グルジア映画『懺悔』 テンギズ・アブラゼ監督


岩波ホールで上映中のグルジア映画『懺悔』(1984)を観てきました。2時間半にもおよぶ大作でした。

c0193950_2021056.jpg


この映画は、グルジアの映画監督テンギズ・アブラゼの”懺悔三部作”の『祈り』(1967)、『希望の樹』(1977)に続く最終作です。

この映画も旧ソ連の厳格な検閲のもとで撮影されたと言われているとおり、グルジアで撮られている映画であるにもかかわらずグルジアとわかるものは出てきません。なんとなくわかるのは大聖堂を大切に思っている民間人が登場するところやグルジア正教のような合唱曲が流れるところでしょうか?

グルジア映画なので、サントラにもカンチェリなどグルジア人作曲家の曲が使われているかと思ったのですが、認識できたのはエストニア人作曲家アルヴォ・ペルトの〈タブラ・ラサ〉とアルメニア人作曲家ハチャトゥリャンの〈剣の舞〉、ドビュッシー、メンデルスゾーン、ベートーヴェンなどでした。ここでもあえてグルジアとわかるものは排除したのでしょうか?

ストーリーはスターリンの粛清を想わせるように、ヴァルラムという市長を登場させ、無実の民間人を次々に粛清していくというもので、ヴァルラムの死後、彼が行った粛清により両親を亡くした娘が、ヴァルラムの墓を暴くことによる復讐劇を描いています。

ちょっとしたコメディー的要素も含まれていて、何とも言えない盛りだくさんの二時間半でした。

この映画のDVDが発売になりましたので、お知らせしておきます。

懺悔 [DVD]

c0193950_18141694.jpg


サントラにも使用されているエストニアの作曲家アルヴォ・ペルトの代表作〈タブラ・ラサ〉(ラテン語で白紙の意)が収録されているおすすめCDアルヴォ・ペルトの世界~タブラ・ラサを載せておきます。

c0193950_20582918.jpg




***************************************************************

チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
c0193950_22562380.jpg

リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!
[PR]
by ciurlionis | 2009-02-08 23:59 | 映画