先日強い薬を飲んで以来体調を崩していたのだが、せっかくの梅雨の晴れ間なのでちょっとだけ外出。

展覧会場は、200年の歴史を持つ由緒ある銭湯「柏湯」を改造して現代アートギャラリーにしたというSCAI THE BATHHOUSE (スカイ・ザ・バスハウス) 。入口にはロッカーなどがそのまま残されていて、思わず靴を脱いで上がりたくなるような佇まい。
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今日は、インド生まれの英国在住アーティスト、アニッシュ・カプーア (Anish KAPOOR, 1954-) の展覧会の最終日だというので出かけてきた。

カプーアの作品の魅力は、シンプルだが人を惹き付けるところ。なんだろう?と近づいてみたくなる。

今回は5点のみの展示だったが、どれもカプーアらしいコンクリートの塊やミラーや砂などを使ったアイディアのある作品だった。ミラーの破片をお椀のような形に組み合わせたアートでは自分の顔が何重にも映って不思議な空間を形成していた。このようにただ見せるアートではなく観客を巻き込むアートというのは、普段敬遠されがちな現代アートをより身近に感じられ楽しむことができた。


Anish Kapoor(洋書・ハードカバー・大型本)
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by ciurlionis | 2010-06-19 17:59 | 美術

とても良い天気なので、散歩がてら東京都現代美術館のフセイン・チャラヤン展へ行ってきた。木場公園はたくさんの家族連れでにぎわっていた。この季節に木場公園の新緑を見ながら歩くのは気分がいいものだ。

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早速、フセイン・チャラヤン展へ。
フセイン・チャラヤン氏はキプロス生まれの英国在住のファッション・デザイナー兼、アーティスト。英国ファッション・アワードの「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を2年連続で受賞するなど輝かしい経歴をお持ちで、ロンドンのデザイン・ミュージアムでも個展を開かれたことがある方と伺っていたので、楽しみにしていた。

展覧会は文字通り、ファッション・デザイナーによるアート展なので、ファッションとアートの融合を目的としているのだと思うのだが、私にはあまりピンとくるものがなかった。《リーディングス》2008年春夏や《エアボーン》2007年秋冬は、電飾を使ったファッション・アートでアイディアも斬新なのだが、どこかひねりが足りないというか、ファッションはファッションであるべきだし、アートはアートであってほしいと逆にそう思ってしまった。ファッションにお詳しい方が見られたらまた別の意見が出てくるかもしれないが。。。

そして、せっかく都現美へきたのだから、常設展にあるウォーホルやリキテンスタインでも観ようと思ったら、常設展も都現美の収蔵品による企画展のようなもの「Plastic Memories-いまを照らす方法」が開催されていて、いつもの常設展ではなくなっていた。残念。。。

せめて、ウォーホルやリキテンスタインのような有名な作品はいつでも見られるように置いておいてほしかった。。。膨大なコレクションと広々した展示スペースをもつ美術館なのだから、いつも安心して観られる常設部分も充実してもらいたいと願うのは私だけだろうか。

せっかく出かけてきたし残念な気分のまま帰りたくなかったので、そのまま清澄庭園へ。

甲羅干しをしている亀を見ながらほのぼのとし、藤棚の花を観て初夏を満喫した。

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そういえば、美術館のミュージアム・ショップでひと際目立つピンク色の本を発見。
下記にご紹介しておく。

女の子のための現代アート入門―MOTコレクションを中心に
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by ciurlionis | 2010-05-08 23:59 | 美術

企画展「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて」を観に、千葉県佐倉市にある川村記念美術館へ足を運びました。昨晩降った雪がいたるところに残っていました。桜は終わっていましたが、菜の花や新緑が目を楽しませてくれました。

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ジョゼフ・コーネルは、小さな木箱のなかに身近にあるものの断片などを配し、独特の小宇宙を作り上げる芸術家として知られていますが、今回の展覧会は、この美術館が所蔵する全16点のコーネル作品一点一点に、詩人の高橋睦郎さんによる詩がつけられているというとても画期的な展覧会でした。

今日はその高橋睦郎さん自らが美術館を訪れ、コーネルの作品との出会いや作品の魅力を語り、コーネルの作品に捧げられた新作詩を朗読してくださいました。寒い日であったにもかかわらず100人を超えるほどの人々が、高橋さんの朗読する詩に耳を傾けていました。

展覧会場もまさに小宇宙と呼べるような工夫が凝らされたひとつの空間となっていて、期待以上のものでした。コーネルの作品ひとつひとつも完成度の高いものなのですが、それにつけられている詩がまさにその作品を物語っていて素晴らしい! ぜひ訪れていただいきたいと思いました。

これからは美術館の庭園のツツジがきれいな季節でもありますのでおすすめです。会期は7月19日(月・祝)までです。

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『コーネルの箱』(単行本)

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by ciurlionis | 2010-04-17 23:59 | 美術

地下鉄東西線の木場駅から木場公園を抜けて、公園の反対側の一番奥にある東京都現代美術館まで足を運んだ。徒歩15分~20分くらい。今にも雨が降りそうな曇り空の日だったので冬の寒さが骨身にこたえた。レベッカ・ホルンのためでなかったら行かなかったかもしれない。晴れた日に行くのをおすすめします。

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美術館の前に到着するが、人影もなく、しんと静まり返っているので、休館日かと思ってしまった。しかし館内に入るとまばらだが人影があったので安心した。

常設展を少しだけ拝見し、さっそく「レベッカ・ホルン展~静かな叛乱 鴉と鯨の対話~」へ。

3F部分が作品の展示、1F部分で映像作品の上映が行われていた。

レベッカ・ホルン(1944-)はドイツを代表する現代アーティストのひとり。人体に鳥の羽根や角のような筒状のものを巻きつけた映像作品などで知られるようになった。彼女の作品といえば、逆さまに吊るされたグランドピアノの鍵盤部分が飛び出たり、ふたが開閉したりする作品がロンドンのテート・モダンにあったので、散歩がてら度々見ていたので知っていた程度だった。

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今回機械仕掛けになった鳥の羽根や色鉛筆が扇状に広がる作品などをみて、彼女のもつ独創性に感心した。いずれの作品も5~15分くらい待っていないと動いてくれないので、忍耐力も必要とされるが、これは3Fの展示部分だけでも十分楽しめると思う。

1Fに降りてきて、映像作品も観てみた。芸術家の手掛けた映画なので期待していなかったのだが、結構完成度の高い映画になっていた。映画のなかにたびたび自身の藝術作品を登場させつつ、ストーリー性のある映像だった。ドイツに亡命したてのチェリスト、ミッシャ・マイスキーも登場するなど、見ごたえがあった。

しかし、長編映像が多いので、すべてを観るには数回通う必要がありそう。

ご興味をもたれた方はぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

今回の展覧会で展示されている作品は彼女の作品のなかではごく一部なので、残りは展覧会図録をご覧になるのも良いかも知れません。

『レベッカ・ホルン』 (展覧会図録・大型本)
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by ciurlionis | 2009-12-16 23:59 | 美術

現代日本を代表するアーティスト、内藤 礼さんによる展覧会「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」を観に、神奈川県立近代美術館まで足を運んだ。

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基本はさまざまな模様のテキスタイルのうえに電飾を飾るといういたってシンプルな展示で、一部は展示ケースのなかにはいれるようにもなっていた。中庭の屋外空間を利用したインスタレーションもあった。

しかし残念ながら展示内容がシンプルすぎて、展示の意味を深く理解するまでには至らなかった。

ル・コルビュジエに師事した建築家、坂倉 準三の設計による藝術的価値の高いモダニズム建築であるこの美術館の空間を利用して展示を行うことに意味を見出しているのかも知れない。

内藤礼さんの作品を書籍で見てみたい方は下記の最新刊をごらんください。
彼女らしい優しい装丁のご本です。

内藤礼〈母型〉(神戸芸術工科大学レクチャーブックス 4) (2009, 12月)

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鶴岡八幡宮の大銀杏が黄金に輝いていて素晴らしかった。


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by ciurlionis | 2009-12-12 23:59 | 美術

六本木に出る用事があったので森美術館で開催中の「アイ・ウェイウェイ展-何に因って?」に立ち寄ってみました。会期は11月8日(日)まで。

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アイ・ウェイウェイ(艾未未)といえば、2008年の北京オリンピック・スタジアム「鳥の巣」をヘルツォーク&ド・ムーロンとのコラボで設計したことでも知られますが、今回の森美術館での個展は、新作6点を含む26点が展示され過去最大級の個展とのこと。

展示は、立体、写真、ヴィデオ、インスタレーションなど多岐にわたっていて、最近訪れた展覧会のなかでは一番楽しめました。

どの作品も現代アートが好きなゴルスミ出身者の心をくすぐるもので見ごたえがあったのですが、それ以上に特に興味深かったのは、2007年にカッセルで行われた「ドクメンタ12」の《童話》プロジェクトのドキュメンタリー映像でした。内容は、アイが中国全土から1001人の参加者を募り、ドイツのカッセルに招待するという『Housing space for the visitors from China』(『客人的住處』)というもの。右も左もわからない1001人もの中国人をドイツに招待するという一大プロジェクト。展覧会場ではその映像を清王朝時代の椅子に座って鑑賞できるようになっていて、「座っちゃってホントにいいの?」という感じでした。

展覧会図録も発売されています↓

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by ciurlionis | 2009-09-08 23:59 | 美術

先日のラトビアン・ランチの帰りに六本木の森美術館で開催中の「万華鏡の視覚」展に立ち寄りました。さすがにGW中だけあって子ども連れのファミリーを多くみかけました。

今回の展覧会は、オーストリアのティッセン・ボルネミッサ現代美術財団のコレクションより23点ほどの作品が出品されています。人間の視覚、聴覚、触覚など、さまざまな感覚に訴えかけるクオリティーの高い現代アート展でした。サラ・ルーカス(ゴールドスミス出身!)やトレイシー・エミンなどと聞くと、まるでロンドンのサーチ・ギャラリーやテート・モダンでYBAの作品を鑑賞しているかのような気分になりました。

特に印象的だったのが、下記の3点。
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いずれも観客を巻き込むアートであったり、ストーリー性のあるアートであったりと単なる作品では終わらないところが魅力的でした。

展覧会チケットを提示するともれなく展望台「東京シティービュー」にも入場することができます。先日はお天気も良くて東京を一望できました。会期は2009年7月5日(日)まで。

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by ciurlionis | 2009-05-03 23:59 | 美術