BBC MUSIC MAGAZINE 12月号の付録CDがすごい!
そこで、ブレンデルの引退コンサートのCDなどを試聴してから、ふと音楽雑誌のコーナーに目をやると、BBC MUSIC MAGAZINE DECEMBER 2009が販売されていた。
昨年も12月号にプロコフィエフを取り上げていて購入した記憶があるが、今年の12月号もすごかった!
表紙をみるとなんと
"Prokofiev Violin Concerto No. 2: Premiere Recording from 1936"
とあるではないか!
ヴァイオリン協奏曲第2番の初録音が残っていたとは!さすがBBCアーカイヴである!
ヴァイオリンを演奏しているのは、フランス人ヴァイオリニスト、ロベール・ソエタンス (Robert Soëtens) で、彼は日本でもヴァイオリンを教えていたことがあり、今井信子さんのご本にも「ソエタン先生」という名前で登場している。
下記のサイトで試聴もできる。
BBC MUSIC MAGAZINE DECEMBER 2009
付録CDの詳細は下記の通り:
Sergey Prokofiev (1891-1953)
Violin Concerto No. 2 in G minor, Op. 63
Robert Soetens (1897-1997) (violin)
BBC Symphony Orchestra
Sir Henry Wood (conductor)
recorded live at the 7th Season of Sunday Orchestral Concerts,
Queen's Hall, London on 20 December 1936.
Violin Sonata No. 2 in D, Op. 94
James Ehnes (violin)
Andrew Armstrong (piano)
recorded live at Wigmore Hall, London on 9 March 2009.
この作品は1935年に作曲され、第一楽章はパリにて、第二楽章はヴォロネジで、そして最終的なオーケストレーションはバクで行われたとされる。また、同年12月1日にマドリードで初演された。
この記念すべきCDのノーツは、もっとも尊敬している恩師のひとり、デイヴィッド・ニース氏が執筆している。
プロコフィエフの自伝によれば、彼は「ヴァイオリン協奏曲第2番を第1番とは音楽と形式の点で異なったものにしたい」と言ってたそうである。確かにトロンボーンやテューバは使われていないし、オーケストレーションも一風変わっている。また、「パーカッション奏者はひとり」と限定しているとのこと。
ご興味のある方は下記のサイトからご購入が可能です。ぜひどうぞ↓