カテゴリ:コンサート・オペラ( 50 )


丸の内の大型書店で日本語教育書籍をあれこれ見てから、バスで第一生命ホールへ。

クァルテット・エクセルシオ
ラボ・エクセルシオ 20世紀・日本と世界Ⅲ会場 第一生命ホール
開演 18:00
曲目
シュニトケ:
弦楽四重奏曲第2番
弦楽四重奏曲第3番
* * *
西村朗 :
弦楽四重奏のためのヘテロフォニー
弦楽四重奏曲第2番「光の波」


クァルテット・エクセルシオの演奏を初めて聴いたのは、芸大でのレクチャーコンサートか何かに於いてであったと思うのだが、彼らの持つ鋭い感受性とゆるぎないテクニックに魅了されたのだった。

今回はその彼らがシュニトケを演奏するというので足を運んだ。

ロンドン留学時に『シュニトケとの対話』の著者アレクサンドル・イヴァシキン教授(ロストロポーヴィチのお弟子さんで世界的なチェリストでもある)によるシュニトケ作品の講義を数多く受講して興味を持ったのだが、シュニトケの作品はまだまだ日本には浸透していないのか、めったに演奏されない。

しかし、今回は日本で、しかもエクセルシオの弾くシュニトケが聴けるとなったら行くしかないと思っていた。

実際の演奏も、複雑で難解なシュニトケ作品をみごとに弾き切っていた。また彼らの感受性がすばらしく自然なのだ。4人が4人ともこんなにナチュラルで息が合っているのはめずらしい。ますます彼らのファンになったのは間違いない。これからも未開拓の分野である現代作品を開拓し続けていってほしい。

後半は、西村朗氏の作品の演奏。ご本人もいらしていた。。。


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最近は、たまたまだが読売日本交響楽団の演奏を聴く機会が多い。

今日は、世界的に活躍している女性指揮者、マリン・オルソップが読売日響を指揮するというのでサントリーホールに行ってきた。

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2004年にロンドンで彼女の指揮するボーンマス交響楽団の演奏を聴いて、そのすばらしさにいたく感動して以来、オルソップが来日したらもう一度聴いてみたいと思っていた。

演奏プログラムは下記の通り:

《バーバー生誕100年》
◆バーバー:
 交響曲第1番
《マーラー・イヤープログラムI》
◆マーラー:
 交響曲第1番〈巨人〉 


バーバー (1910-1981) は今年生誕100周年記念であり、マーラー (1860-1911) は今年生誕150周年と、来年没後100年であり、いずれも記念年。

記念年であるふたりの作曲家の交響曲第1番で揃えられたプログラムも良く考えられていたと思う。

実際の演奏は、練習時間が短かったのか、指揮者もオーケストラも彼らのもつ本来の力が出せていないように感じた。

バーバーは作品自体が少々単調なせいもあって、どこがクライマックスなのかもわからずに気が付いたら曲が終わっていた。オルソップはバーバーの作品を得意としており、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団との録音もしているので機会があったら聴き直してみたい。

バーバー:管弦楽作品集第1集

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マーラーの交響曲に関しては、前回この曲を聴いたのがロンドン・フィルの演奏で、そのイメージが脳裏に焼き付いており、読響にもロンドン・フィルのような重厚な演奏を期待していたので、今日の演奏は少々期待外れ。

各楽章の冒頭部分では弦楽器セクションの集中力のあるアンサンブルや弦・管楽器のソロが「イイ演奏になりそう~」と予感させるだが、その後が続かない感じだった。ホルンが8本もあって、クライマックスでは全員立って吹いているにもかかわらず、海外オケの半分くらいの音量と迫力でガッカリ。。。

オルソップの指揮も、読売日本交響楽団の演奏も「こんなはずではない」ので、今日は「残念」の一言に尽きました。

1月26日(火)の芸術劇場と27日(水)のサントリーホールでの公演は、ヴァイオリニストのライナー・ホーネック(ウィーンフィル首席奏者)も登場されるとのことなので、そちらに期待したいですね。ホーネックの演奏は、自己主張の少ない自然な演奏なのにしっかりと聴かせるところがすばらしく、おすすめです。

オルソップとボーンマス交響楽団のコンビでは、武満徹氏の作品が録音されています。ご興味のある方はぜひお聴きください。

武満徹:鳥は星形の庭に降りる/精霊の庭/ソリチュード・ソノール/他(ボーンマス響/オールソップ)

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日本では年末になるとベートヴェンの「第九」演奏会が多く行われるが、ロンドンでは、このヘンデルの「メサイア」が多い。2009年はヘンデルの没後250周年だったので、『メサイア』を聴いて締めくくることにした。

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ヘンデル:オラトリオ『メサイア』HWV56
(1754年孤児養育院版に基づき若干の変更を加えたもの)

出演 ソプラノI:レイチェル・ニコルズ
ソプラノII:松井亜希
アルト(カウンターテナー):ダミアン・ギヨン
テノール:ゲルト・テュルク
バス:ドミニク・ヴェルナー
指揮:鈴木雅明
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン (BCJ)


今回も、この小編成の古楽器アンサンブルと20名ほどの合唱団のクオリティーの高さに驚かされる。ひとつの塊のように息の合った、初めから終わりまで、隅々まで神経の行き届いた秀逸な演奏。日本でこの演奏を聴けるなんて幸せだ。「ハレルヤ!」のコーラス部分などは一緒に歌いたくなってしまうほどだった。

休憩を含むと3時間弱あった公演もあっという間だった。なかでもソプラノのレイチェル・ニコルズの表現力・歌唱力には魅了されっぱなしだった。本当にすばらしい!来年もぜひ聴きたい!

ティンパニ奏者のおじさんの熱の入った演奏も印象的だった。

バッハ・コレギウム・ジャパン演奏のCDはたくさんリリースされていますので、ご興味のある方はぜひ。

バッハ・コレギウム・ジャパン演奏のCDたち

ヘンデル:オラトリオ「メサイア」(全曲)

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フィンランド人指揮者のオスモ・ヴァンスカが3年がかりで進めてきたベートーヴェン交響曲のチクルス。いよいよ今年の第九をもって締めくくりを迎えるとのことなので、2日前に決断して、池袋の芸術劇場まで聴きに行ってきた。本当はカレヴィ・アホ作曲の「虫の交響曲」(日本初演)も聴きに行きたかったのだが叶わなかった。。

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私がヴァンスカの音楽に出会ったのは2004年だったか?彼がミネソタ管弦楽団を率いてロンドンにやってきたときのことだった。ミネソタ管弦楽団のクラリネット奏者がアジア系の方でとても上手であったのと、指揮者が私と同じ元クラリネット奏者だったので印象に残っていた。

2006年にはヴァンスカが育てあげたというフィンランド・ラハティ交響楽団が来日し、シベリウスの連続演奏会が行われた。その公演のほとんどに足を運び、まるで絹の糸一本一本を紡ぐかのような弦楽器の繊細な音色に魅了されたものだった。フィンランドの雄大な自然を表現しているかのような透き通った純粋な音色だった。この音色がシベリウスの作品にとてもマッチしていて、シベリウスを聴くならラハティ響とまで思うようになっていた。

2007年からは自身が客演指揮者を務める読売日本交響楽団をベートーヴェンの交響曲チクルスを開始し、好評を博していた。今回の第九演奏会は、スッキリと大げさなところがまったくない気持ちの良い第九だった。ラハティ響の来日時の演奏を彷彿とさせるかのような読響の弦楽器パートの繊細なアンサンブルもすばらしかった。新国立劇場合唱団のクオリティーの高さや読響の柔軟性にも感心したが、ヴァンスカの統率力もさすがだと思った。

またぜひ来日してほしい。

私のおすすめはオスモ・ヴァンスカ指揮フィンランド・ラハティ交響楽団の演奏によるシベリウスの交響曲。
ご興味のある方はぜひ聴いてみてください。

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「いままでの人生で最良の日であったかも知れない。」 

ここ数年リトアニアを中心にバルト三国やその周辺諸国の音楽や文化に興味を持ち続けてきた自分にとって、そう思えた一日だった。憧れの存在であったチュルリョーニス研究の第一人者でリトアニアの元最高会議議長ヴィータウタス・ランズベルギス氏の演奏するチュルリョーニスを日本で聴く夢がかなったのである。

11月19日にランズベルギス氏が来日され、今日は午前中の日本記者クラブでの記者会見の後、19:00から代官山のヒルサイドプラザでレクチャー・コンサートが開催された。

対談のお相手は東京大学大学院教授の沼野充義氏。沼野氏は1992年のランズベルギス氏の初来日の際にも対談されたことがあり、中央公論1992年6月号に『リトアニア「勝利の歌」とわたし』と題して対談記事が載っていた。

ランズベルギス氏の来日は私の知る限りでは、リトアニアのソ連邦からの独立回復直後の1992年のセゾン美術館での「チュルリョーニス展」、1995年のワタリウム美術館での「フルクサス展」、2005年の愛知万博についで、今回で4回目ではないだろうか?今回の来日の主たる目的は、22日に青山学院大学で行われる「ベルリンの壁崩壊20周年記念国際会議」への出席だそうである。

このたびのレクチャー・コンサートは、初めにリトアニア大使よりランズベルギス氏のご紹介があり、次いでランズベルギス氏によるチュルリョーニスのピアノ作品10曲の演奏があり、その後ランズベルギス氏と沼野氏との対談形式でチュルリョーニスやリトアニアについてのトークが行われた。

レクチャーのタイトルは昨年末発売になった日本語版チュルリョーニスの伝記『チュルリョーニスの時代』から取られ、その原書のタイトル "Čiurlionis. Time and Content" の "Time and Content"の意味が著者のランズベルギス氏から詳しく説明された。文字通り訳すと「時間と内容」となるところであるが、「時間が経過するに従って内容となる芸術が生まれ、さらに時間が経過すると真の芸術になる」ようなことをおっしゃっていた。

演奏されたチュルリョーニスのピアノ作品10曲は下記の通り:

1. 6音列 a-d-f-b-es-ges の主題によるプレリュード ニ短調 (VL 256)
2. 聖霊降臨祭のための音楽 (VL 337a)
3. “Sefaa Esec” の主題によるピアノのための変奏曲 (VL 258)
4-7. リトアニア民謡より 4曲 :
     風は吹いたか (VL 274)
     少女はでかけた (VL 278)
     おお、森よ、森よ (VL 276)
     お母さん、もう少し眠らせて (VL 281)
8. プレリュード ト長調 (VL 338)
9. 連作風景「海」より 第二曲 (VL 317b)
10. 秋 (VL 264)


演奏の背後にはチュルリョーニスの描いた絵画のスライドが投影され、チュルリョーニスの音楽と絵画両面を堪能できる良い機会となった。すべての曲が印象的で、夢のような生演奏の時間はあっという間に過ぎてしまった。そういえば、「お母さん、もう少し眠らせて」 (VL 281) と「プレリュード ト長調」 (VL 338) は、ジョナス・メカス氏の映像日記のなかにランスベルギス氏が登場したときも弾いていた曲である。もしかしたらランズベルギス氏にとって思い入れのある曲なのかもしれない。

チュルリョーニスは絵画作品に「ソナタ」と名づけたり、音楽作品にも「連作風景」と名付けたりしていることを考えると、「音楽的絵画」と「絵画的音楽」はたまた「音楽と絵画の総合藝術」を目指していたのかもしれない。

チュルリョーニスの遺した抽象的傾向の絵画(カンディンスキーにも影響を与えたとされる)や、12音技法に先駆けて音列構造を採用した音楽作品などからは、彼がリトアニアの生んだ天才で、常に時代の最先端を行っていたということが強く感じられ、このたびのレクチャー・コンサートではその一部を垣間見ることができとても有益であった。

レクチャー・コンサート終了後に小さなレセプションが催された。1992年にヴィリニュスで出版された原書 "Čiurlionis. Time and Content" を持参し、ランズベルギス氏からサインを頂戴した。手を差し出すと、大きなぬくもりのある手で固く握手をしてくださった。とてもお優しい懐の深い方であった。

22日の国際会議では、音楽学者ではなく、政治家としてのランズベルギス氏の講演を拝聴できる良い機会となることであろう。


 『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)

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リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
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アルメニア人ピアニスト、スヴェトラーナ・ナヴァサルジャンさんが来日され、リサイタルを開かれるというので、ルーテル市ヶ谷ホールまで足を運びました。主催は日本ユーラシア協会。

ナヴァサルジャンさんは、アルメニアを代表するピアニスト。モスクワ音楽院でヤコフ・ザーク氏にピアノを師事し、数々のコンクールでの入賞歴をもつ。今までに40カ国以上で演奏し、スピヴァコフ、スヴェトラーノフ、ゲルギエフとも共演したことのある実力の持ち主。

ルーテル市ヶ谷ホールはファミリーコンサートができそうな座席数200席ほどの小さなホール。ステージの上にはちいさなパイプオルガンもあったので、ふだんは教会として使われているのではないでしょうか。響きも自然で心地よいホールでした。

プログラムは次の通り:

ハイドン: クラヴィーア・ソナタ 第36番 嬰ハ短調 作品30-2
シューマン: クライスレリアーナ 作品16
     * * *
コミタス: 春
ショパン: 幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61
ショパン: 子守唄 変ニ長調 作品57
プロコフィエフ: ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 作品83
ハチャトゥリヤン: 組曲「仮面舞踏会」より ギャロップとワルツ

アンコール:
ハチャトゥリヤン:剣の舞
グルック: 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より 精霊の踊り


終始ほのぼのとした雰囲気で、曲が演奏し終わるごとに「ブラボー!!」の声や暖かい拍手が沸き起こっていました。

使用楽器がスタインウェイであったにもかかわらず、ナヴァサルジャンさんのピアノは明るすぎない包容力のある優しい音色が印象的でした。

特に楽しみにしていたアルメニア人作曲家コミタスの「春」は、神秘的な雰囲気のある曲で、ナヴァサルジャンさんの音色がよくマッチしていました。

彼女のもつ音色のせいか、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番までもが優しく聞こえてしまうのですから、すごいものだと思いました。このソナタをライブで聴くのは久しぶりでしたが一緒に心のなかでメロディーを刻みながら聴きました。大変なテクニックを要する曲なのですが、ノーミスで完璧な演奏でした。

彼女の演奏ツアーはまだまだ続き、日本国内を回るようです。
11月4日(水)には、古賀政男音楽博物館 けやきホールにてリサイタルがあるようです。18:00開場、18:30開演です。

ご興味のある方はぜひどうぞ。

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最近野暮用が多くなかなかブログをアップできないでいるのですが、今日はフランス人ピアニストで指揮者のフィリップ・アントルモン ピアノ・リサイタルを聴きに、浜離宮朝日ホールまで足を運びました。

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「なぜわざわざアントルモンを聴きに?」と思われる方もおられるかと思うのですが、アントルモンは自分にとって思い出のひとなのです。

初めてアントルモンに出会ったのは1997年2月。突然思い立ってベネルクス三国(オランダ、ベルギー、ルクセンブルク)へ宿も取らずに旅立ち、一番初めに宿泊したアムステルダムでその日たまたまコンセルトヘボウで行われていた演奏会が、アントルモン弾き振りのモーツァルトのピアノ協奏曲第20番だったのでした。オーケストラは、当時アントルモンが首席指揮者を務めていたオランダ室内管弦楽団。

白髪の紳士で大きな目が印象的で、ピアノの音色も優しくソフトであったことだけは覚えていたのですが、その時私もまだまだ小娘だったので名前を失念していたのでした。しかし最近になってインターネットで検索してみたら公演情報が残っていて、その思い出の演奏会を弾き振りしていたのがアントルモンと判明。今回の来日公演を聴きに行き12年ぶりに足を運んだのでした。

今回はリサイタルでしたし、彼も今年で75歳。テクニックの面では少々もたつく場面もありましたが、優しくソフトな音色、クリアーな和音という生粋のフランス人ピアニストの演奏は健在でした。

演奏プログラムは下記の通り:

ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番嬰ハ短調「月光」
ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番へ短調「熱情」
 * * *
ショパン:ポロネーズ第1番op.26-1
ショパン:ワルツ第3番イ短調op.34-2
ショパン:ワルツ第1番変ホ長調「華麗なる大ワルツ」op.18
ショパン:バラード第3番変イ長調op.47 
ショパン:ノクターン第8番変ニ長調op.27-2
ショパン:スケルツォ第2番変ロ短調op.31
* * *
アンコール
ドビュッシー:水の反映 「映像」第一集より
ドビュッシー:花火 「前奏曲集」第二巻より


特に後半のショパンのバラード第3番変イ長調op.47の旋律が今まで聴いたことのないくらいに美しく魅了されました。アンコールにはドビュッシーを2曲演奏。さすがフランス人によるドビュッシーは解釈も自然でホンモノと思いました。また次回の来日を楽しみにしたいと思います。

CDも発売されていますので、アントルモンの優しいソフトな音色を聴いてみたいという方はぜひどうぞ。

ショパン:スケルツォ&バラード(全曲)
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ドビュッシー : 月の光、亜麻色の髪の乙女
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今日は、友人にご招待いただき、北京京劇院による京劇、三国志「呂布と貂蝉」(りょふとちょうせん)を観に池袋の東京芸術劇場中ホールに足を運びました。

京劇については今まで興味はあったのですが、なかなか足を運べずにいたので今回観劇することができ、とても良い経験になりました。

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ストーリーも三国志というと長くて難解なイメージがあるのですが、この劇は初心者にもわかりやすい展開で、「董卓と呂布の殺害を目論んだ王允が娘の貂蝉を利用して董卓と呂布の親子を対決させる」というもの。途中笑いもたくさんあり、アクロバットもあり、衣装も鮮やかで楽しむことができました。あっという間の2時間でした。

機会があったらまたぜひ足を運びたいと思います。

休憩時間中にロビーで下記の書籍が販売されていました。京劇について詳しく知るには良いかも知れません。

京劇への招待 (ショトルライブラリー) (単行本)

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今日で9月も終わりですね。。あっという間のひと月でした。

今日は杉原千畝氏の物語『センポ・スギハァラ2009』演劇公演のご案内です。

案内状が届きましたので、みなさまにもお知らせです。

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以下、ご参照ください。

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1940年、リトアニアに日本領事代理として赴任していた杉原千畝氏は、ナチスドイツの迫害から逃れるユダヤ人に、日本の通過ビザを発給し6000人以上の命を救いました。杉原千畝氏の功績はリトアニアと日本両国の親善を深める歴史上の大切な出来事として私たちの心に今も残っています。このたび劇団銅鑼(東京都板橋区)が、杉原千畝氏の実話をもとにした演劇『センポ・スギハァラ2009』を東京芸術劇場小ホール2にて上演致します。劇団銅鑼は1992年より『センポ・スギハァラ』と題し、杉原氏の演劇を国内・海外で上演しており、1994年リトアニア公演の際には首都カウナスの旧日本領事館の壁に杉原氏の顕彰プレートが設置されました。この度『センポ・スギハァラ2009』と題し、現代の視点で新たな作品として上演致します。学生・若者たちによる、杉原氏に関するアフタートークなども企画されます。下記に公演のご案内をさせていただきますので、宜しければ是非、お誘い合わせの上ご観劇下さいますようお願い申し上げます。

詳しくはhttp://www.gekidandora.comをご参照下さい。

尚、お申し込み、お問合せは劇団銅鑼までお願い申し上げます。

公演期間 2009年10月21日(水)~25日(日)

開演時間 10月21日(水) 19時00分         ※開場は開演の30分前です

     10月22日(木) 19時00分

     10月23日(金)★14時30分・19時00分   ★アフタートークあり

     10月24日(土) 14時30分・19時00分

     10月25日(日) 14時30分

★10月23日(金)14時30分公演終了後アフタートークあり

『若者たちと語る 杉原千畝の決断から 今 私たちが思うこと』

現代を生きる学生・若者たちが「杉原千畝(センポ・スギハァラ)」から感じるもの、人への思い、勇気とは平和とは何かを語り合います。物語の現地リトアニアからの留学生、杉原千畝役の館野元彦も参加します。活発な意見の交換の場になることを期待しています。※『センポ・スギハァラ2009』のチケットまたは半券をお持ちの方はどなたでもご参加いただけます。

期間中 ロビーパネル展開催 「勇気の人 杉原千畝 助けられた命のメッセージ」

会場 池袋・東京芸術劇場小ホール2 JR・西武線・地下鉄「池袋駅」より徒歩5分

チケット(全席指定席)一般4,500円 学生3,000円 グリーン4,050円(65歳以上の方)

お問合せチケットお申込み   ※平日の10時~18時

劇団銅鑼 TEL 03-3937-1101  FAX03-3937-1103  

URL http://www.gekidandora.com
e-mail gekidandora@pop12.odn.ne.jp

他 チケットぴあ/0570-02-9999(pコード396-791) 

東京芸術劇場チケットサービス/03-5985-1707

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今年はアメリカ人の作家エドガー・アラン・ポーの生誕200周年にあたり、青柳いづみこさんの企画・構成・制作による「音楽になったエドガー・アラン・ポー~ドビュッシー『アッシャー家の崩壊』をめぐって~」という公演が行われたので浜離宮朝日ホールまで足を運びました。

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19世紀末のパリでは、ポーの小説がボードレールの翻訳により積極的に紹介されており、ドビュッシーも影響を受けたそうです。

『アッシャー家の崩壊』のストーリーを少しでも知っておこうと思い、先日大型書店に立ち寄った際に、岩波文庫と新潮文庫の翻訳を読み比べ、今年新訳が出版された新潮文庫の方を購入し予習しておきました。やはり新訳の方が読みやすく感じました。

黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫) (文庫)
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実際の公演は、前半の演奏が思いのほかすばらしく、いつ聴いても質の高い演奏を提供してくださるクァルテット・エクセルシオと、早川りさこさんのハープに魅了されてしまいました!

特にアンドレ・カプレ作曲の『赤死病の仮面』(1909/23)〈ハープと弦楽四重奏のための〉は、カルテットとハープのコラボが絶妙で、謙虚な演奏でありながら、ほどよい自己主張がある完璧な演奏でした。可能ならCDにして残してほどの名演でした!

休憩を挟んで後半は楽しみにしていたドビュッシー作曲の未完のオペラ『アッシャー家の崩壊』(1908~17・未完)。日本での公演は1982年?に船山隆さんの手によって実現されて以来演奏されていなかったそうです。今回の公演は2006年にデュラン社から刊行されたオーリッジ版をもとに、適宜ピアノ曲〈水の精〉が挿入されていました。

演奏の方はやはり断片やモティーフを繋ぎ合わせたものなので、とても感動したかと言われるとそうでもありませんでしたが、このオペラの公演を今年実現させた青柳いづみこさんや暗譜でステージに臨んでいたシンガーの方々にも拍手を贈りたいと思いました。

アンコールには神秘劇《聖セバスティアヌスの殉教》(1911)よりシリア人の合唱〈美しきアドニスは死せり〉が歌われ、エドガー・アラン・ポーの小説に関連のある音楽作品を心ゆくまで楽しめた公演でした。ただしプログラムには「この作品はロシア・バレエ団の依頼によって書かれた」とありますが、正確には「ロシア・バレエ団と袂を分かったダンサー、イダ・ルビンシテインの依頼で書かれた」だと思うのですが。。。

今回のような小説に影響を受けた音楽作品などを取りあげた演奏会は、ただ聴きに行くだけでなく得るものが多いので、足を運んだ甲斐がありました。

ドビュッシー作曲の未完のオペラ『アッシャー家の崩壊』(オーリッジ版)は2006年にブレゲンツ音楽祭で初演され、DVDになっていますのでご興味のある方はぜひご覧になってみてください。
Debussy - La Chute de la maison Usher [DVD]
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CDも手許にはありますが、現在は入手困難のようです。
こちらは、プレートル指揮のモンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、ドビュッシーの《アッシャー家の崩壊》のほかにキャプレの交響的エチュード《赤死病の仮面》とシュミットの《幽霊宮》のためのエチュードが収録されていて、聴きごたえがあります。
米国アマゾンのマーケットプレイスには商品がありました。
(カヴァーが違いますが内容は同一)
(東芝EMI: CC33-3507 or CDM 7 64687 2 or 7479212)
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