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チュルリョーニスのCDの12・13枚目は、1992年にMARCO POLOよりリリースされたリトアニア人ピアニスト、ムーザ・ルバッキーテ (Mūza Rubackytė) 演奏の2枚です。

ルバッキーテはリトアニアに生まれ、モスクワ音楽院で学んだピアニスト。在学中よりソ連邦内の数々のピアノ・コンクールで優勝し、音楽院を首席で卒業後は1991年にリトアニアがソ連邦から独立するまでは主にバルト三国、ウクライナ、アルメニア、ベラルーシ、ウズベキスタン、カザフスタン、ロシアなどのオーケストラとの共演を果たすなどして経験を積みました。1991年からはパリとヴィリニュスに住みながら、リストやブラームス、ショスタコーヴィチ、スクリャービンなどのCDをリリースし、世界各国の音楽院で教鞭を執っています。

彼女の演奏は、表情豊かでチュルリョーニスのピアノ曲が時にショパンやベートーヴェンのように聴こえる一面もあります。

このCDもナクソス・ミュージック・ライブラリー (NML) で聴くことが可能です。

Čiurlionis: Piano Works Vol. 1/ Mūza Rubackytė (MARCO POLO 8.223549)
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MP3ダウンロードはこちらから→Čiurlionis: Piano Works Vol. 1/ Mūza Rubackytė (MP3 Download)

CDジャケットに採用されている絵画は、チュルリョーニス作 「捧げもの」 "The Offering" in 1909 です。

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Čiurlionis: Piano Works Vol. 2/ Mūza Rubackytė (MARCO POLO 8.223550)
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MP3ダウンロードはこちらから→Čiurlionis: Piano Works Vol. 2/ Mūza Rubackytė (MP3 Download)

CDジャケットに採用されている絵画は、チュルリョーニス作 「天使(天使のプレリュード)」 "Angel (Prelude of the Angel)" in 1909 です。

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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
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by ciurlionis | 2011-01-30 23:59 | 音楽
チュルリョーニスのCDの11枚目は、1990年にMARCO POLOよりリリースされたユオザス・ドマルカス指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団演奏のチュルリョーニスの交響詩「海」「森の中で」と5つのプレリュードです。

Čiurlionis:The Sea, In the Forest, Five Preludes: Domarkas, Slovak Philharmonic Orchestra (MARCO POLO 8.223323)

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リトアニアのオーケストラの演奏でないのが残念ですが、このMARCO POLOレーベルはナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML) で聴くことも可能ですし、amazon.co.jpからMP3としてダウンロード購入することもできます。
Čiurlionis:The Sea, In the Forest, Five Preludes: Domarkas, Slovak Philharmonic Orchestra (MP3 Download)


このCDの収録曲でめずらしいのは、プレリュードの弦楽合奏用編曲です。この前奏曲5曲はもともとピアノ用に作曲されたもので、弦楽合奏用編曲が収録されているのはこのCD以外ありませんので、ぜひお聴きになってみてください。

交響詩の演奏も各パートの意思表示がハッキリとしていて、聴きやすい演奏です。

CDのジャケットに採用されている絵画は、チュルリョーニス作「ファンタジー(悪魔)」 "Fantasy" (Demon) in 1909.です。


『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-29 23:59 | 音楽
すみだトリフォニーホールと新日本フィルハーモニー交響楽団の共同企画、フランス・ブリュッヘン・プロデュース 《ベートーヴェン・プロジェクト》 の公開リハーサルと会見に行ってきました。

1月26日に来日し、33日間日本に滞在して2月に行われる新日本フィルとの連続演奏会に臨むというフランス・ブリュッヘン。このコンビは2年前の2009年にハイドンの後期交響曲12曲の連続演奏会を行って好評を博したので、ご記憶にある方も多いはず。私もその時の演奏があまりにも素晴らしく印象的だったのでこの度のベートーヴェン・プロジェクトも楽しみにしていました。

まずは13:45~の公開リハーサルへ。
第9交響曲の第4楽章。休憩を挟んで第8交響曲。新日本フィル自体、2年前より響きに幅が出て音色も豊かになっていて、明らかに成長しているのがわかりました。

ブリュッヘンの指揮は、ベートーヴェンの交響曲はかくあるべしという感じで、テンポの運び方が絶妙。指揮をしながら言葉少なげに身振り手振りを交えて指導しているのですが、その少ない言葉でも新日本フィルはしっかりと意思を汲み取り演奏に反映させていました。次第にブリュッヘン色の濃い演奏へと変わっていく過程が聴いてとれました。本番が一層楽しみになったのは間違いありません。

16:30~は記者会見。
ブリュッヘン自ら今回のプロジェクトについてお話しされました。演奏の見通しを付けやすくするため、リハーサルは第9交響曲から始め第1交響曲までさかのぼり、演奏は第1から始め第9で終えるとのこと。

ベートーヴェンの蔵書にあった作家などを紹介し、シェイクスピアなどの文学から影響を受けたものが多いことなど各交響曲の特色が説明され、ベートーヴェンがハイドンを恐れて交響曲を完成させたのが30歳を過ぎてからだったことや、ブラームスもその影響からか、ベートーヴェンを恐れて交響曲を書いたのがかなり遅かったことなども語られました。

質疑応答の場面では、各交響曲の編成の大きさの違いについて質問を受け、意外にもコントラバス奏者が8名採用されていた理由を、質の悪い楽器をもつアマチュア奏者が中心だったので、人数を増やすことで低音パートを補っていたとおっしゃっていました。スティーヴン・イッサーリスの父が幼少の頃に、ベートーヴェンを直接知るご婦人から聞いたベートーヴェンの逸話などもお話になり、とても有意義な会見となりました。

最後に2011/ 2012シーズンの新日本フィルのプログラムについて、オーケストラが主役となる作品をトーマス・ダウスゴーや、インゴ・メッツマッハーなどを招いて時間をかけて練習して公演に取り組む計画などが紹介されていました。

ブリュッヘン+新日本フィルの 《ベートーヴェン・プロジェクト》 の詳細は下記の通りです。
該当公演のチケットを提示すると公開リハーサルを見学することもできるそうです。

第1回
公演日2月8日(火)19:15開演
曲目 交響曲第1番 ハ長調 作品21 Symphony No.1 in C major, op.21
交響曲第2番 ニ長調 作品36 Symphony No.2 in D major, op.36
交響曲第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」 Symphony No.3 in E-flat major, op.55


第2回
公演日2月11日(金・祝)15:00開演
曲目交響曲第4番 変ロ長調 作品60 Symphony No.4 in B-flat major, op.60
交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」 Symphony No.5 in C minor, op.67


第3回
公演日2月16日(水)19:15開演
曲目交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」 Symphony No.6 in F major, op.68
交響曲第7番 イ長調 作品92 Symphony No.7 in A major, op.92


第4回
公演日2月19日(土)15:00開演
曲目交響曲第8番 ヘ長調 作品93 Symphony No.8 in F major, op.93
交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱付き」 Symphony No.9 in D minor, op.125
リーサ・ラーション[ソプラノ、19日のみ]
ウィルケ・テ・ブルメルストゥルーテ[アルト、19日のみ]
ベンジャミン・ヒューレット[テノール、19日のみ]
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン[バリトン、19日のみ]
栗友会合唱団[合唱、19日のみ]
栗山文昭[合唱指揮、19日のみ]


公開リハーサル日程
第1回~第4回 各回ご購入者限定
購入公演の公開リハーサルへもれなくご招待
参加方法:当日、入り口にて公演チケットをご提示ください。
第1回分 2月7日(月)10:30~
第2回分 2月10日(木)14:00~ (変更になりました)
第3回分 2月15日(火) 10:30~
第4回分 2月18日(金)18:30~




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チュルリョーニスのCDの10枚目は、1992年にフランスのシャン・デュ・モンドよりリリースされた交響詩「森の中で」「海」(バルシス版)と弦楽四重奏曲 ハ短調が収録されたものです。日本語解説がついたものもキングレコード (KKCC-130) よりリリースされています。

ソ連邦の最末期にモスクワで録音されましたが、このフランス盤が発売されたとき、すでにリトアニアは独立を回復していました。ランズベルギスが「初代国家元首」として、CDに序文を寄せているのはそのためです。歴史の大きな転換点を物語るアルバムです。

チュルリョーニス: 交響詩「森の中で」・「海」(バルシス改訂版)/弦楽四重奏曲ハ短調 フェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団、ヴィリニュス弦楽四重奏団 (LDC 288004) (KKCC-130)
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交響詩を演奏しているのは、ヴラディーミル・フェドセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団。

弦楽四重奏を演奏しているのは、ヴィリニュス弦楽四重奏団です。

このCDは比較的多く流通しており、中古で手に入りやすいですし、交響詩と弦楽四重奏曲の両方を一枚で楽しめるお得な盤かもしれません。



『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-22 23:59 | 音楽
チュルリョーニスのCDの9枚目は、小松一彦指揮、愛知県医師会交響楽団の演奏による交響詩「森の中で」です。

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この愛知県医師会交響楽団はアマチュア・オーケストラですが、1996年と1997年の2年にわたり、リトアニア医療支援(リトアニアの72病院に10年分の特殊医療資材を贈呈)のためにチャリティーコンサートを開催しています。その答礼として第2回(第15回定期)演奏会には、ランズベルギス最高会議議長(チュルリョーニス研究者で元国家元首)からチュルリョーニスの交響詩「森の中で」の日本人演奏家による初演権が与えられるとともに、カウナス医学アカデミーからリトアニア人ピアニスト、ピャートラス・ゲニュシャス氏が派遣され、ブラームスのピアノ協奏曲第2番が演奏されました。

このCDはその第2回目の演奏会のライヴ録音です。

平成9(1997)年2月23日
第15回定期演奏会(愛知県芸術文化センター・コンサートホール) 
リトアニア医療支援に醵金 

チュルリョーニス 交響詩「森の中で」(日本人初演)
ブラームス ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品83 

ブラームス 交響曲第2番

指揮 : 小松 和彦
独奏 :ピャートラス・ゲニュシャス(リトアニア)


日本人の医師会の方々による人道的支援がこのような形で行われていたことを知り、心温まる思いがしました。ライナーノーツにはランズベルギス氏からのメッセージも掲載されています。

***

『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-19 00:01 | 音楽
チュルリョーニスのCDの8枚目は、日本人ピアニスト、宮崎朋菜さん演奏の "VIA AD SECRETUM (ⓒ2005, privately released) です。

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宮崎さんはモスクワ音楽院で学んだピアニストで、ロシア人作曲家の作品の演奏を得意としています。モスクワ在住。リトアニアでも演奏をされたことがあるそうです。

このCDには、チュルリョーニスのピアノ曲10トラックに加え、グリンカ、リャードフ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービン、メトネル、プロコフィエフの作品が収録されています。

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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-18 23:59 | 音楽
チュルリョーニスのCDの7枚目は、1993年にテイチクよりリリースされた「弦楽四重奏曲全集」です。録音は1990年4月17,18日にモスクワ音楽院の大ホールで行われました。

チュルリョーニス: 「弦楽四重奏曲全集 (弦楽四重奏曲 ハ短調/主題と変奏ロ短調/2つのフーガ/2つのカノン ヴィリニュス弦楽四重奏団 (TECC 30143)

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演奏しているのは、リトアニアを代表する四重奏団、ヴィリニュス弦楽四重奏団です。4人ともヴィリニュス音楽院で教鞭を執っているリトアニア人です。

第一ヴァイオリン アウドローネ・ヴァイニュナイテ
第二ヴァイオリン ピャトラス・クンツァ
ヴィオラ      ドナータス・カトクス
チェロ       アウグスティナス・ヴァシリャウスカス

チュルリョーニスには4つの弦楽四重奏のための作品がありますが、いずれもワルシャワ音楽院とライプツィヒ音楽院の学生時代に習作として書かれたものです。

「弦楽四重奏曲 ハ短調」は、1901年から02年にかけてライプツィヒ音楽院の卒業作品として書かれたもので、ドヴォルザークの音楽のような雰囲気をもっています。第四楽章も存在したようなのですが、第一次世界大戦で焼失しています。

「主題と変奏 ロ短調」は、1898年にワルシャワ音楽院の学生時代に書かれた作品で、スラヴ民謡風の舞曲です。

「弦楽四重奏のための2つのフーガ」と「弦楽四重奏のための2つのカノン」は、前者はワルシャワ時代、後者はライプツィヒ時代にそれぞれ書かれました。こちらも学生の作品の域を出ない古典的な書法によるスラヴ的な雰囲気の作品。

CDのジャケットに採用されているチュルリョーニス作の絵画は、「射手座を横切る太陽 (シリーズ「十二宮」全12点のうち第XI部)」 (Sun Passing the Sign of Sagittarius, part XI from the "Zodiac" cycle of 12 paintings, 1906 or 07) です。

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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-17 23:59 | 音楽
チュルリョーニスのCDの6枚目は、1993年にキングレコードよりリリースされた「ニャームナス川の向こう岸に~リトアニア民謡合唱集~」(チュルリョーニス編)です。

リトアニア民謡合唱曲集 (チュルリョーニス編) (KICC-98)

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1975年にヴィリニュス・ピクチャー・ギャラリーで録音されたもの (Ⓟ1982) です。

チュルリョーニスは1904年~09年にかけて約60曲のリトアニア民謡の旋律を用いた合唱曲を手がけ、ピアノ独奏用にも編曲しています。チュルリョーニスの合唱編曲は、単なる伴奏付けとは違い、リトアニア民謡の旋律が何倍にも美しく聴こえるよう入念に工夫されています。(実際のリトアニア民謡はもっと素朴なものです。)

このCDに収録されているのはそのうちの16曲。いずれも自然や母、嫁入りする花嫁をテーマにした歌です。

歌っているのは、リョンギナス・アバリュス指揮、リトアニア放送合唱団と、ピャトラス・ビンギャリス指揮、カウナス市立合唱団。

リトアニア人が歌ったリトアニア民謡を録音した貴重なCDです。ぜひお聴きになってみてください。

このCDのジャケットに採用されているチュルリョーニス作の絵画は「おとぎ話(城のおとぎ話)」 (Fairy Tale [Fairy Tale of the Castle]) という作品です。

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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-16 23:59 | 音楽
チュルリョーニスのCD4・5枚目は、1993年にキングレコードよりリリースされたピアノ作品集2枚組です。

1975年にまだソ連時代であったリトアニアで録音されたもの (Ⓟ1982) で、演奏しているのは、ほとんどがヴィリニュス音楽・演劇アカデミーの教授たちで、全員リトアニア人です。

アルドーナ・ラドヴィライテ (Aldona Radvilaitė)
ライモンダス・コントリマス (Raimondas Kontrimas)
アウグスティナス・マツァイナ (Augustinas Maceina)
ビルテ・ヴァイニューナイテ (Birute Vainiunaitė)
アレクサンドラ・ユオザペナイテ (Aleksandra Juozapėnaitė)
アルドーナ・ドヴァリョナイテ (Aldona Dvarionaitė)

録音: V. ビチューナス (recorded by V. Bičiūnas, 1975)

チュルリョーニス: ピアノ作品集 2枚組 (KICC 96/ 97)

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収録されているのは、当時楽譜が出版されていたピアノ作品のほぼ全曲にあたります。

さすがチュルリョーニスの音楽を一番深く理解しているリトアニア人による演奏だけあってどのピアニストも素朴ではありますが温かい気持ちのこもった演奏になっています。

これら2枚組のCDでチュルリョーニスのピアノ作品の変遷を耳で感じることができます。ショパンに影響されていた初期の作品から、ドイツ的なフーガ、無調音楽の片鱗をみせた後期の作品など、どれも妥協のない完成度の高い作品です。

CDのジャケットに採用されているチュルリョーニス作の絵画は「捧げもの」 (The Offering, 1909) という作品です。


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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-15 23:59 | 音楽
チュルリョーニスのCDの3枚目は、1992年にキングレコードよりリリースされたチュルリョーニスの交響詩「森の中で」・「海」(オリジナル版・世界初録音)です。

指揮は、ギンタラス・リンキャヴィチュス。演奏はリトアニア国立交響楽団です。

このCDのすごいところは、交響詩「海」が「オリジナル版の世界初録音である」ということです。

約50年もの間ソ連邦の一国であったリトアニアですが、1990年3月に自ら再独立を宣言。1991年、クーデターの失敗を経て8月には正式にソ連邦からの独立が認められました。

その独立運動の旗手となった当時の国家元首が音楽学者でチュルリョーニス研究者のヴィータウタス・ランズベルギス氏でした。

このCDの録音はリトアニアをソ連邦からの再独立へと導いたランズベルギス氏自らの要請で実現しました。独立直後の混乱期にあったリトアニアで、それまではカットの多いバルシスによる改訂版しか演奏されたことのなかったチュルリョーニスの交響詩「海」のオリジナル版の録音がリトアニアのLITUANUSと日本のキングレコードの協力で行われたのです。

1992年3月には池袋にあったセゾン美術館でチュルリョーニスの絵画展が行われ、ランズベルギス氏も来日されて話題になりました。このCDのジャケットにある絵画はチュルリョーニスが描いたもので「思索」(Thoughts) といいます。独立回復後、初のCD制作に日本のレコード会社が協力・出資できたことは嬉しい事実です。その後、ピアノ作品集とリトアニア民謡曲集のCDもキングレコードよりリリースされました。

それにしても、チュルリューニスを専門とする音楽学者が初代国家元首になるなんて、ちょっと日本では想像もできないことですね。

チュルリョーニス:交響詩「森の中で」・「海」(オリジナル版・世界初録音)(KICC-76)

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リトアニア国立交響楽団の演奏は、透明感のある音色と一音一音大切に演奏する繊細さが特徴です。特に交響詩「森の中で」は、まるで森の中にいるような感覚になり、聴いていて心地いいです。

『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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