フランク・ブラングィン展 国立西洋美術館開館50周年記念事業 上野


小雨の降る寒い日だったが、日暮里で美味しいと評判の蕎麦屋に立ち寄ってから谷中墓地のなかにある五重塔跡などを見ながら上野まで歩いた。

五重塔跡の前である紳士に話しかけられて警戒しながらも話を聞いてみると、なんでも石坂浩二氏にこの周辺を案内することになっていたのだが、現場近くで待っていたらマネージャーを通じてドタキャンの連絡が入ったとのこと。その紳士は江戸東京博物館での講演会を延期してまで今日はやってきたとのことでとても残念がっていた。

少々歩き疲れたので、国立西洋美術館のカフェ「すいれん」でひと休み。自分は食べ物の好き嫌いも少なくよほど不味いものでないと「不味い」とは言わないのであるが、ここのケーキは不味かった。重い腰を上げてフランク・ブラングィン展へ。

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フランク・ブラングィン (1867-1956) という名前にはあまり馴染みがないかもしれないが、国立西洋美術館の松方コレクションとは縁の深い画家である。20世紀初頭に松方幸次郎が藝術作品を購入するにあたって助言を与えたのがフランク・ブラングィンだったのだ。

また、この展覧会で初めて知ったのだが、松方は自分のコレクションを展示するための美術館「共楽美術館」の建設まで計画していたことがあり、その建築デザインもブラングィンが手掛けていたのだった。実現はしなかったその美術館の全容をグラフィック映像でみることができた。

ブラングィンの描く絵画は正直言って自分の好みではなかったが、今日我々が国立西洋美術館で質の高い西洋絵画を観ることができるのもブラングィンの助言あってこそなのだと思えば見方も変わった。彼が描いたいかにも資産家という風貌の松方氏の肖像画が印象的だった。

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by ciurlionis | 2010-04-20 23:59 | 美術