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ポンピドー・センター所蔵作品展 シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い 東京藝術大学美術館


遅ればせながら8月13日の出来事を書いている。

帰国してまだ二日、時差ぼけで頭がぐるぐるしている。

16時に麻布で約束があるので、その前にどこか展覧会へ行こうと思い立って上野の東京藝術大学大学美術館へ。

そこで「ポンピドー・センター所蔵作品展 シャガール──ロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~」というものを観てきた。

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ポンピドゥー・センターの所蔵するシャガールはこんなものだったか? 以前訪れたフランスのニースにあるシャガール美術館での記憶が交錯しているのかも知れないが、フランスでのシャガール体験はもっと強烈だったと記憶していたので、今回の展覧会はシャガールに関しては期待以下のものだった。そんななかでも《ロシアとロバとその他のものに》と《立体派の風景》には目を見張るものがあり、じっくりと鑑賞したのは言うまでもないが。

とりわけ自分が足を運んで良かったと思ったことのひとつに、ゴンチャローヴァ(ゴンチャローワ)の《収穫物を運ぶ女たち》(連作「葡萄の収穫」9面のうちの1面)をみられたこと、またラリオーノフの《タトリンの肖像》を観られたことが挙げられる。

ゴンチャローヴァの単純な構図のなかに観られるあふれるような躍動感が印象的。このような作品はなかなか描けるものではないし、日本で観る機会などそうあることではないので、観ることができただけでも有り難かった。

リトアニア出身のリプシッツの彫刻《ギターを持つ船乗り》もあって嬉しかった。

会期は、2010年10月11日(祝)まで。

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by ciurlionis | 2010-08-13 23:59 | 美術