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昨日(18日)夜のリハーサルではあまりにも崇高な第九交響曲に感激して涙が出てしまった。それだけベートーヴェンの交響曲には「なにかある」と感じた。

そして今日はいよいよブリュッヘン+新日本フィル ベートーヴェン・プロジェクトの最終回。

第4回
公演日2月19日(土)15:00開演
曲目交響曲第8番 ヘ長調 作品93 Symphony No.8 in F major, op.93
交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱付き」 Symphony No.9 in D minor, op.125
リーサ・ラーション[ソプラノ]
ウィルケ・テ・ブルメルストゥルーテ[アルト]
ベンジャミン・ヒューレット[テノール]
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン[バリトン]
栗友会合唱団[合唱]
栗山文昭[合唱指揮]

第8交響曲では第二楽章の軽快さに感動し、第四楽章の木管楽器の掛け合いもスムーズで木管セクションも少しずつ成長しているのを実感できた。

「第九」では、とりわけ第三楽章の完成度が高く、弦楽器セクションがブリュッヘンと作り上げてきた「ブリュッヘン・サウンド」をしっかりと聴かせてくれていた。

第四楽章では、バリトンが舞台袖から歌いながら登場する演出があり会場を沸かせていて楽しかった。それよりもなによりも昨日のリハでは「日本人コーラスだな」と思って聴いていた栗友会合唱団がひと晩で耳を疑うほど成長していて驚かされた。きっと昨晩ブリュッヘンに指摘された部分を特訓したのだろう。テノール・ソロが一部歌いそびれるハプニングがあったが、まぁ、そんなこともたまにはあるだろう。仕方あるまい。

結局、前回のハイドン・プロジェクト同様、今回も4回(記者会見やリハを含めたら計9回)も通ってしまった。全4回のうち、自分が一番印象に残ったのは第一回目の第一、第二、第三交響曲の日。ブリュッヘンらしい古楽アンサンブルのような面が随所にみられ、一生記憶に残る名演だったと思う。今回のプロジェクトでもブリュッヘン・マジックに魅せられ、幸せな気分で聴き終えることができた。

また機会があったら別プロジェクトをやってほしい。日本にいる限り必ず聴きに行きたいと思う。

全4回のチケット半券を郵送すると特典CDがもらえるというので、早速送ろう!

ロ短調ミサ曲はまだ考え中なのではあるが。。。


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昨日(15日)は雪が残るなか公開リハーサルに足を運んだが、観客の多さに驚いた。皆それだけブリュッヘンのベートーヴェンに魅せられたのだろう。

今日は、ブリュッヘン+新日本フィル ベートーヴェン・プロジェクト 第3回。

第3回
公演日2月16日(水)19:15開演
曲目交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」 Symphony No.6 in F major, op.68
交響曲第7番 イ長調 作品92 Symphony No.7 in A major, op.92


「いまだかつてこれほどまでに神々しい「田園」を聴いたことがない。」

まるでブリュッヘンの背後に後光が差しているかのようだった。

回を重ねるごとに新日本フィルの弦楽器セクションが成長しているのが良くわかる。皆優秀な奏者なのであろう。ブリュッヘンがリハで指摘していたことを本番でも忠実に守っていた。見事な弱音。弦楽器セクションがオケ全体をしっかりと支えていて、安心して聴くことができた。

無駄な贅肉がそぎ落とされ、すっきりとした第7番交響曲。
個人的には苦手なこの交響曲なのだが、指揮者とオケが違うだけでこんなにも演奏に違いが出るとは!
改めてブリュッヘンの引率力と、彼の意思を忠実に音にしている新日本フィルのメンバーの柔軟性に驚かされた。

最終回の第八・第九交響曲がますます楽しみになったのは言うまでもない。

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本日も、昨日の公開リハーサルに引き続き、ベートーヴェン・プロジェクトの第二日目を聴いてきた。

第2回
公演日2月11日(金・祝)15:00開演
曲目交響曲第4番 変ロ長調 作品60 Symphony No.4 in B-flat major, op.60
交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」 Symphony No.5 in C minor, op.67


ベートーヴェンの交響曲も4番、5番ともなると、だんだん編成も音量も規模が大きくなる。そんななか、ブリュッヘンは弱音と強音をしっかりと響かせてメリハリのある演奏にしていた。

弦楽器の音色が力強く自己主張のあるものになったのは良かったが、第一日目で聴いたあのぬくもりのある木管楽器の和音が「全く」感じられなかった。木管楽器はほとんどのメンバーが入れ替わってしまっていたようで少々残念。一日目とは異なるオーケストラの演奏を聴いているかのようだった。低音ももう少し出ると安定感が増すかもしれない。

次回はさらなるブリュッヘンの魔法に期待したい。

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いよいよフランス・ブリュッヘン+新日本フィルハーモニー交響楽団の第一日目。2月7日(火)の公開リハーサルに続き、今日は本番を聴いてきた。

第1回
公演日2月8日(火)19:15開演
曲目 交響曲第1番 ハ長調 作品21 Symphony No.1 in C major, op.21
交響曲第2番 ニ長調 作品36 Symphony No.2 in D major, op.36
交響曲第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」 Symphony No.3 in E-flat major, op.55


「今日の演奏を聴けたひとは幸せだと思う。」

「古典派」ベートーヴェンの本格的な交響曲の演奏が聴けた。ブリュッヘンの長い指から紡ぎだされるノンヴィヴラートの調べ。特に、交響曲第2番の第二楽章では一瞬、どこかの欧米の室内楽団かと錯覚するかのような純粋な響きが味わえた。

いつもなら猫背気味に小股でゆっくりと舞台に登場してゆっくりと指揮台にあがるブリュッヘンだが、「エロイカ」の冒頭では指揮台にあがると同時にタクトを降りおろし、観客を「あっ!」と言わせたのだった。

演奏の方も久しぶりに聴いた名演。テンポも、全体的バランスもセクションごとのアンサンブルも、管楽器のソロもどれもこれも「これこそまさにベートーヴェンの交響曲だ!」と感じられる演奏だった。

コントラバス・パートの安定感、木管楽器セクションの爽やかなソロの掛け合いとぬくもりのある和音。今日のこの演奏を忘れないで今後に繋いでほしい。


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すみだトリフォニーホールと新日本フィルハーモニー交響楽団の共同企画、フランス・ブリュッヘン・プロデュース 《ベートーヴェン・プロジェクト》 の公開リハーサルと会見に行ってきました。

1月26日に来日し、33日間日本に滞在して2月に行われる新日本フィルとの連続演奏会に臨むというフランス・ブリュッヘン。このコンビは2年前の2009年にハイドンの後期交響曲12曲の連続演奏会を行って好評を博したので、ご記憶にある方も多いはず。私もその時の演奏があまりにも素晴らしく印象的だったのでこの度のベートーヴェン・プロジェクトも楽しみにしていました。

まずは13:45~の公開リハーサルへ。
第9交響曲の第4楽章。休憩を挟んで第8交響曲。新日本フィル自体、2年前より響きに幅が出て音色も豊かになっていて、明らかに成長しているのがわかりました。

ブリュッヘンの指揮は、ベートーヴェンの交響曲はかくあるべしという感じで、テンポの運び方が絶妙。指揮をしながら言葉少なげに身振り手振りを交えて指導しているのですが、その少ない言葉でも新日本フィルはしっかりと意思を汲み取り演奏に反映させていました。次第にブリュッヘン色の濃い演奏へと変わっていく過程が聴いてとれました。本番が一層楽しみになったのは間違いありません。

16:30~は記者会見。
ブリュッヘン自ら今回のプロジェクトについてお話しされました。演奏の見通しを付けやすくするため、リハーサルは第9交響曲から始め第1交響曲までさかのぼり、演奏は第1から始め第9で終えるとのこと。

ベートーヴェンの蔵書にあった作家などを紹介し、シェイクスピアなどの文学から影響を受けたものが多いことなど各交響曲の特色が説明され、ベートーヴェンがハイドンを恐れて交響曲を完成させたのが30歳を過ぎてからだったことや、ブラームスもその影響からか、ベートーヴェンを恐れて交響曲を書いたのがかなり遅かったことなども語られました。

質疑応答の場面では、各交響曲の編成の大きさの違いについて質問を受け、意外にもコントラバス奏者が8名採用されていた理由を、質の悪い楽器をもつアマチュア奏者が中心だったので、人数を増やすことで低音パートを補っていたとおっしゃっていました。スティーヴン・イッサーリスの父が幼少の頃に、ベートーヴェンを直接知るご婦人から聞いたベートーヴェンの逸話などもお話になり、とても有意義な会見となりました。

最後に2011/ 2012シーズンの新日本フィルのプログラムについて、オーケストラが主役となる作品をトーマス・ダウスゴーや、インゴ・メッツマッハーなどを招いて時間をかけて練習して公演に取り組む計画などが紹介されていました。

ブリュッヘン+新日本フィルの 《ベートーヴェン・プロジェクト》 の詳細は下記の通りです。
該当公演のチケットを提示すると公開リハーサルを見学することもできるそうです。

第1回
公演日2月8日(火)19:15開演
曲目 交響曲第1番 ハ長調 作品21 Symphony No.1 in C major, op.21
交響曲第2番 ニ長調 作品36 Symphony No.2 in D major, op.36
交響曲第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」 Symphony No.3 in E-flat major, op.55


第2回
公演日2月11日(金・祝)15:00開演
曲目交響曲第4番 変ロ長調 作品60 Symphony No.4 in B-flat major, op.60
交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」 Symphony No.5 in C minor, op.67


第3回
公演日2月16日(水)19:15開演
曲目交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」 Symphony No.6 in F major, op.68
交響曲第7番 イ長調 作品92 Symphony No.7 in A major, op.92


第4回
公演日2月19日(土)15:00開演
曲目交響曲第8番 ヘ長調 作品93 Symphony No.8 in F major, op.93
交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱付き」 Symphony No.9 in D minor, op.125
リーサ・ラーション[ソプラノ、19日のみ]
ウィルケ・テ・ブルメルストゥルーテ[アルト、19日のみ]
ベンジャミン・ヒューレット[テノール、19日のみ]
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン[バリトン、19日のみ]
栗友会合唱団[合唱、19日のみ]
栗山文昭[合唱指揮、19日のみ]


公開リハーサル日程
第1回~第4回 各回ご購入者限定
購入公演の公開リハーサルへもれなくご招待
参加方法:当日、入り口にて公演チケットをご提示ください。
第1回分 2月7日(月)10:30~
第2回分 2月10日(木)14:00~ (変更になりました)
第3回分 2月15日(火) 10:30~
第4回分 2月18日(金)18:30~




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今年2月に錦糸町のすみだトリフォニーホールで、オランダ人指揮者のフランス・ブリュッヘンと新日本フィルハーモニー交響楽団が、作曲家のハイドン没後200年を記念して、ひと月をかけた大プロジェクト"Haydn Project"をやっていました。

その時に、2月の新日本フィルの「すべての公演」、または「交響曲の公演4回」に通った方にはもれなくこのプロジェクトの演奏CDをプレゼント!という企画があり、私は後者の方に応募して2月末からまだかまだかと首を長~くして待っていました。

2か月経っても届かないので、郵便が届かなかったか、何か不備があったかで却下されたものと諦めかけていたのですが、今日帰宅したらそのCDが届いていたのでした。。

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収録曲は下記の通り:
FRANZ JOSEPH HAYDN (1732-1809): SYMPHONIES
1. Symphony No. 95, 2nd movement
2. Symphony No. 93, 4th movement
3. Symphony No. 94, 1st movement
4. Symphony No. 97, 2nd movement
5. Symphony No. 100, 3rd movement
6. Symphony No. 101, 2nd movement
7. Symphony No. 104, 1st movement
8. Symphony No. 104, 4th movement

February 2009, Sumida Triphony Hall
Frans Brüggen (cond.)
New Japan Philharmonic Symphony Orchestra


このプロジェクトでは公開リハーサルも無料で行われていて、ブリュッヘンがどのように曲作りをするのかに興味があったので、リハにも3回ほど通いました。ですから2月は7回もすみだに通ったことになります。

ブリュッヘンは古楽器アンサンブルのスペシャリストで、18世紀オーケストラ(Orchestra of the 18th Century) と録音したハイドンの交響曲のCDがたくさん出ているので7~8枚聴いてみたのですが、このオーケストラの演奏に比べて、今回の新日本フィルとの演奏は、演奏者の意思を尊重した、より柔軟なものになっているように思いました。

これを良い機会として、今後も「ブリュッヘン+新日本フィルハーモニー交響楽団」のコンビネーションで別のプロジェクトを企画して欲しいです。CDはハイドン・イヤーの良き思い出として大切にしたいと思います。

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by ciurlionis | 2009-05-14 23:59 | 音楽

ロンドンで活躍中のソプラノ歌手の友人が一時帰国しているので、仕事の帰りに渋谷で食事をしました。彼女とはロンドン留学時代の2年半くらいを一緒に過ごし、また昨年ロンドンを訪問したときも大変お世話になりました。今日は久しぶりにロンドンの話で盛り上がりました。ふたりの共通の恩師であるチェリストのアレクサンドル・イヴァシキン氏の話などをしました。サーシャは相変わらずお元気のご様子で、5月2日にはウィグモア・ホールで行われる若手チェリストのためのチェロ・コンクールの審査員をされるとか。サーシャは故・ロストロポーヴィチ氏のお弟子さんであり、また故・シュニトケ氏の大親友でもあった方で、彼が執筆した本は秋元里予さんの訳で日本語にもなっています。『栄光のチェリスト ロストロポーヴィチ』『シュニトケとの対話』の2冊。いずれもとても勉強になる良書です。そんな話をしていたら5月にロンドンに行きたくなってきてしまいました。リージェン・パークの薔薇には少し早いかしら?

また、今日2009年4月14日は作曲家のヘンデルが亡くなってからちょうど250年にあたるとのこと。そういえば、ロンドン留学時代に彼女と一緒にヘンデル・ハウス・ミュージアムに行ったことを思い出しました。ヘンデルが最期を過ごした邸宅が博物館になっていて、その時はチェンバロの生演奏なども行われていました。

時を忘れておしゃべりをしていたらあっという間に3時間半が経過していました。また近いうちにヨーロッパのどこかでの再会を約束し、別れました。

行き帰りの電車のなかでフランス・ブリュッヘン指揮、18世紀オーケストラによるハイドン交響曲100番《軍隊》&104番《ロンドン》を聴きました。先日すみだトリフォニー・ホールで行われた新日本フィルによるロンドン・セット演奏会のときの演奏よりも、アーティキュレーションが明確で、ちょっと窮屈な演奏に聴こえましたが、18世紀オケと日本のオケとではどこが違うかと言われれば、ヨーロッパのオケは管楽器のソリストたちが名手揃いであるということでしょうか?日本のオケは弦楽器パートは優秀なオケが多いですが、聴衆を魅了するようなソロを吹ける管楽器奏者が少ないように思います。今日このCDを聴いていて特に管楽器奏者の力量について考えさせられました。1990年の録音なのですが、先日の新日本フィルによる演奏とは明らかに奏法が異なっていました。この19年の間にブリュッヘンのハイドン交響曲に対する考え方にも変化があったようです。もしご興味がおありの方はぜひ聴いてみてくださいね。今年はハイドンの没後200年の年でもありますので、ハイドンも積極的に聴いてみたいと思っています。

Haydn: Symphonies Nos. 100 & 104

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by ciurlionis | 2009-04-14 23:59 | 音楽

昨日のリハーサルに続き、本日2月28日もすみだトリフォニー・ホールにて、フランス・ブリュッヘン+新日本フィルの HAYDN PROJECT 「ロンドン・セット」第四日目(最終日)を聴いてきました。

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最終回のプログラムは下記の通り、ハイドンのロンドン・セットから最後の3曲でした。

ハイドン作曲交響曲第102番変ロ長調Hob.I-102
ハイドン作曲交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」Hob.I-103
ハイドン作曲交響曲第104番ニ長調「ロンドン」Hob.I-104


リハーサルのときから、最終回はすばらしいものになる予感はしていたのですが、本当に心温まる最高のハイドンを聴かせてくださいました。

交響曲第102番変ロ長調では弦楽器の複雑で繊細なフレーズが多いのですが、機械的にならずにクリアーで、奏者全員のフレージングの方向性もしっかりと合っていて、しかもどこか心温まるアンサンブルにとても感動しました。

交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」の目玉はもちろん冒頭のティンパニで、ティンパニの完璧なトレモロに続いて、さまざまな地方の民族音楽の旋律に由来されるという主題が交互にあらわれ、低弦パートにしっかりと支えられた主旋律の美しいこと!思わず息をのんでしまいました。また、クラリネットがちょっとだけ活躍していたのも嬉しかったです。ハイドンはクラリネットを忘れてはいなかった!

交響曲第104番ニ長調「ロンドン」は、これも学生時代に演奏したことのある曲だったので、その時のことを頭のなかで回想しつつ、ブリュッヘンのテンポ設定は「少しゆったりめ」でしっかりと聴かせている演奏だなと思ったりしていました。冒頭部分のトゥッティも上品にまとまっていたし、またこの曲では、要所要所に弦楽器と管楽器が絡み合うフレーズが出てくるのですが、弦と管の息のあったアンサンブルが印象的で、このひと月のうちにずいぶんと趣が変わり、指揮者と演奏者が完璧に一体となり、ひとつの塊(かたまり)となって聴こえてきてすばらしかったです。

アンコールに、「ロンドン」交響曲の終楽章が演奏されたのですが、本当に本当にすばらしい演奏で、名残惜しく、「まだ聴いていたい!」と心の中でずっと思っていました。

ブリュッヘンは、指揮者用のちょっと高めの椅子に腰かけて、指揮棒を持たずに指揮をされているのですが、その大きな手、長い指から表現される細かいニュアンスまでもが演奏者さんたちにはきちんと伝わっているようで、「ブリュッヘン+新日本フィル」がこのひと月をかけて取り組んできた集大成ともいえる、指揮者と演奏者のばっちりと息のあったハイドン・イヤー、没後200年を飾る最高の演奏会でした。今回のバイドン・プロジェクトのおかげで、ふだん意識して聴くことのあまりないハイドンの後期の交響曲を集中して聴くことができ、とても有意義なひと月でした。

今回リハーサル3回と演奏会4回に足を運びましたが、ハイドン音楽に造詣の深い古楽アンサンブルのスペシャリスト、ブリュッヘンを海外から招いて、「ひと月間をかけてじっくりと取り組む」というこのプロジェクトのやり方が指揮者にもオーケストラにも最良の結果をもたらしたのではないか?と思いました。観客として聴いていた私にもオケの成長ぶりには目を見張るほどでしたので、今後もこのような「時間をかけてじっくりと取り組むプロジェクト」を期待したいです。

やはり、2,3回の公演のために足早に来日して、一週間も滞在しないで帰国してしまうような指揮者の招聘の仕方では、日本の国内オケがどんなに優れていても指揮者と演奏者が一体となって何かを成し遂げるのには限界があるのではないかと思った次第です。

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昨日のリハーサルに続き、本日2月20日もすみだトリフォニー・ホールにて、フランス・ブリュッヘン+新日本フィルの HAYDN PROJECT 「ロンドン・セット」第三日目を聴いてきました。

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今回のプログラムは下記の3曲で、今回から木管楽器セクションにクラリネットが加わりました!

ハイドン作曲交響曲第99番変ホ長調Hob.I-99
ハイドン作曲交響曲第100番ト長調「軍隊」Hob.I-100
ハイドン作曲交響曲第101番ニ長調「時計」Hob.I-101


回を重ねてきて指揮者もオケもお互いが良くわかってきたのか、ますます指揮者とオケの距離が縮まっているのを感じました。多少ピッチのブレなどがありましたが、今回の演奏会では木管楽器の存在感が増して、弦と管が一体化していて、ブリュッヘンの手腕のすばらしさを実感することができました。まるでどこかのピリオド楽器のオーケストラの演奏ではないか?と錯覚してしまうほど、ハイドンの後期の交響曲の多様さを上手く引き出せていたと思います。

特に交響曲第100番ト長調「軍隊」Hob.I-100は、自分もロンドン大学のオケでクラリネットの首席奏者をしていたときに演奏した思い出の曲で、最初から最後まで熟知しているので、ハイドン・イヤーに最高の演奏を聴けて感慨無量でした。第四楽章フィナーレではトルコの軍楽隊を思わせる打楽器隊が舞台を行進する場面もあって、ブリュッヘンの演出にも感動しました!

ブリュッヘンは古楽器アンサンブルのスペシャリストで「18世紀オーケストラ」という古楽器専門のオーケストラを結成したことでも良く知られています。ブリュッヘンがこの「18世紀オーケストラ」と録音したハイドン交響曲ロンドン・セット12曲のCDHaydn: 12 London Symphoniesが出ていますので、下記にご紹介しておきます。

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それでは、2月28日(土)の最終日も楽しみに。


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本日2月15日(日)も、すみだトリフォニー・ホールにて、フランス・ブリュッヘン+新日本フィルの
HAYDN PROJECT 「ロンドン・セット」第二日目を聴いてきました。

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今回のプログラムは下記の3曲でした。

交響曲第94番ト長調「驚愕」Hob.I-94
交響曲第98番変ロ長調Hob.I-98
交響曲第97番ハ長調Hob.I-97


前回にも増して指揮者と演奏者の呼吸が合っていて、前回はぎこちない部分がいくつかあったものの、今回は指揮者の意図と演奏者の自発性が上手く噛み合っている感じがしました。

「驚愕」シンフォニーのAndante楽章のティンパニのffの一撃も上手く決まっていたし、交響曲第98番の冒頭の弦楽器のアンサンブルがすばらしく、最終楽章では渡邊順生さん演奏のフォルテピアノが優しく奏され、ハイドンの交響曲が時折みせる優しいフレーズにまたほのぼのとしてしまったのでした。交響曲第97番ハ長調の第一楽章のゲネラル・パウゼもバッチリ決まり、さすがブリュッヘン!と大拍手を送りました。

本日のブリュッヘン氏は心なしか足取りも軽くなっていたような気がしたのですが…

次回2月20日(金)の公演がますます楽しみになりました。

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チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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