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丸の内でマネ展を観た後に今度は目黒の庭園美術館へ。

ここでは、ロトチェンコ+ステパーノワ~ロシア構成主義のまなざし展が開催中。
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展示品数は多いものの、期待していたほどめずらしい作品は来ていなかった。しかも作品に対する解説がなくて残念。唯一見られて良かったのが、戯曲『南京虫』のための衣装デザイン画。これまでの庭園美術館の展覧会では本物の衣装を展示していたことが多かったのだが、今回はデザイン画のみだった。

展覧会図録も不定形の大きくて重たいもので、書棚に並べたら飛び出しそうなサイズ。。。内容も寂しい感じ。もう少し作品解説が欲しかった。

後日『ロトチェンコの実験室』という1995年にワタリウム美術館によって編集された書籍を発見。こちらの方が読み応えがあってロトチェンコやロシア構成主義について勉強することができた。

 『ロトチェンコの実験室』ワタリウム美術館(編)(単行本)

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by ciurlionis | 2010-04-27 23:59 | 美術
小雨の降る日だったが、平日ならば少しはすいているかも知れないと期待して、丸の内にある三菱一号館美術館で開催中のマネとモダン・パリ展へ足を運んだ。

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これ以上混んだら大混乱するのではないかというくらい館内はひとでいっぱい。。

でもなんとか観たい絵画だけはしっかりとみてくることができた。特にオルセー美術館からやってきた《ローラ・ド・ヴァランス》は楽しみにしていたので見られて満足だった。

混んでいることを抜かせば、さすが三菱一号館美術館の開館記念展だけあって、これ以上名品ぞろいのマネ展は今後ないであろうと思うほどのセレクションだった。

世界中の美術館から屈指のマネの絵画が集められていた。展覧会はこうでなければ!

会期は7月25日(日)までなので、もう一度くらいは足を運びたい。

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by ciurlionis | 2010-04-27 23:55 | 美術
六義園を後にして、南北線で市ヶ谷へ。

麹町にあるセルバンテス文化センターで開催中のEU招待映画上映会で、リトアニアの映画「ビフォア・フライング・バック・トゥ・アース」 "Before flying back to Earth" を観てきました。

リトアニア人映画監督のアルナス・マテリス氏による、白血病の病と闘う子どもたちの病院での様子を追ったドキュメンタリー映画です。

命は有限で、貴重なものであるということを思い知らされました。

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原題: „Prieš parskrendant į Žemę“
リトアニア/2005/52分/ドラマ
監督:アルナス・マテリス (Arūnas Matelis)
音声: リトアニア語・ロシア語 字幕:日本語


5月8日15:30からも上映予定ですので、ご興味のある方はぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

帰宅したらロンドンから恩師の訃報が届いていた。彼女は私のロンドン留学中に支えになってくれた人物だっただけにとてもショックで眠れそうにない。そういえば4月23日はプロコフィエフの誕生日だった。プロコフィエフ研究者の彼女がプロコフィエフの誕生日に逝くとは。。。何という運命なのだろうか。。。

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by ciurlionis | 2010-04-24 23:59 | 映画

お天気が良い日だったので、渋沢資料館の展覧会を訪れた後、飛鳥山公園からそのまま旧古河庭園と六義園へ歩きました。

東京メトロの一日券を持っていたのでそれを入り口で見せて少しだけ入場料が割引に。

ツツジもまだ咲き始めと言ったところでしょうか?(4月24日現在)

G.W.には満開になることでしょう。

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by ciurlionis | 2010-04-24 23:57 | 旅行

今日は、友だちから勧められていた「渋沢栄一とアルベール・カーン~日仏実業家交流の軌跡展」を観に王子にある渋沢史料館まで行ってきました。飛鳥山公園の八重桜が満開でした。

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実に内容の濃い展覧会で、渋沢氏とカーン氏の書簡や、カーン氏が世界中に派遣していたカメラマンによって1908年~1931年に撮影された世界60か国のカラー写真などが展示されていました。

1908年に撮影されたニューヨークのカラー写真や1912年に日本で撮影された芸者と舞妓の写真などは目を見張るものがありました。展覧会図録も勉強のために購入しました。会期は5月5日(祝)まで。

常設展では、渋沢栄一氏の日本近代経済発展への功績の数々が展示されていて勉強になります。

また、毎週土曜日の12:30-15:45まで、同じ公園内にある国指定重要文化財である晩香盧と青淵文庫の内部が公開されています。私は伺ったのがたまたま土曜日だったので観ることができてラッキーでした。

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by ciurlionis | 2010-04-24 23:55 | 美術

小雨の降る寒い日だったが、日暮里で美味しいと評判の蕎麦屋に立ち寄ってから谷中墓地のなかにある五重塔跡などを見ながら上野まで歩いた。

五重塔跡の前である紳士に話しかけられて警戒しながらも話を聞いてみると、なんでも石坂浩二氏にこの周辺を案内することになっていたのだが、現場近くで待っていたらマネージャーを通じてドタキャンの連絡が入ったとのこと。その紳士は江戸東京博物館での講演会を延期してまで今日はやってきたとのことでとても残念がっていた。

少々歩き疲れたので、国立西洋美術館のカフェ「すいれん」でひと休み。自分は食べ物の好き嫌いも少なくよほど不味いものでないと「不味い」とは言わないのであるが、ここのケーキは不味かった。重い腰を上げてフランク・ブラングィン展へ。

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フランク・ブラングィン (1867-1956) という名前にはあまり馴染みがないかもしれないが、国立西洋美術館の松方コレクションとは縁の深い画家である。20世紀初頭に松方幸次郎が藝術作品を購入するにあたって助言を与えたのがフランク・ブラングィンだったのだ。

また、この展覧会で初めて知ったのだが、松方は自分のコレクションを展示するための美術館「共楽美術館」の建設まで計画していたことがあり、その建築デザインもブラングィンが手掛けていたのだった。実現はしなかったその美術館の全容をグラフィック映像でみることができた。

ブラングィンの描く絵画は正直言って自分の好みではなかったが、今日我々が国立西洋美術館で質の高い西洋絵画を観ることができるのもブラングィンの助言あってこそなのだと思えば見方も変わった。彼が描いたいかにも資産家という風貌の松方氏の肖像画が印象的だった。

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by ciurlionis | 2010-04-20 23:59 | 美術

2006年に亡くなった作家・通訳者米原万里さんの遺品や著作を集めた展覧会「米原万里展 ロシア語通訳から作家へ」を観に千葉県市川市にある芳澤ガーデンギャラリーまで行ってきました。今日は昨日とは打って変わって気温が25度くらいまで上がり、半袖で歩けるほどの気候でした。

4月9日に亡くなられた井上ひさし氏は財団法人市川市文化振興財団の理事長を務められており、この展覧会のためにも文章を寄せられていました。この文章が彼の絶筆になったのではないかとも言われています。

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今日はロシア東欧文学者で東京大学大学院教授の沼野充義先生によるトーク「米原万里さんの思い出」が行われるとあって会場は立ち見がでるほどの大盛況でした。

沼野先生は東京大学大学院時代に米原さんと同級生であったそうで、その頃の思い出や先生おすすめの米原さんの著作『オリガ・モリソヴナの反語法』 (集英社文庫) についてお話しくださいました。米原さんが生きておられたら『アンナ・カレーニナ』や『カラマーゾフの兄弟』の米原流の翻訳に取り組まれたかもしれない、と残念がっておられたのが印象的でした。

展覧会も充実した内容のもので、彼女の一生がパネルと年表で示されていたり、全著作や彼女が生前愛用していた品々や部屋に飾っていた絵画まで展示されていました。会期は2010年5月9日(日)までです。

ユリイカの2009年1月号は一冊まるまる米原万里さんの特集です。沼野先生も執筆されています。

ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里

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下記はおすすめの米原万里さんによる著作です。GWに読んでみてはいかがでしょうか?

嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)

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by ciurlionis | 2010-04-18 23:59 | 美術

企画展「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて」を観に、千葉県佐倉市にある川村記念美術館へ足を運びました。昨晩降った雪がいたるところに残っていました。桜は終わっていましたが、菜の花や新緑が目を楽しませてくれました。

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ジョゼフ・コーネルは、小さな木箱のなかに身近にあるものの断片などを配し、独特の小宇宙を作り上げる芸術家として知られていますが、今回の展覧会は、この美術館が所蔵する全16点のコーネル作品一点一点に、詩人の高橋睦郎さんによる詩がつけられているというとても画期的な展覧会でした。

今日はその高橋睦郎さん自らが美術館を訪れ、コーネルの作品との出会いや作品の魅力を語り、コーネルの作品に捧げられた新作詩を朗読してくださいました。寒い日であったにもかかわらず100人を超えるほどの人々が、高橋さんの朗読する詩に耳を傾けていました。

展覧会場もまさに小宇宙と呼べるような工夫が凝らされたひとつの空間となっていて、期待以上のものでした。コーネルの作品ひとつひとつも完成度の高いものなのですが、それにつけられている詩がまさにその作品を物語っていて素晴らしい! ぜひ訪れていただいきたいと思いました。

これからは美術館の庭園のツツジがきれいな季節でもありますのでおすすめです。会期は7月19日(月・祝)までです。

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『コーネルの箱』(単行本)

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by ciurlionis | 2010-04-17 23:59 | 美術

今年はチェコの作家・劇作家のカレル・チャペック (1890-1938) の生誕120周年であるという。

チャペックは、戯曲「ロボット(R.U.R.)」でロボットという言葉を作ったことや、愛犬のことをつづった写真付きエッセイ集『ダーシェンカ』の作者としても良く知られている。

今日は、そのチャペックの諷刺劇「白い病気」がミュージカル劇として上演されるというので恵比寿のエコー劇場まで足を運んだ。冷たい雨の降る夜だったが、満員御礼

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本来ならもっと奥の深い難しい諷刺劇なのであるが、深刻になりすぎず誰にでもわかるようにコミカルな舞台となっていた。

ストーリーは、ヒトラーをなぞらえているかのような独裁者の時代に、ペスト(黒死病)ならぬ、「白い病気」が蔓延し、独裁者までもがその病気に犯されるというもの。その独裁者は「平和」と引き換えに治療薬を手に入れようとした矢先、唯一その治療薬を所持している医者が「戦争賛成」を唱えた群衆に紛れて命を落とすというもの。

チャペックの著作は日本語に翻訳されていて、この戯曲を含め多くを読むことができます。おすすめを下記に載せておきますのでご興味のある方はぜひどうぞ。

ダーシェンカ あるいは子犬の生活 (リエゾン・リーブル)

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いろいろな人たち―チャペック・エッセイ集 (平凡社ライブラリー (90))

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今やヴィオラ奏者というとバシュメットやカシュカシャンなどヴィジュアル系のアーティストが見られるようになったが、昔はヴィオラといったらターティスやプリムローズやヒンデミットの名が浮かぶだけだった。そんななか、今日あるようなヴィオラの確固たる地位を築くのに活躍されたのが今井信子さんではなかったか?

最近は、ヴィオラ・スペースを自ら主宰されるなど、後進の指導にあたられている彼女ではあるが、まだまだ第一線のヴィオラ奏者であると思っている。

今日は、彼女がウォルトン作曲のヴィオラ協奏曲を演奏されるというので、楽しみに聴きに行ってきた。

第696回定期演奏会 Bシリーズ
会場:サントリーホール

指揮:ジェームズ・ジャッド
ヴィオラ:今井信子

◦ヴォーン・ウィリアムズ:「すずめばち」序曲
◦ウォルトン:ヴィオラ協奏曲 
◦エルガー:交響曲第1番 変イ長調 作品55


指揮は、ロンドンのトリニティ音楽院出身のジェームズ・ジャッド。

指揮者とオーケストラの相性が良かったのか、どの作品もイギリス音楽の素晴らしさが良く引き出されていたと思う。久しぶりに聴いた名演だった。

今井信子さんの弾くヴィオラもまだまだ現役。その昔ターティスのために作曲され、ヒンデミットが初演し、プリムローズの録音で知られた名作が、今井さんならではの語りかけるように親密な音楽として21世紀に甦った。シンプルながら奥の深い音色に魅了されました。

アンコールに演奏されたヘンデル作曲「私を泣かせてください」(細川俊夫編曲)も素晴らしかった。彼女の今までの人生のすべてが音からにじみ出ているかのような秀逸な演奏だった。もっと日本のオーケストラとの共演を続けてほしいと思いました。

今井信子さんの自伝を読んで感銘を受けました。演奏会でアンコールに演奏されたヘンデル作曲の「私を泣かせてください」のミニCDも付いています。おすすめです。

今井信子 『憧れ ヴィオラとともに』(単行本)

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