映画『シロタ家の20世紀』&レオ・シロタのピアノ



先日、渋谷のUPLINK-Xで映画『シロタ家の20世紀』を観てきました。

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この映画は昨年岩波ホールで好評を博したようなのですが、観るチャンスを逸してしまい、今年に入って、アップリンクXで観たのでした。劇場自体は、20名ほどが入れるホームシアターのような小劇場でした。

ストーリーは、ウクライナ出身のユダヤ人ピアニスト、レオ・シロタ(1885-1965)の家族が、大戦中のユダヤ人迫害などによって、ヨーロッパ、日本、米国にそれぞれ離れて暮らすことをよぎなくされた事実を、今現在集められる情報を元に映像化して、戦争の悲惨さを伝えるというものでした。

レオ・シロタは1929年から17年に渡って日本の音楽学校でピアノ教師として活躍しました。その教え子にはピアニストの故園田高弘氏や藤田晴子氏がいます。そのレオの娘、ベアテさんは日本国憲法に男女平等の条項を盛り込んだことでも知られ、2005年には彼女を主人公とした映画『ベアテの贈りもの』が上映されました。

この映画を観たことをきっかけに一枚のCDを聴いてみました。

1946年、レオ・シロタは日本を去ってアメリカのセントルイス音楽院に就任しますが、その17年後の1963年、日本の教え子たちに誘われたシロタは、17年ぶりに来日し演奏会を開催します。そのときのTokyo Farewell RecitalのCDがありました。

シロタの演奏は、とても繊細で緻密でここに収録されているものでは特にシューマンのソナタとリストの小品が印象に残りました。ブゾーニの教え子だけあって、ピアノのテクニックには優れていて、表現力も作曲家の意図を汲んだすばらしいものでした。おすすめです。

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by ciurlionis | 2009-01-31 23:59 | 映画