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3月31日に、千鳥ヶ淵緑道のさくら(桜)を見に行ってみました。歩道が整備されて歩きやすくなっていました。

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まだ3分咲きくらいでしょうか?今週末には満開になりそうです。

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夜にはライトアップが行われていて、ピンク色のさくらの花びらがライトに反射して、とても幻想的でした。

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また週末に出直したいと思います。

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by ciurlionis | 2009-03-31 23:59 | その他

今日は、来月4月に来日するリトアニア室内管弦楽団のCDを聴いていました。

いずれもこの楽団の創設者で指揮者のサウリュス・ソンデツキス(1928-)の指揮です。

リトアニア室内管弦楽団は、1960年にソンデツキスによりヴィリニュス音楽院の卒業生を中心に創設されました。初来日は1989年。世界中の音楽祭に招聘され、数々の有名アーティストと共演を果たしています。

私がこの楽団の音を耳にしたのは、このページで3枚目に紹介しているエストニア出身の作曲家、アルヴォ・ペルトのCDにおいてでした。古典も現代音楽もこなしてしまう、とてもハイレヴェルなオーケストラです。

リトアニアというと日本ではあまりなじみのない小さな国のような印象を受けますが、クラシック音楽の分野では、その水準の高さで世界的に良く知られています。事実、このリトアニア室内管弦楽団の演奏は、実にすばらしいものです。暖かみのあるモーツァルト、透明感のある音色を生かしたシベリウス、グリーグ。特に下記の1枚目の最終トラックに収録されている《2つの悲しい旋律》の2.「過ぎた春」は、自然に囲まれたリトアニア出身の彼らだからこその演奏で、至高のグリーグでした。2枚目のチャイコフスキーも感情移入をし過ぎない控え目な演奏なのですが、厚みがあって緻密なアンサンブルとなっています。今回の来日公演の前にぜひ一度聴いて頂きたい3枚です。


モーツァルト:ディヴェルティメント;シベリウス:悲しいワルツ;グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」など
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チャイコフスキー:弦楽セレナーデ
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アルヴォ・ペルトの世界~タブラ・ラサ
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東京公演のスケジュールと曲目を載せておきます。上記3枚のCDとは指揮者が異なります。

2009年4月10日(金) 19:00 サントリーホール 大ホール
2009年4月12日(日) 14:00 東京文化会館 大ホール

   指揮:ロベルタス・シャーヴェニカス
   オーケストラ:リトアニア室内管弦楽団
   ピアノ:イングリット・フジコ・ヘミング

 モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 KV. 136
 モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 KV. 467
 シューベルト:交響曲 第5番 変ロ長調 D. 485



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by ciurlionis | 2009-03-30 23:59 | 音楽

最近、中央線沿いの駅に行く用事が多いので、今日は以前から気になっていた荻窪にある「大田黒公園」に立ち寄ってみました。

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大田黒公園は、音楽評論家であった故・大田黒元雄氏(1983-1979)の屋敷跡を杉並区が日本庭園として整備し、昭和56年に開園したもので、大田黒氏は昭和7年から54年に86歳で逝去されるまで47年にわたってこちらに住まわれていたそうです。お庭には大きな池があってたくさんの鯉が涼しげに泳いでいました。

その公園のなかに大田黒氏が仕事場として使用していた、今は「記念館」となっている建物があり、そのなかに彼が愛用していたグランド・ピアノや蓄音機などが遺されています。

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なぜ私が大田黒公園のグランドピアノにこだわっているのかというと、昨年下記の論文のために大田黒の文献を読んでこのグランドピアノがプロコフィエフも弾いた可能性があるのを知ったからでした。大田黒元雄氏は1918年の夏に2ヶ月ほど日本に滞在していたプロコフィエフと知り合いになり、プロコフィエフは、当時大森にあった大田黒宅を何度も訪れ、ピアノを弾いてみせているのです。そして、そのピアノが今は大田黒公園に遺されているこのピアノで、プロコフィエフも弾いたことのあるピアノではないか?と思われます。

しかし、そのグランドピアノは1900年に製作されたスタインウェイ社のピアノで、近年老朽化が進み、大がかりなメンテナンスが必要となっています。そこで、この激動の一世紀を無事に生き抜いたグランドピアノを蘇らせるべく、昨年より「大田黒公園のピアノを守る会」というものが発足していて、募金活動が行われています。私もささやかながら募金をしてきました。募金をすると大田黒記念館やグランドピアノを描いたポストカードがもれなくいただけます。

明治26年(1893年)に生まれた大田黒元雄氏は、音楽愛好家、音楽評論家として常に最先端を行っていた存在でした。1913年に19歳でロンドン大学に留学した彼は、表向きは経済学を学びに行っていたのですが、毎晩のようにロンドンの街で行われているオペラ、バレエ、クラシックコンサートに積極的に足を運んでいて、その様子を詳細に日記に遺しています。

今ではごく一部の場所でしか閲覧できなくなってしまった生前彼が書き遺した日記を読んでみると、彼は、ロンドン滞在時にバレエ・リュス(セルゲイ・ディアギレフが主宰したロシア・バレエ団で今年2009年がちょうど結成100周年にあたる)の一連のバレエを鑑賞しているのですが、大田黒と同日ではないものの、同じシーズンの同じバレエをロンドンを訪れたプロコフィエフも観ていたのでした。1918年の夏にプロコフィエフが日本に滞在していた折も、大田黒とプロコフィエフがバレエ・リュスの話で意気投合したに違いありません。プロコフィエフの日記を読むと、大田黒がロシア音楽に詳しく、自分の音楽のこともすでに知っていたのでとても驚いています。また、実際にプロコフィエフが大田黒宅を訪れた日々のことも、大田黒氏の日記で詳しく知ることができます。

近年ロシア語、フランス語、英語でプロコフィエフの日記や研究書が次々に出版され、プロコフィエフに関する新事実が明らかになっていくなかで、この「プロコフィエフの日本滞在」の部分には残念ながら多くの間違えが見受けられていました。

しかし、昨年2008年5月に英国のプロコフィエフ財団から発行されている研究誌Three Oranges Journal, number 15の特集が"Prokofiev in Japan"というもので、私もこの号に論文を寄稿させて頂いたので、プロコフィエフが来日した当時の日本のクラシック音楽受容の状況や、プロコフィエフ財団に残っているプロコフィエフの日記や手紙、そして日本に残っている大田黒の日記を参照して、「英語で読める唯一の大田黒とプロコフィエフの交友記」として発表しました。これで少しでも誤認事実を正すことができたら幸いと思って新事実をたくさん盛り込みました。

この論文をまとめるにあたって、大田黒元雄氏が執筆された文献や、雑誌での対談などに目を通しましたが、驚かされたことは、大田黒氏が当時の日本のクラシック界では常に最先端を行っていたということでした。ロンドンやアメリカでクラシック音楽書が発売されるとそれを丸善を通じていち早く入手し、積極的に日本語に翻訳して出版したり、同時に楽譜やレコードも輸入して、蓄音機で音楽会を開いたり、ピアノの夕べと名付けられた演奏会まで自宅で開いていて、その音楽のほとんどが「日本初演」であったのでした。

大田黒氏について研究してみて、今現在、彼の日記や翻訳書にアクセスしにくくなっている現状を知り、とても残念に思うのと同時に、もっと評価されてしかるべき方であると思いました。

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by ciurlionis | 2009-03-28 23:59 | その他

上野のさくらもそろそろかしらと思い、国立西洋美術館で開催中の「ルーヴル美術館展」に行ってきました。毎週金曜日は夜8時まで開館しているので仕事の帰りに寄ってきました。上野の桜はまだ1~3分咲きというところでしょうか?今日は小雨も降っていたし、寒かったので開花のスピードも落ちてしまったようでした。

今回のルーヴル美術館展では特にこれが観たいという絵画は来ていないのですが、フェルメールの絵画が来日しているので、ひと目みておこうと思って足を運びました。金曜日の夜は鑑賞者も少なく、フェルメールを独り占めで観ることができました。

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日本にはフェルメールファンが多くいるようですが、私もそのなかのひとりです。今回来日している《レースを編む女》を観るのは5回目で過去はいずれもパリで観ています。また、過去にフェルメールを観にアイルランド、スコットランド、イングランド、オランダ、フランス、ドイツ、オーストリアを訪れています。。フェルメールの絵画にみられる青色と黄色には誰にも真似できない魅力があると思っています。

そのほかの絵画で特に印象に残ったのは、下記の3点。

クロード・ロラン《クリュセイスを父親のもとに返すオデュッセウス》
建築物や海面に反射している太陽の光の描写がまるで写真を見ているかのようにすばらしいと思いました。
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フランス・ハルス《リュートを持つ道化師》
フランス・ハルスの絵画の登場人物は微笑んでいることが多いので展覧会に一枚でもあると、嬉しくなり立ち止まってしまいます。今にもこのリュートを弾いている道化師が絵画から出てきそうな、動きのある絵画がフランス・ハルスの絵画の魅力だと思います。
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ジョルジュ・ド・ラ・トゥール《大工ヨセフ》
蝋燭を持っている幼いキリストと養父ヨセフの絵画ですが、そのヨセフが穴をあけている角材は十字架を連想していて、キリストの将来を暗示しているそうです。この蝋燭の光で透けてみえるキリストの手の描写がまるで本物の手を見ているかのようでした。
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今回の展覧会では、キリスト教の旧約聖書や新約聖書からの一節やギリシャ神話を題材とした絵画が多くありましたので、少しでも聖書や神話について知っているともっと深く楽しめるかも知れません。良く知られた画家としては、レンブラント、ベラスケス(とその工房)、ルーベンス、ムリーリョなどの絵画がありました。

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by ciurlionis | 2009-03-27 23:59 | 美術

先日、ノルシュテインのアニメーションを観たことをきっかけに、昨年デジタルリマスター版DVDが発売されていたもののずっと観る機会のなかった『チェブラーシカ』 [DVD]を観ました。

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このDVDに収録されているのは下記の4作品。

第一話:『ワニのゲーナ』(1969年製作)
第二話:『チェブラーシカ』(1971年製作)
第三話:『シャパクリャク』(1974年製作)
第四話:『チェブラーシカ学校へ行く』(1983年製作)

<映像特典>
●映画「チェブラーシカ」と作り手たちの仕事
●安藤美姫選手 スペシャルトークショー
●予告編集(劇場予告編/TVスポット)


チェブラーシカとはいったい何者なのか、日本のモンチッチとちょっと似ているのでおさるさんなのか?それともくまさんなのか?などいろいろ思い巡らしていたのですが、結局チェブラーシカは自分でも何者なのかがわからない、動物園にも入園させてもらえない生き物なのでした。チェブラーシカという名前は、「転んでばかりいるもの、倒れるもの」という語源が由来となって、「チェブラーシカ(ばったり倒れ屋さん)」と名づけられたとのことです。

私が観た限りでは、色々な動物たちが登場してほのぼのとしているし、「ピオネール」の活躍ぶりをみて、将来彼らのようになりたいという子どもも出てくるのではないか?とか、シャパクリャクという名の魔女のようなおばあさんが出てくるところも夢を与えるようで微笑ましく、そんななかで工場の排水による環境問題や、学校の修理現場にいる働かない労働者たちなどの社会問題にも触れていて、微笑ましいなかにも問題提起をしている子供向けの人形劇アニメと思ったのですが、沼野充義先生がジブリ美術館のサイトで「チェブラーシカ」ソ連的用語集-無邪気なアニメをよりティープに楽しむ(?)ためにという記事を書かれていて、それを読むと、ワニのゲーナが友だちを募集して集まったチェブラーシカをはじめとするさまざまな「南国の動物たち」や、その彼らと建てた「友だちの家」もすべてロシア、ソ連のイデオロギー的背景と結びついているのだそう。確かにそう言われるとそう観えてきました。私もシャパクリャクという名前を耳にしたとき、ロシア語で女スパイを意味する「シュピオンカ」をイメージしたのですから。その「スパイ」というところがなんともソ連らしいと思うのです。以前ロシア語を学んでいたときにそういえば、Вы шпион?「あなたはスパイですか?」という例文があったなぁと思い出したりしていました。あのときは、なぜいきなりスパイが例文に?と思ったものでしたが。

この「チェブラーシカ」のDVDにはコレクターズBOXというものも発売されていて、DVD以外にチェブラーシカのグッズもいろいろと付いているようです。ご興味のある方は下記からどうぞ。
チェブラーシカ コレクターズBOX (数量限定) [DVD]

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by ciurlionis | 2009-03-25 23:59 | 映画

ラピュタ阿佐ヶ谷で行われている「第9回ラピュタアニメーションフェスティバル2009 "エストニアのアニメーション"」「ノルシュテイン、エイゼンシュテインの"イワン雷帝"を語る」「ユーリー・ノルシュテイン作品集」を観てきました。会期は2009年3月15日(日)~4月11日(土)まで。

ノルシュテインはロシアのアニメーション作家として名高く、エイゼンシュテイン監督の『イワン雷帝』ではプロコフィエフが音楽を担当しているので、何か新事実などが発見できればと思っていました。

ノルシュテインは、映画の一コマ一コマを詳細に分析して、音、色彩、動きなどの重なり(層の話)や、三角形の構図について丁寧に説明していました。プロコフィエフの音楽については、冒頭部分のあるメロディーが、クライマックスのシーンにおいて、再度、異なるオーケストレーションで使われていることを指摘し、エイゼンシュテインがどのようにプロコフィエフに作曲を依頼したかについても少し触れていました。

「ユーリー・ノルシュテイン作品集」は、現在ではDVDも発売されていて観ることができますが、やはり大型スクリーンで、スピーカーからの音声を聴きながら鑑賞すると全く違ったものに見えました。

上映されたのは下記の5作品。
「25日 最初の日」
「キツネとウサギ」
「アオサギとツル」
「霧の中のハリネズミ」
「話の話」


実は、「25日最初の日」では、ショスタコーヴィチの音楽が用いられていることを知っていたので、どのように音楽がつけているのか、とても興味を持っていました。このフィルムは1917年10月のロシア革命最初の日を題材にしているのですが、ロシア・アヴァンギャルドの動く抽象絵画の背後にショスタコーヴィチの交響曲第11番「1905年」と第12番「1917年」が使用されていました。

ノルシュテインに関連するDVDや書籍が多く出ていますので、下記にご紹介しておきます。

ユーリ・ノルシュテイン作品集[DVD]
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『ユーリー・ノルシュテインの仕事』
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『アニメの詩人ノルシュテイン―音・響き・ことば』(ユーラシア・ブックレット)
東洋書店からでているユーラシア・ブックレットの一冊です。この冊子のなかでノルシュテイン本人についてや上記5作品についての詳細な説明がなされています。
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『ノルシュテイン氏の優雅な生活』(ラピュタ新書)
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 『話の話』の話―アニメーターの旅 ユーリー・ノルシュテイン
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以下3冊はアニメをもとに作られた絵本です。
『きりのなかのはりねずみ』 (世界傑作絵本シリーズ)
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『アオサギとツル』
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『きつねとうさぎ―ロシアの昔話』 (世界傑作絵本シリーズ) 
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by ciurlionis | 2009-03-24 23:59 | 映画

今日も"猫ジャケ"が何枚か集まりましたので、お楽しみで載せておきます。

まず、先日発売になったサイモン・ラトル率いるベルリン・フィルのディスク。
ラトルは以前から、最高のキャストでこの『子供と魔法』を録音したいと思っていたとのこと。今回それが実現し、確かに今までに聴いたことのないような至上の録音となっています。ラトルのインタヴューからの言葉を抜粋すると、この作品は「もう一度子供になりたいと願っている、子供時代を失った大人のための音楽です(微笑)。」とのことで、むしろカップリングされているバレエ『マ・メール・ロワ』について「(非常に洗練されたものではありますが)子供がピアノで弾くために書かれた作品です。ドビュッシーの《おもちゃ箱》もそうでしょう。子供のための音楽というのは、当然のことながら存在し、中には《ピーターと狼》のような傑作もあります。」と述べています。

ラヴェル 歌劇『子供と魔法』&バレエ『マ・メール・ロワ』(TOCE-90010)
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サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン放送合唱団
マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ/子供)
アニック・マシス(ソプラノ/火、お姫さま、ウグイス)
ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト/ママ、カップ、トンボ)
ソフィー・コッホ(メゾ・ソプラノ/安楽椅子、雌猫、リス、羊飼いの男)
ジョセ・ヴァン・ダム(バリトン/ソファー、木)
フランソワ・ル・ルー(バリトン/大時計、雄猫) 他



次にご紹介したいディスクはこちらもアンセルメの指揮するラヴェルの作品ばかりを集めた二枚組。
猫ジャケの由来である「子供と魔法」は、ラトル&ベルリン・フィルの録音ほど劇的ではありませんが、ラヴェルと親しかったアンセルメの貴重な録音(1954年なのにステレオ!)の復刻という意味で聴きものです。ラヴェル/歌劇『子供と魔法』全曲 ほか (DECCA 480 0124)
Ravel: L'enfant Et Les Sortileges/Sheherazade
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フローレ・ウェンド(メゾ・ソプラノ/子供)
シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ/王女、他)
ユーグ・キュエノー(テノール/ティーポット、他)
ピエール・モレ(バリトン/猫、他)
ルシアン・ロヴァノ(バス/アームチェア、他)、他
ジュネーヴ・モテット合唱団
スイス・ロマンド管弦楽団
エルネスト・アンセルメ(指揮)


以下は"猫ジャケ"に注目して集めた3枚です。

一枚目はハンス・ヴェルナー・ヘンツェ作曲のオペラ『イギリスの猫』の1983年B. Schott's Söhne, Mainz版をもとにした録音です。 
Henze: the English Cat
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二枚目は、1967年2月20日に行われた、ジェラルド・ムーアの引退記念演奏会のときのライヴ録音です。彼との共演が多かったビクトリア・デ・ロス・アンヘレス、エリーザベト・シュヴァルツコップ、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、が出演しています。ムーアはこの演奏会のアンコールとして自身の編曲によるシューベルトの歌曲「音楽に寄せて」(D.547)を演奏していますが、これは彼の最初で最後のソロ演奏だったそうです。
標題の "Le Duo des Chats" はもちろんこの演奏会でロス・アンヘレスとシュヴァルツコップがデュエットしているロッシーニの「猫の二重唱」(爆笑もの!)に由来します。
Le Duo Des Chats: De Los Angele
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三枚目は、主にフランス、オーストリア、イギリス、アメリカの作曲家による、文字通りユーモラスな音楽を集めたCD。
Humor im Lied - Richard Beilharz
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好評発売中の"猫ジャケ"と" 猫ジャケ2"もよろしく。

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by ciurlionis | 2009-03-23 03:01 | その他

プロコフィエフ作曲の「ピーターと狼」というと、昨年11月30日に行われたゲルギエフ指揮のロンドン交響楽団による公演を聴きました。その日ゲルギエフがピーター役のナレーションも担当し、(彼によるピーターは世界初演だったらしい)そのナレーションがあまりにも自然で印象的だったので今でも目と耳に焼き付いているのですが、さらに先日、杉並公会堂で行われた日本フィルの「ピーターと狼」の公演を聴いて、再び気持ちがプロコフィエフに向いているので、今日は良く知られている「ピーターと狼」のCDをご紹介します。ほとんどがブリテン作曲の「青少年のための管弦楽入門」とのカップリングになっています。

まず初めは、歴史上最古の「ピーターと狼」の録音(1939年)ではないかと思われるもの。この録音は以前英国のPearl社から出ていたのですが、下記のCDはその復刻盤(廉価盤)です。

最近のプロコフィエフの研究書を読んでみると、ここでナレーションを担当しているリチャード・ヘイルは、1938年にプロコフィエフ自身の指揮によるボストン交響楽団の公演でアメリカで初めて朗読を担当した人なのだそうです。また、プロコフィエフはこの38年のアメリカ演奏旅行(最後の外遊)でカリフォルニアにも足を運び、ウォルト・ディズニーに会って、「ピーターと狼」全曲をピアノで弾いてきかせてアニメ化の契約を結んでいたそうです。
Prokofiev: Peter and the Wolf
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プロコフィエフのひとりめの奥さま、リーナさんのナレーションによるもの。
Prokofiev: Peter & the Wolf, Cinderella (excerpts from Ballet) / Neeme Jarvi
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プロコフィエフの息子さんたちのナレーションによるもの。
Prokofiev's Music for Children
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次に、有名指揮者のナレーションによるものをいくつか。

1. 小沢征爾さんのナレーションによるもの。
プロコフィエフ:「ピーターと狼」
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2. レナード・バーンスタインのナレーションによるもの。
Prokofiev: Peter And The Wolf
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3. アンドレ・プレヴィンのナレーションによるもの。
Prokofiev:Peter and the Wolf
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次は、日本人による日本語のナレーションをいくつか。

1. 黒柳徹子さんのナレーションによるもの。
プロコフィエフ:「ピーターと狼」Op. 67
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2. 明石家さんまさんのナレーションによるもの。
プロコフィエフ:「ピーターと狼」

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有名俳優、ショーン・コネリーによるナレーションのもの。
Prokofiev: Peter and the Wolf
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最後に、ソフィア・ローレンと、政治家ビル・クリントンとミハイル・ゴルバチョフによるナレーション。

Serge Prokofiev: Peter and the Wolf; Jean-Pascal Beintus: Wolf Tracks
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そのほかCDは下記をご参照ください。

ピーターと狼

Peter and the Wolf

Pierre et le loup


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by ciurlionis | 2009-03-23 00:01 | 音楽

今日は、すみだトリフォニーホールで行われている地方都市オーケストラ・フェスティバル2009の群馬交響楽団の公演に行ってきました。

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演目は下記の通り。

チャイコフスキー作曲 幻想的序曲《ロメオとジュリエット》
プロコフィエフ作曲   ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 作品26
ドビュッシー作曲   「海」 3つの交響的スケッチ

指揮:  マルティン・トゥルノフスキー
ピアノ:  ヤロスラヴァ・ピエフォチョーヴァー
管弦楽:  群馬交響楽団


指揮者もピアニストもチェコ出身で、指揮者のトゥルノフスキーは、カレル・アンチェルやジョージ・セルに師事した東欧の巨匠であり、ピアニストのピエフォチョーヴァーはイヴァン・モラヴェッツの下で研鑽を積んだ現在注目のアーティストです。

実は、群馬交響楽団の演奏を今日初めて聴いたのですが、とても新鮮な印象を受けました。

まず、木管楽器の各奏者が名手揃いであると思いました。ほどよい自己主張のある音が3F後方で聴いていた私のところまでしっかりと届いていました。また、この木管奏者さんたちの音は、木管セクションのアンサンブルとしても小気味好くまとまっていて、それも聴いていて気持ちが良く、今日のプロコフィエフと良く合っていました。このオーケストラでいずれ「ピーターと狼」を聴いてみたいと思いました。木管楽器奏者が名手揃いなので、きっと楽しい演奏をしてくださるのではないか?と思った次第です。

一曲目のチャイコフスキーは、弦楽器セクションのクリアーな音色と管楽器の音色が程良く織り合っていて、ひとつひとつの音が明快だったので、曲の隅から隅までしっかりと聴くことができました。プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は、以前お世話になったクラリネットのN先生のソロで始まったのですが、そのソロがすばらしく、また、ピエフォチョーヴァーのピアノも技巧に走りすぎず、プロコフィエフの抒情性をよく表現されていて、久しぶりに清々しいプロコフィエフを聴かせていただきました。ドビュッシーの「海」もこのオケのクリアーな音色にとても合っていて、指揮者の解釈のおかげなのでしょうか、「3つの交響的スケッチ」という副題が付けられているように、音が視覚的に迫ってくるように聴こえてきました。

また、来年の公演も楽しみです。来年もプログラムにプロコフィエフを入れて頂きたいと思いました。

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今日3月21日はヨハン・ゼバスティアン・バッハのお誕生日でしたが、佐倉市民音楽ホールにて鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーによる「マタイ受難曲講座」を聴いてきました。

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今年はメンデルスゾーンの生誕200年なので、その年を記念して、メンデルスゾーン上演稿のJ. S. バッハ「マタイ受難曲」BWV244を演奏することになったそうです。

今日は、4月11日に同ホールで行われる公演の先がけて、そのメンデルスゾーンの上演稿ができた経緯や、その内容などが演奏を交えたレクチャーで詳しく語られました。

メンデルスゾーンは1823年のクリスマスか、1824年の誕生日プレゼントとして大叔母さんから「マタイ受難曲」のスコアを贈られて、それ以来その上演を目指して演奏者や場所などを探します。そして、1829年3月11日と21日にベルリンのジングアカデミーにて復活上演が実現します。1841年にはライプチヒの聖トマス教会でも上演されました。

2009年4月11日に公演が予定されている「マタイ受難曲」はこの1841年に演奏されたものを基準としているそうですが、そのスコアは、19世紀の演奏様式のものであり、バッハが作曲した元のものとはかなり様子が異なっていたそうです。例えば、アリアやコラールをカットして、全体の長さを短くすることでストーリーをわかりやすくしていたり、エヴァンゲリストなどのレチタティーヴォの伴奏にピアノや2本のチェロが使われたりしました。またオーボエ・ダモーレの代わりにA管のクラリネットが、オーボエ・カッチャの代わりにバセット・ホルンが使用されていたそうです。また、通常アルトによって歌われる「憐みたまえ」がソプラノによって歌われたなど、当時の出演者たちの技量によって音程が変えられているフレーズがいくつかあるようでした。レクチャーではその変更になった部分部分しか演奏されなかったので、すべてを通して聴くとどうなるのか、4月11日の公演がとても楽しみになりました。

私がふだん愛聴している「マタイ受難曲」のCDは、バッハ作曲による原典版ですが、ヘレヴェッヘ指揮、コレギウムヴォカーレによる合唱のもので、ソリストたちもボストリッジ、ゼーリヒ、ルーベンス、ショル、ギーラ、ヘンシェルなど一流の方々なので、とても完成度の高い演奏となっていて、おすすめです。

バッハ:マタイ受難曲

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