパンがパリへ亡命したときのもので、故郷を想うメカスの気持ちを代弁しているかのようだった。

この映画、近くDVD化されると言われているのだが、いつになるのだろうか。

ここのサイトでリール4の映像を見ることができる。

* * * * * *

書籍:メカスの映画日記―ニュー・アメリカン・シネマの起源 1959‐1971

c0193950_1550732.jpg


"Jonas Mekas" (洋書・ペーパーバック)
c0193950_9521068.jpg


c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2010-09-11 23:59 | 映画

リトアニア・ポエティック・ドキュメンタリー映画上映会「リトアニア映画の夏」の第3回を観にリトアニア大使館へ伺いました。

拝見したのは、下記の2本。

1.Praėjusios dienos atminimui (In Memory of the Day Passed by / 過ぎた日に)
監督・脚本: シャルーナス・バルタス (Šarūnas Bartas)、1990年 40分 モノクロ



2. Dienoraštis (Diary/ 日記)
  監督・脚本: オクサナ・ブラヤ (Oksana Buraja)、2003年 24分 カラー
c0193950_15164768.jpg


一本目の映画で観られた古きリトアニアの風景とカリヨンの演奏風景が特に印象的でした。

リトアニアのカリヨンはカウナスとクライペダにしかないので、恐らくカウナスのものだと思われるのですが、その演奏された曲に聞き覚えがあるので後日調べてみたいと思います。

c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2010-08-20 23:59 | 映画

今年もブックフェアの季節がやってきた。人が集まる場所が苦手なので、どうしようか少々迷ったのだが行ってきた。電子書籍のコーナーが大幅に増えていて、自分の目的とする書店のコーナーは縮小されており、収穫はなし。一番楽しみにしていた洋書のコーナーも一番奥の壁際に追いやられていて、来年はもう来ない方がいいかもと思ったほどだった。

せっかく足を運んだので、洋書コーナーに出ていたエストニア語とラトビア語とフィンランド語とポーランド語の学習用CD-ROMを購入。以前リトアニア語のものを購入したときはかなり高額だったと記憶しているのだが、ここでは処分価格。各500円なり。。。

その足でゆりかもめに乗り新橋へ出て、そのまま早稲田方面へ。

早稲田松竹でヴィターリー・カネフスキー (Vitali Kanevsky, 1935- ) の映画を2本、「動くな、死ね、甦れ!」と「ひとりで生きる」を観た。もう1本の「ぼくら、20世紀の子供たち」だけは昨年ユーロスペースで観てしまった。
c0193950_14273622.jpg


恵まれない境遇でも必死に生きる子供たちを彼らの目線で描いていた。「生きるとは何か?」を深く考えさせられた映画だった。第二次大戦直後の極東シベリアが舞台となっており、抑留兵が日本語の歌を唄うシーンなどは戦前の日本映画を観ているかのようだった。

7月16日(金)まで上映しているのでぜひ観てほしい。

これら3本の映画を収録したDVDが近日発売されます。ご興味がおありの方はぜひどうぞ。

ヴィターリー・カネフスキー DVD-BOX

c0193950_143725100.jpg

c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2010-07-10 23:59 | 映画

ポーランドの名匠イエジー・スコリモフスキ監督といえば、昨年17年ぶりの大作「アンナと過ごした4日間」が上映されたのは記憶に新しい。

渋谷のシアター・イメージ・フォーラムでこの監督の初期作品4本が上映中というので足を運んでみた。
c0193950_15313733.jpg

上映中の作品は、下記の4本。
「バリエラ」、「手を挙げろ!」、「身分証明書」、「不戦勝」

モノクロ映画のスクリーンがまるで絵画のカンバスになったかのように視覚的に美しい映像。ストーリーは理想と現実の狭間を行き来しているようななんとも説明のし難いものだった。

上映は6月11日(金)まで。

先日アンナと過ごした4日間 [DVD]が発売になったそうです。ご興味のある方はぜひどうぞ。

c0193950_15243615.jpg


また、紀伊國屋書店よりイエジー・スコリモフスキ 紀伊國屋映画叢書・1が発売になりました。こちらも併せてご覧ください。

c0193950_15271310.jpg


c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2010-06-01 23:59 | 映画

17時からの「リトアニアへの旅の追憶」を観にフィルムセンターへ戻った。

この映画はリトアニアを凝縮していると言っても過言ではないくらいにリトアニアの歴史を象徴している。リトアニアから亡命してアメリカに渡り、世界的な映像作家となったジョナス・メカスの代表作。27年ぶりに一時帰郷したときの記録映像が中核をなすが、その背後に流れるのはリトアニア元最高会議議長(国家元首)のヴィータウタス・ランズベルギス氏の弾くチュルリョーニスのピアノ曲。ちなみに、メカスがニューヨークで最も強い影響を受けたのは同じリトアニア移民の前衛芸術家ジョージ・マチューナスだが、そのマチューナスとランズベルギスとは幼なじみの間柄だったというおまけまでつく。
c0193950_1503329.jpg


この映画はヴィデオも所有しているし、2008年1月には渋谷のシネ・セゾンでお正月特集で上映されたのでスクリーンでも一度観てはいた。

だが、やはりたまに大スクリーンで観てみると毎回新しい発見があるものだ。27年ぶりに息子に再会したメカスのお母さんの表情にも注目できたし、メカスは結構大勢兄弟がいるのだなど、改めて観られて良かったと思う。しかもランズベルギス氏の弾くチュルリョーニスを大音響を聴くのも気持ちがいいものだ。

またいつか上映して欲しい。

c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2010-05-30 23:59 | 映画

京橋のフィルムセンターで開催中のEUフィルムデーズに今年も行ってきました。

今日は11時からラトビア映画で17時からリトアニア映画が上映されたので2本とも観てきました。

11時からのラトビア映画「小さな泥棒たち」は日本初公開のコメディー。



失業した父を救おうと子供たちが銀行へ忍び込み強盗をするという少々深刻な内容にもかかわらず、それがコメディーになっているので終始楽しい雰囲気でした。子供たちの演技が微笑ましく、会場でも笑い声がたくさん聴こえました。

この映画は家族でも楽しめそうでした。

リトアニア映画が始まるまでに4時間ほどあったので、PAULでランチをして、その後オアゾの丸善で音楽書・美術書などを立ち読みし、銀座の山野楽器、POLA ミュージアム・アネックスで「音の出る展覧会」などをみたりして時間潰し。

そして17時からいよいよジョナス・メカス監督の「リトアニアへの旅の追憶」へ。

c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2010-05-30 23:58 | 映画

先日、ロンドンのプロコフィエフ財団から研究誌 "Three Oranges, number 19" が届いていた。先日亡くなられたノエル先生が編集された最後の号だ。

この第19号は「イワン雷帝」 "Ivan the Terrible" の特集。そう、エイゼンシュテインの映画「イワン雷帝」の音楽はプロコフィエフが担当しているのだ。

今日は、ちょうど京橋のフィルムセンターでその「イワン雷帝」が上映されるというので行ってきた。長編映画なので、公開時と同じように1部と2部に分け、それぞれ2時と6時の回に上映した。1部はモノクロで少々退屈な場面もあるのだが、第2部の後半にはカラー映像の場面も出てくるし、物語もドラマチックな展開をみせ、プロコフィエフの音楽も相俟ってすばらしい出来映えになっていた。まるでオペラをみているかのような映像だった。

5月23日(日)にも上映されるようですので、ご興味のある方はぜひ大スクリーンでご覧になってみてください。


イワン雷帝 [DVD]

c0193950_1855168.jpg


c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2010-05-14 23:59 | 映画
六義園を後にして、南北線で市ヶ谷へ。

麹町にあるセルバンテス文化センターで開催中のEU招待映画上映会で、リトアニアの映画「ビフォア・フライング・バック・トゥ・アース」 "Before flying back to Earth" を観てきました。

リトアニア人映画監督のアルナス・マテリス氏による、白血病の病と闘う子どもたちの病院での様子を追ったドキュメンタリー映画です。

命は有限で、貴重なものであるということを思い知らされました。

c0193950_1633815.jpg

原題: „Prieš parskrendant į Žemę“
リトアニア/2005/52分/ドラマ
監督:アルナス・マテリス (Arūnas Matelis)
音声: リトアニア語・ロシア語 字幕:日本語


5月8日15:30からも上映予定ですので、ご興味のある方はぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

帰宅したらロンドンから恩師の訃報が届いていた。彼女は私のロンドン留学中に支えになってくれた人物だっただけにとてもショックで眠れそうにない。そういえば4月23日はプロコフィエフの誕生日だった。プロコフィエフ研究者の彼女がプロコフィエフの誕生日に逝くとは。。。何という運命なのだろうか。。。

c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2010-04-24 23:59 | 映画

渋谷のイメージフォーラムでタルコフスキー映画祭2010が開催中である。

c0193950_1222064.jpg

今日は「ノスタルジア」を鑑賞してきた。

タルコフスキーは生涯で合計9本の映像作品を残している。

「殺し屋」
「ローラーとバイオリン」
「僕の村は戦場だった」
「アンドレイ・ルブリョフ」
「惑星ソラリス」
「鏡」
「ストーカー」
「ノスタルジア」
「サクリファイス」

ロンドン留学時に「殺し屋」以外はすべて見ており映像も所有している。
アンドレイ・ルブリョフは15世紀のロシアが生んだ偉大なイコン画家として良く知られているが、その生涯を描いた映画「アンドレイ・ルブリョフ」はソ連当局から弾圧を受けたそうである。

ロシアへ旅行したときにルブリョフの描いたイコンを観て、深く感銘を受けた。単なる宗教画ではなく、藝術的な絵画だったからだ。この感動は一生忘れないであろう。

今日観てきた「ノスタルジア」は、主人公の名前がアンドレイであることからもわかるが、タルコフスキー自身が自分の姿を主人公に重ね合わせているのではないか。ロシア人の詩人がイタリアに留学し、「ノスタルジア」の病に犯されていく話なのだ。タルコフスキーの父は高名な詩人であったそうだが、その父親の詩集が燃やされるシーンがある。また、18世紀の作曲家としてサスノフスキーという名前が出てくるが、こちらは実在しないようである。背景にベートーヴェンの第九交響曲やヴェルディのレクイエムが断片的に使われているのも印象的。水がしたたる建物内を主人公が歩き回るシーンや老人が石油をかぶって焼身自殺するシーンで「水」と「火」が効果的に使用されていてこちらも印象的だった。クライマックスで廃墟と化した大聖堂とアンドレイのノスタルジアが重なり合うシーンは誰も考えつかないような幻想的な映像で、タルコフスキーの映画ならではの、息を呑むようなクライマックスであった。

「サクリファイス」もバッハのマタイ受難曲が使われている傑作なので、時間が許せば大スクリーンで観てみたい。

タルコフスキーと言えば、ムソルグスキーのオペラ「ボリス・ゴドゥノフ」の演出を手掛けたことでも良く知られている。

下記のDVDはそのタルコフスキー演出の「ボリス・ゴドゥノフ」が1990年にマリインスキー劇場でゲルギエフの指揮により実現した時の映像です。(日本語字幕はありません。)

Boris Godunov (2pc) (Sub Dol) [DVD] [Import]

c0193950_11551641.jpg



c0193950_23203823.gif

             

HMVジャパン CD DVD 音楽 書籍 ゲーム
[PR]
by ciurlionis | 2010-03-05 23:59 | 映画