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チュルリョーニスは35年の短い生涯のうち、6曲の弦楽四重奏曲を作曲しました。
いずれも学生時代に書かれた作品のためピアノ曲などと比べるとあまりなじみが
ないかも知れませんが、存在感のあるしっかりとした作品に仕上がっています。


Theme and Variations in B minor [VL 80](1898)
Fugue in G major [VL 81](1898)
Fugue in F Sharp minor [VL 82] (1898)

String Quartet in C minor [VL 83](1901)
Canon in C minor [VL 216a](1902)
Canon in D major [VL 217a](1902)


初めの3曲、「主題と変奏」、「二つのフーガ」はチュルリョーニスがまだワルシャワ音楽院に在学していた頃に書かれました。ロマン派風の楽想のなかにもバロック・古典音楽の基礎がしっかりと築かれています。またチュルリョーニスは、1901年からライプツィヒ音楽院でザロモン・ヤーダスゾーンに対位法を、カール・ライネッケに作曲法を学んでいましたが、彼の室内楽曲の代表作とされる「弦楽四重奏曲ハ短調」はライプツィヒ音楽院の卒業作品として作曲されました。もともとは4楽章からなっていたようですが、第4楽章は消失しています。この曲だけを聴くと、まるでブラームスの作品かと思うほど、ロマン派的な曲に仕上がっています。特に、Canon in C minor [VL 216a](1902)はピアノとオルガン曲としても作曲されていますが、この作品は6曲の弦楽四重奏曲のなかでも際立っており、チュルリョーニスがいかに早熟な作曲家であったかがわかります。


先日の交響詩のCDと一部重複しますが、手許にある弦楽四重奏曲を含むCDをご紹介しておきます。


CD-LE CHANT DU MONDE: LDC 288004 (F-1020) (FR, 1991)"Ciurlionis: Poèmes symphoniques. Quatuor à cordes" Symphonic Poems: "Miške" [In the Forest] [VL 1] & "Jūra" [The Sea] [VL 5] (Edited by Eduardo Balsio) (Vladimir Fedoseyev / Moscow Radio Television Symphonic Orchestra), String Quartet [VL 83] (Vilnius Quartet)
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CD-TEICHIKU: TECC 30143 (JP, 1993)"Works for String Quartet" String Quartet in C minor [VL 83], Theme and Variations in B minor [VL 80], 2 Fugues for String Quartet: Fugue in G major (Allegro) [VL 81], Fugue in F sharp minor (Moderato) [VL 82], 2 Canons for String Quartet: Canon in D major [VL 217a], Canon in C minor [VL 216a] (Vilnius String Quartet)
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CD-RUSSIAN DISC: RDCD 10008 (US, 1998)"Čiurlionis: Complete Music for String Quartet" String Quartet in C minor [VL 83], Theme and Variations in B minor [VL 80], Canon in C minor [VL 216a], Canon in D major [VL 217a], Fugue in G major [VL 81], Fugue in F Sharp minor [VL 82] (Vilnius String Quartet)
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CD-SEMPLICE: VSSECD 003-6 (LT, 2000)"Mikalojus Konstantinas Čiurlionis (1875-1911)" CD 2: Fugues: Fugue C minor [VL 219], Fugue in C sharp minor [VL 86], Fugue in G minor [VL 90] [sic VL 218], Fugue "Kyrie eleison" [VL 19], Fugue-Chorale in A minor [VL 227], Fugue F sharp minor [VL 223], Fugue in B flat minor [VL 345] (Jūratė Landsbergytė), String Quartet C minor [VL 83] (M. K. Čiurlionis Quartet)
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CD-BOMBA RECORDS: BBCD138 (LT, 2000)"M. K. Čiurlionis-125" Prelude in F sharp major [VL 184] (R. Zubovas), String Quartet in C minor [VL 83] (Vilnius State Quartet), Prelude in A major [VL 335] (R. Zubovas)
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CD-Music Information and Publishing Centre: LMIPCCD 047 (LT, 2007) Canon in C minor [VL 216a], Canon in D major [VL 217] (Čiurlionis String Quartet), Pastorale [VL 187], Fugue in C minor [VL 219], Prelude in F major / A minor [VL 188], Mazurka in E flat minor [VL 222] (Piano: Petras Geniušas), String Quartet in C minor [VL 83] (Čiurlionis String Quartet), Little Song [VL 199], Prelude in B minor [VL 182a], Prelude in A minor [VL 230] (Piano: ペトラス・ゲニュシャス Petras Geniušas)
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特にこの最後のディスクはチュルリョーニスの恩師であったライネッケの「ピアノ五重奏曲 イ長調 作品83」も収録されていますので、おすすめです。

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チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一/村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2009-01-07 23:59 | 音楽


リトアニアを知るにはどうしたらよいかと訊ねられたら、この映画をおすすめすると思います。

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私がこの映画『リトアニアへの旅の追憶』をスクリーンで観たのはちょうど一年前の今日でした。渋谷のシネセゾンで上映があると聞いて駆けつけたのでした。それまでは図書館でビデオを借りてきて部屋でひっそりと鑑賞していたのですが、映画館の大スクリーンで、大きなスピーカーから流れるランズベルギス氏演奏のチュルリョーニスをバックミュージックにこの映画を鑑賞することができて、この上なく幸せでした。

昨日のブログでも少し触れましたが、世界的に有名な映像作家ジョナス・メカス(リトアニア語ではヨーナス・メカス)の自伝的映画『リトアニアへの旅の追憶』は、メカス監督が1949年に叔父に「子供たちよ、西へ行け、そして世界を見てくるのだ」と教えられ、ナチス・ドイツ占領下のリトアニアから西側へ逃亡するもナチスの強制収容所に捕えられ、その後アメリカのニューヨークへ逃れたときの様子と、27年ぶり(映画のなかでは25年ぶりといわれている)に祖国リトアニアのセメニシュケイの母を訪ねたときの映像を16ミリのボレックスで綴った映画です。

この映画では、第二次大戦下のリトアニアの状況やアメリカへ逃れたリトアニア人たちの様子、また、チュルリョーニスのピアノ音楽をバックミュージックとして戦後のリトアニアの田舎の風景をみることができます。メカス監督が約30年ぶりに母を訪ねるシーンなどは感慨深いものがありました。

また、ジョナス・メカス監督は詩人としても有名で、数々の詩集を出版されていて、そのいくつかはリトアニア語学の大家、村田郁夫先生の手によって日本語に翻訳され、出版されています。
ここでは、詩集二冊と、『農民新聞』のために書かれた手紙集一冊をご紹介しておきます。

『セメニシュケイの牧歌 』(りぶるどるしおる)

『森の中で』(りぶるどるしおる)


特に、この手紙集にはフルクサス、マチューナスなど、さまざまなリトアニア人芸術家が登場しますし、リトアニア人がチュルリョーニスを大切に思う気持ちにも触れることができます。おすすめです。
『どこにもないところからの手紙』 (Le livre de luciole (55))


先日出版された伝記『チュルリョーニスの時代』にも、このジョナス・メカス氏から特別に寄せられた詩『リトアニアはチュルリョーニスである』が収録されていますので、ぜひお手にとっていただきたいと思います。


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チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一/村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2009-01-06 23:59 | 映画


リトアニアからチュルリョーニスの楽譜、『ピアノ作品全集』と『オルガン作品全集』を持って帰ってきました。

チュルリョーニスのピアノ曲というと、映像作家ジョナス・メカスの映画『リトアニアへの旅の追憶』のバックグラウンドに流れていたことでも有名ですよね?しかもピアノを弾いていたのはチュルリョーニス研究の第一人者で、リトアニアの元最高会議議長のヴィータウタス・ランズベルギス氏(Vytautas Landsbergis, 1932- )なのですから、これ以上のチュルリョーニスはないと言えないでしょうか?

私もいろいろなピアニストの弾く数々のチュルリョーニスのLPやCDを聴いてきましたが、やはりこの映画の音源として採用されているランズベルギス氏演奏のLPがなんとも言えず一番でした!

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『ピアノ作品全集』は、ランズベルギス氏によって編集されています。

チュルリョーニスの音楽作品についている作品番号は彼の名前の頭文字をとってVL***であらわされています。一部古いLPやCDではOp.番号が使用されていますが、現在ではVL番号が一般的になっています。

Kūriniai fortepijonui. Visuma. [Compositions for Piano. Completed.], ed. by Vytautas Landsbergis. Kaunas: J. Petronis, 2004.






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『オルガン作品全集』は、チュルリョーニスの生誕130周年を記念して出版されました。
ランズベルギス氏のお嬢様で、オルガン奏者であるユラーテさん(Jūratė Landsbergytė)が編集されています。

Visi kūriniai vargonams [Complete works for organ]. (Vargoniniai ir transkribuoti fortepijoniniai kūriniai, iš viso 69. Įtraukta daug sudarytojos ir redaktorės transkripcijų [Works for organ and transcribed piano works, total 69. Includes many transcribtions by compiler and editor]). Landsbergytės redaguotas leid. [publication edited by J. Landsbergytė]. Kaunas: Naujasis lankas, 2005.



ピアノ作品の楽譜は、先日発売になった↓の文献にも収録されています。

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チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一/村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2009-01-05 23:59 |


チュルリョーニスをより良く知るために必読の一冊があります。

Čiurlionis: Painter and Composer. Collected Essays and Notes, 1906-1989, with 209 illustrations(Vilnius: Vaga, 1994)というものです。


内容は

I. Biographical and Historical Perspective
II. Čiurlionis and his Russian Contemporaries
III. The Contribution of Vorobjov
IV. Čiurlionis and Abstract Art
V. Čiurlionis in the West
VI. Čiurlionis in Post-War Lithuania
VII. Čiurlionis, the Composer
Appendix:
I. Audrius Plioplys: Exhibits of Čiurlionis' Works Outside of Lithuania
II. Stasys Goštautas: A Critical Survey; trs. Timothy Bell, María der Rosario Mora de Cantú, Irene Ovaček del Corral, Ann-Dorothée Mongère, Tony Oldcorn, Beth Sims, Sharon Sloan
III. Classified Catalogue
IV. Selected Bibliography
V. Index of Names
VI. Illustrations
VII. Authors and Translators

読んでみて特に印象に残ったのは下記の3つ、
III. The Contribution of Vorobjov
IV. Čiurlionis and Abstract Art
Appendix: II. Stasys Goštautas: A Critical Surveyです。

第III章に論文を寄せているニコライ・ヴォロビヨフ(Nikolai Vorobjov, 1903-1954)はリトアニア生まれのロシア人で、マールブルク、ベルリン、ミュンヘンで芸術史、考古学、スラヴ言語、文学を学び、また、1941-44年にはヴィリニュス大学で学んでいます。そして、1948年には北米に移住しています。

ここでは、ヴォロビヨフによるチュルリョーニスに関する文献"M. K. Čiurlionis, der litauische Maler und Musiker (Kaunas and Leipzig: Probačis, 1938)より、第8章の"Čiurlionis in Vilnius"の英訳を読むことができます。この論文は、リトアニア語以外のヨーロッパ言語で書かれた初の重要なチュルリョーニスに関する文献とされています。また、今まで未出版であった彼のヴィリニュス大学時代の卒業論文、"Modernizmo epocha Europos mene" [The age of Modernism in European art] (1943)も収録されています。少々難しいですが、読み応えがあります。


第IV章に論文を寄せているアレクシス・ランニット(Aleksis Rannit, 1914-1985)は、エストニア人の詩人、芸術評論家、翻訳家です。彼以上にチュルリョーニスの名を西洋に広めるのに貢献した人物はいないと言われるほど、チュルリョーニスに関しては第一人者のひとりです。

ここでは、ランニットによる抽象画家としてのチュルリョーニスについての論文"Čiurlionis: The First Abstract Painter of Modern Times"の1957年版の英訳を読むことができます。この論文は1947年以来、「チュルリョーニスが現代における初の抽象画家である(かどうか?)」と多くの議論を生みだすもととなった論文でもあります。また、どのような議論が行われたかも同じこのIV章で読むことができます。


また、付録に含まれているII. Stasys Goštautas: A Critical Surveyには、さまざまな分野における歴史上の人物たちがチュルリョーニスについて言及した言葉が寄せられています。そのなかには、ジャック・リプシッツ、イーゴリ・ストラヴィンスキー、ロマン・ロラン、バーナード・ベレンソン、マクシム・ゴーリキー、セルゲイ・エイゼンシュテイン、アレクサンドル・ベヌアなどが含まれています。

  


最後に、日本人初のチュルリョーニス研究者、加藤一郎先生のお名前もこの論文集に載っていました。
加藤一郎先生は1975年、雑誌『ムジカノーヴァ』に『音楽と絵画芸術の接点~チュルリョーニスの生誕100年に寄せて~』という論文を寄せられています。また1976年には、Journal of Baltic Studies にもチュルリョーニスに関する英語論文を寄せていらっしゃいます。両方を取り寄せて読み比べましたが、内容はわずかに異なっていました。ぜひ読んで頂きたい論文です。

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by ciurlionis | 2009-01-04 23:59 |
今日はチュルリョーニスの交響詩『海』と『森の中で』をご紹介したいと思います。

リトアニアの作曲家・画家であるミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス,
Mikalojus Konstantinas Čiurlionis (1875-1911)は、35年の生涯のうちに2曲の交響詩を作曲しました。

一曲目の交響詩:『森の中で』(リトアニア語ではMiške)作品番号VL 1は1900年10月から1901年4月かけて作曲されました。その頃チュルリョーニスは1899年6月にワルシャワ音楽院を卒業し、そのままワルシャワで家庭教師をしていました。この交響詩のスケッチは、ワルシャワで行われたマウリツィ・ザモイスキ・コンクールのためにわずか11日間で書きあげられたのでした。コンクールでは優秀賞を受賞したのですが、賞金は他のひとの手に渡ってしまったと言われています。

この交響詩『森の中で』は打楽器を含まない3管編成の管弦楽曲で、ソナタ風の形式をとっています。拍子は不規則で、またフェルマータが多用され、和音の反復進行が効果的に使われていて、そこにチュルリョーニスの独創性をみることができます。

この交響詩についてチュルリョーニスは1902年に友人のピャートラス・マルキャーヴィチュスに宛てた手紙のなかで、「この作品は静かな幅の広い和音で始まります。ちょうどリトアニアの松の木々の穏やかで風にそよぐようなため息のようです。この和声をオーケストラの演奏で聴けたら面白いでしょう。僕の想像している音が出せなかったら残念だけれど。」と述べています。冒頭部分の弦楽器の和音にの上に、ホルンの和音が重なり、その上にクラリネットについでフルートが主旋律を奏でる部分などはまさにリトアニアの松林を想わせます。


二曲目の交響詩:『海』(リトアニア語ではJūra)作品番号VL 5は、1904年の春から1907年に作曲されました。その頃チュルリョーニスは1904年の春に新たに開校されたワルシャワ美術学校へ入学します。1907年にはこの交響詩のオーケストレーションを終え、絵画作品の創作に取り掛かっています。

この交響詩『海』は、交響詩『森の中で』と同じ3管編成ですが、今度は打楽器が加えられ、ホルンが6本に、ハープは2本になっています。形式は自由なソナタ形式で、ここでもフェルマータが後に起こる主題を効果的に予兆しています。この曲もハープのアルペッジョからはじまり、フルートが静かにメロディーを奏で始め、それを低弦パートが受け止める部分などは、リトアニアの情景を想起させます。再現部でのコールアングレによる主題はチュルリョーニスの生まれた南東リトアニアのズーキヤ地方の民謡に似ていたことから、後に妹のヤドヴィーガ・チュルリョニーテによって「ズーキヤの主題」と名づけられました。ランズベルギス氏の著書では、「この『海』は様式上、後期ロマン派(リヒャルト・ワーグナーとリヒャルト・シュトラウスの技巧が反映されている)と関連づけられるが、その意味のより深い水準では、これは完全に独創的な作品である。象徴的で絵画的なドラマの概念は、ここに新たな考え方を求めて努力し、新しい道を探し求めている。同時に、旋律のパターンから世界観や美学に対する根本的な面に至るまで、さまざまな表現において典型的なリトアニアの香りを感じ取ることができるのである。」と述べられています。



ここで、手元にあるチュルリョーニスの交響詩が収録されているLPやCDをご紹介しておきます。


LP-MELODIYA: D 013977/78 (SU, 1964) Symphonic Poems: "Miške" [In the Forest] [VL 1] & "Jūra" [The Sea] [VL 5] (Balys Dvarionas / Moscow Philharmonic Orchestra)












LP-EMI/ HMV/ MELODIYA: ASD 3503 (UK, 1975) Symphonic Poem: "Miške" [In the Forest] [VL 1] (Juozas Domarkas / Lithuanian State Philharmonic Orchestra)












CD-MARCO POLO: 8.223323 (6253-06-90) (HK, 1990) "The Sea. In the Forest. Five Preludes." Symphonic Poems: "Jūra" [The Sea] [VL 5] (Edited by Eduardo Balsio) & "Miške" [In the Forest] [VL 1] (Edited by Eduardo Balsio), Preludes (Arranged by Antano Venckaus): "Dainelė" [Little Song] [VL 199], Prelude in G minor [VL 90], Prelude in B flat major [VL 94], Prelude in D flat major [VL 187], Prelude in D minor [VL 239] (Juozas Domarkas / Slovak Philharmonic Orchestra)






このCDは↓から購入可能です。
Ciurlionis: The Sea/In The Forest/Five Preludes






CD-LE CHANT DU MONDE: LDC 288004 (F-1020) (FR, 1991) "Ciurlionis: Poèmes symphoniques. Quatuor à cordes" Symphonic Poems: "Miške" [In the Forest] [VL 1] & "Jūra" [The Sea] [VL 5] (Edited by Eduardo Balsio) (Vladimir Fedoseyev / Moscow Radio Television Symphonic Orchestra), String Quartet [VL 83] (Vilnius Quartet)












CD-KING: KICC 76 (FC911D SA) (JP, 1992)
Symphonic Poems: "Miške" [In the Forest] [VL 1] & "Jūra" [The Sea] [VL 5, original version] (Gintaras Rinkevičius / Lithuanian State Symphonic Orchestra)












CD-TRITON: DMCC 26012 (JP, 1997) "The Sea under Evgeny Svetlanov" Symphonic Poem "The Sea" [VL 5] (Evgeny Svetlanov / Russian State Symphonic Orchestra)












CD-SEMPLICE: VSSECD 003-6 (LT, 2000)
"Mikalojus Konstantinas Čiurlionis (1875-1911)" CD 1: Simfoninės poemos: Miške [VL 1], Jūra [VL 5, originali versija] (Gintaras Rinkevičius / Lietuvos valstybinis simfoninis orkestras)















CD-SEMPLICE: VSSECD 003 (LT, 2000)
Symphonic Poems: "Miške" [In the Forest] [VL 1] & "Jūra" [The Sea] [VL 5] (Gintaras Rinkevičius / Lithuanian State Symphonic Orchestra)












CD-DREYER GAIDO: CD 21027 (DE, 2005)
Symphonic Poem: "Miške" [In the Forest] [VL 1] (Gabriel Feltz / Philharmonisches Orchester des Theaters Altenburg-Gera)









CD-EXTON: OVCL 00287 (JP, 2007)
Symphonic Poem: "Jūra" [The Sea] [VL 5] (Evgeny Svetlanov / Russian State Symphonic Orchestra)








CD-SVETLANOV FOUNDATION: SVSEA
005 (RU, 2007) Symphonic Poem: "Jūra" [The Sea] [VL 5] (Evgeny Svetlanov / Russian State Symphonic Orchestra)


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by ciurlionis | 2009-01-03 23:59 | 音楽


今日は、最近伝記が出版されたリトアニアの作曲家・画家のチュルリョーニスについて少し書きたいと思います。

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ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス、Mikalojus Konstantinas Čiurlionis (1875-1911)は、リトアニアを象徴する作曲家・画家です。わずか35年の生涯のうち、作曲家としては交響詩、弦楽四重奏曲、ピアノ曲、オルガン曲、リトアニア民謡を編曲した合唱曲など、約350曲の音楽作品を作曲、また画家としてはテンペラ画を中心に素描スケッチを含むと400点近い絵画作品を遺しています。また、文筆作品や写真作品にも興味を持っていました。


このたび、リトアニアの元最高会議議長ヴィータウタス・ランズベルギス氏の著書、Vytautas Landsbergis, "M. K. Čiurlionis: Time and Content," Lituanus, 1992の
邦訳チュルリョーニスの時代(佐藤泰一・村田郁夫訳)がヤングトゥリープレスより発売になりました。


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チュルリョーニスやリトアニアというとみなさまにはあまり馴染みがないかも知れませんが、もしかしたらジョナス・メカス監督の映画『リトアニアへの旅の追憶』でいつのまにかチュルリョーニスに触れていたかも知れません。この映画のバックグラウンドに流れていたのが、ランズベルギス氏の弾くチュルリョーニスのピアノ曲でした。また1992年には、かつて池袋にあったセゾン美術館で『チュルリョーニス展‐リトアニア世紀末の幻想と神秘』が開催されたことで日本でも知られるようになりました。


この日本版のためにランズベルギス氏自ら補足を行い、原著には存在しない新しい章「チュルリョーニスの精神」が加わえられました。


また、世界的に有名な映画監督ジョナス・メカス氏からも「リトアニアはチュルリョーニスである」という詩が寄せられています。この詩にはチュルリョーニスの絵画「射手座を横切る太陽」を連想させる部分がでてきます。c0193950_18291018.jpg


本書ではチュルリョーニスの生涯をたどり、音楽作品や美術作品を取り上げて詳細に解説しています。また、彼の文筆作品も紹介されていますし、彼自らが撮った写真や彼と妻ソフィヤの写った写真をみることができます。巻末には、音楽作品の楽譜、LPやCDなどの詳細なディスコグラフィ、文献リストなども付いていてチュルリョーニスを知るには最適の一冊です。


先日もちょっとお話ししましたが、今年2009年はリトアニアのヴィリニュスが「欧州文化首都」に指定されていてこのチュルリョーニスの展覧会を含む多くの文化イヴェントが催されますので、ぜひみなさまにもおすすめしておきたいと思います。
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by ciurlionis | 2009-01-02 23:59 |