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チュルリョーニスのCD4・5枚目は、1993年にキングレコードよりリリースされたピアノ作品集2枚組です。

1975年にまだソ連時代であったリトアニアで録音されたもの (Ⓟ1982) で、演奏しているのは、ほとんどがヴィリニュス音楽・演劇アカデミーの教授たちで、全員リトアニア人です。

アルドーナ・ラドヴィライテ (Aldona Radvilaitė)
ライモンダス・コントリマス (Raimondas Kontrimas)
アウグスティナス・マツァイナ (Augustinas Maceina)
ビルテ・ヴァイニューナイテ (Birute Vainiunaitė)
アレクサンドラ・ユオザペナイテ (Aleksandra Juozapėnaitė)
アルドーナ・ドヴァリョナイテ (Aldona Dvarionaitė)

録音: V. ビチューナス (recorded by V. Bičiūnas, 1975)

チュルリョーニス: ピアノ作品集 2枚組 (KICC 96/ 97)

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収録されているのは、当時楽譜が出版されていたピアノ作品のほぼ全曲にあたります。

さすがチュルリョーニスの音楽を一番深く理解しているリトアニア人による演奏だけあってどのピアニストも素朴ではありますが温かい気持ちのこもった演奏になっています。

これら2枚組のCDでチュルリョーニスのピアノ作品の変遷を耳で感じることができます。ショパンに影響されていた初期の作品から、ドイツ的なフーガ、無調音楽の片鱗をみせた後期の作品など、どれも妥協のない完成度の高い作品です。

CDのジャケットに採用されているチュルリョーニス作の絵画は「捧げもの」 (The Offering, 1909) という作品です。


***

『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
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by ciurlionis | 2011-01-15 23:59 | 音楽
チュルリョーニスのCDの3枚目は、1992年にキングレコードよりリリースされたチュルリョーニスの交響詩「森の中で」・「海」(オリジナル版・世界初録音)です。

指揮は、ギンタラス・リンキャヴィチュス。演奏はリトアニア国立交響楽団です。

このCDのすごいところは、交響詩「海」が「オリジナル版の世界初録音である」ということです。

約50年もの間ソ連邦の一国であったリトアニアですが、1990年3月に自ら再独立を宣言。1991年、クーデターの失敗を経て8月には正式にソ連邦からの独立が認められました。

その独立運動の旗手となった当時の国家元首が音楽学者でチュルリョーニス研究者のヴィータウタス・ランズベルギス氏でした。

このCDの録音はリトアニアをソ連邦からの再独立へと導いたランズベルギス氏自らの要請で実現しました。独立直後の混乱期にあったリトアニアで、それまではカットの多いバルシスによる改訂版しか演奏されたことのなかったチュルリョーニスの交響詩「海」のオリジナル版の録音がリトアニアのLITUANUSと日本のキングレコードの協力で行われたのです。

1992年3月には池袋にあったセゾン美術館でチュルリョーニスの絵画展が行われ、ランズベルギス氏も来日されて話題になりました。このCDのジャケットにある絵画はチュルリョーニスが描いたもので「思索」(Thoughts) といいます。独立回復後、初のCD制作に日本のレコード会社が協力・出資できたことは嬉しい事実です。その後、ピアノ作品集とリトアニア民謡曲集のCDもキングレコードよりリリースされました。

それにしても、チュルリューニスを専門とする音楽学者が初代国家元首になるなんて、ちょっと日本では想像もできないことですね。

チュルリョーニス:交響詩「森の中で」・「海」(オリジナル版・世界初録音)(KICC-76)

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リトアニア国立交響楽団の演奏は、透明感のある音色と一音一音大切に演奏する繊細さが特徴です。特に交響詩「森の中で」は、まるで森の中にいるような感覚になり、聴いていて心地いいです。

『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
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by ciurlionis | 2011-01-09 23:59 | 音楽
今年2011年はリトアニアの作曲家・画家ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス (Mikalojus Konstantinas Čiurlionis, 1875-1911) の没後100年にあたります。

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私がチュルリョーニスの音楽に出会ったのは2004年。ロンドン大学大学院留学中に旅行で訪れたバルト三国(エストニア、ラトヴィア、リトアニア)でクラシック音楽のCDをたくさん購入して帰ったことがきっかけでした。

それ以来バルト三国へは5回訪れ、リトアニア国立チュルリョーニス美術館でチュルリョーニスの絵画も鑑賞。2009年夏には首都ヴィリニュス大学のリトアニア語講座に留学しながら、国民参加型の歌と踊りの祭典に通い、バルト三国の民族音楽を身をもって体感しました。

私のチュルリョーニスLP・CDコレクションも80枚ほどになり、今年は没後100周年ということですので順番にご紹介していきたいと考えております。

また、昨年夏にリトアニアのドルスキニンカイで行われたチュルリョーニス学会に参加させて戴いた際に、チュルリョーニス作曲の交響詩「海」のオーケストラスコア・パート譜を購入してきましたので、演奏してくださるオーケストラを募集中です。
チュルリョーニスは画家でもあり、1992年には池袋にかつてあったセゾン美術館で展覧会が行われたことがあります。ですから、画家としてのチュルリョーニスの画業もご紹介していきたいと思います。

リトアニアのチュルリョーニス研究者ダリウス・クチンスカス教授と、チュルリョーニスの曾孫ロカス・ズボヴァス氏などが共同で開発したチュルリョーニス専門サイトがOPENしましたので、もしよろしければごらんください。絵画作品のほとんどをこちらからご覧いただけます。
http://ciurlionis.eu/en/

現在、イタリアのミラノの王宮でチュルリョーニスの絵画展が開催中です。2011年2月13日まで。詳しくは下記サイトを参照ください。
http://www.mostraciurlionis.it/

『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008
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書籍「チュルリョーニスの時代」+ CD「M.K.Ciurlionis' Piano works performed by Vytautas Landsbergis」セット

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by ciurlionis | 2011-01-02 00:01 | 音楽


大自然と歌声の国リトアニアより、多声音楽グループTRYS KETURIOSE「三人四声」が来日し、下記の通り演奏会が催されます。

2010年11月9日(火)19時より(開場18:30)

高輪区民センター区民ホール(白金高輪駅徒歩1分)

入場無料 この公演は終了しました。

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チュルリョーニス・ファンにお知らせです。

芸術新潮2010年10月号の第二特集でチュルリョーニスが取り上げられます。

チュルリョーニスのピアノ曲を収録したミニCDも付録についているそうです。

誰の演奏なのかが楽しみです~。ランズベルギスさん演奏の板おこしでしょうか?

9月25日(土)発売です。下記のサイトでも購入できます↓


芸術新潮 2010年 10月号 [雑誌]

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感想はまた後日~


*****

チュルリョーニスの生涯や作品について知るには下記書籍がおすすめです。

『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)[単行本]
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by ciurlionis | 2010-09-24 00:14 |

渋谷のイメージフォーラムでジョナス・メカス監督の映画「ロスト・ロスト・ロスト」が上映されるというので観に行ってきた。

約3時間という長編の日記映画の為なかなか上映されないので、この機会を楽しみにしていた。

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1リール約30分の計6リールからなっている176分の映画。

メカスがリトアニア難民としてアメリカに亡命した1949年11月から1963年までの映像の断片をつなぎ合わせたコラージュ。

リール1・2では、ブルックリンに移り住んだリトアニア難民の若き詩人の生活を中心に、リトアニア人移民コミュニティーが新しい土地に適応しようと虚しくも祖国独立のために努力している映像が記録されている。そこからは失望や不安が読みとれ、メカスはブルックリンからマンハッタンへ引っ越す決意をしている。

リール3・4では、マンハッタンで詩人や映像作家たちと交流を始めたころの映像や1950年代末期から60年代初めまでの平和を求めるデモのドキュメント、タイムズスクエアで行われた祈祷、アメリカ軍の空爆に抗議する集会などの映像が記録されている。

リール5・6では、ヴァーモントで撮った一連の《兎の糞の俳句 Rabbit Shit Haikus》という実験的な映像や、ニューヨークのthe Film-Maker's Cooperativeでの映像、ニューヨークを撮った映画Hallelujah the Hillsからの映像、Stony Brookの海辺まで足を延ばした時の映像などが取り上げられている。

映像のなかでメカス本人も言っているように、映像の所々に採用されている哀愁を帯びたショパンの音楽はショパンがパリへ亡命したときのもので、故郷を想うメカスの気持ちを代弁しているかのようだった。

この映画、近くDVD化されると言われているのだが、いつになるのだろうか。

ここのサイトでリール4の映像を見ることができる。

* * * * * *

書籍:メカスの映画日記―ニュー・アメリカン・シネマの起源 1959‐1971

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"Jonas Mekas" (洋書・ペーパーバック)
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by ciurlionis | 2010-09-11 23:59 | 映画

今日は、チュルリョーニスに関する英語論文を書きながらチュルリョーニスの合唱・ピアノ作品の演奏会DVDを観ていた。

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内容は、2009年4月28日にブリュッセル王立音楽院でリトアニアEU加盟5周年とリトアニアの国名千年紀を記念して行われた、ヴィリニュス大学合唱団 "Pro musica" とヴィータウタス・ランズベルギス教授のピアノ演奏によるチュルリョーニス合唱・ピアノ作品演奏会の模様を収録したもの。

„Pro musica“. Religious songs.

1. Kyrie
2. Gloria
3. Sanctus

Prof. Vytautas Landsbergis. Piano works.

1. Moment musical in F sharp minor
2. Mazurka in B minor
3. Prelude in B minor
4. Fughetta in B minor
5. Prelude in B minor
9–11. Three traditional Lithuanian folk songs
12. Autumn
13. Prelude on the six-tone row
14. Music for the Whit Sunday
15. Prelude in A major
16. The Willow on the Hill
17. Prelude in D Minor

„Pro musica“. Lithuanian folk songs harmonized by M. K. Čiurlionis

18. Across the Nemunas
19. What the Lad Thought
20. Oh, Forest, Forest
21. Mother Sent Me
22. Dawn is Breaking
23. Oh, Mother

Choral works are conducted by Rasa Gelgotienė and Gediminas Gelgotas.

DVDとCDがセットになっている。

昨年2009年夏にヴィリニュス大学に留学していた時に大学の教会で聴いた演奏会とほぼ同一の内容。教会内に響くチュルリョーニスの合唱・ピアノ作品の音、音、音。耳に焼き付いていて今でも忘れることはない。ランズベルギス氏の弾くチュルリョーニスの生演奏を聴くことができて感慨無量であった。

これはヴィリニュスでたまたま見つけて買ってきたものなのでどこで入手できるかはわからないが、下記のサイトで少しだけ聴くことができる。ご興味があればぜひどうぞ。


"Pro Musica" DVD "M. K. Čiurlionio chorinė ir fortepijoninė kūryba", Briuselis, 2009.

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by ciurlionis | 2010-09-09 23:59 | 音楽

日本のHMV ONLINEでチュルリョーニスのピアノ作品全集のCDが購入できるようになりました!

Celestial Harmoniesより2000年以降に順次リリースされた5枚のCDがボックスセットとしても発売。もちろん1枚ずつでも購入できます。

ご興味のある方はぜひお聴きになってみてください。

1枚目~3枚目は2005年に亡くなったドイツ人ピアニスト、ラフーゼン (Nikolaus Lahusen) の演奏で、4枚目と5枚目はチュルリョーニスのひ孫でリトアニア人ピアニスト、ズボヴァス (Rokas Zbovas) の演奏です。ジャケットには、チュルリョーニスが描いた絵画や撮った写真が採用されています。

詳細は、下記をご覧ください。

チュルリョーニス: ピアノ作品全集 (CD 5枚組 ボックスセット)/ Complete piano works (5 CD BOX SET): Nikolaus Lahusen (CD 1-3), Rokas Zbovas(CD 4,5)



チュルリョーニス/Piano Works Vol.1: Lahusen(P)



チュルリョーニス/Piano Works Vol.2: Lahusen(P)



チュルリョーニス/Piano Works Vol.3: Lahusen(P)



チュルリョーニス/Piano Works Vol.4: Zubovas(P)



チュルリョーニス/Piano Works Vol.5: Zubovas(P)


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by ciurlionis | 2010-09-02 23:59 | 音楽

先日、駐日リトアニア大使館で上映されたリトアニア映画 "Praėjusios dienos atminimui" (In Memory of the Day Passed by / 過ぎた日に) 監督・脚本: シャルーナス・バルタス (Šarūnas Bartas、1990年 40分 モノクロ) のなかでカリヨンを演奏するシーンがあり、その演奏されていた曲に聞き覚えがあったので色々と調べてみました。

昨年夏にリトアニアのヴィリニュスで購入した下記のCD 「カウナスのカリヨン」"KAUNO KARILIONAS/ KAUNAS CARILLON" (JUOSTA RECORDS 2005 JRCD-019) を聴いてみて曲目が判明しました。
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男性が演奏していた曲は、ギエドリウス・クプレヴィチュス氏 (Giedrius Kuprevičius) 作曲の "Preliudas M. K. Čiurlionio atminimui(Prelude in Memory of M. K. Čiurlionis)" でした。日本語だと「チュルリョーニスを追悼するプレリュード」とでも言えるでしょうか。

このCDは入手が難しいものですが、先日上映されたリトアニア映画のカリヨンの演奏風景をYou Tubeで観ることができますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。

ソ連時代にはカリヨンの鐘までもが没収され、そのうちのほとんどは返還されなかったそうです。その貴重な鐘の音をお聴きください。



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by ciurlionis | 2010-09-01 23:59 | 音楽

リトアニア・ポエティック・ドキュメンタリー映画上映会「リトアニア映画の夏」の第3回を観にリトアニア大使館へ伺いました。

拝見したのは、下記の2本。

1.Praėjusios dienos atminimui (In Memory of the Day Passed by / 過ぎた日に)
監督・脚本: シャルーナス・バルタス (Šarūnas Bartas)、1990年 40分 モノクロ



2. Dienoraštis (Diary/ 日記)
  監督・脚本: オクサナ・ブラヤ (Oksana Buraja)、2003年 24分 カラー
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一本目の映画で観られた古きリトアニアの風景とカリヨンの演奏風景が特に印象的でした。

リトアニアのカリヨンはカウナスとクライペダにしかないので、恐らくカウナスのものだと思われるのですが、その演奏された曲に聞き覚えがあるので後日調べてみたいと思います。

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by ciurlionis | 2010-08-20 23:59 | 映画