藝術クロスオーバー
2011-12-12T02:04:01+09:00
ciurlionis
2011年はチュルリョーニスの没後100年にあたり、交響詩「海」を演奏してくださるオーケストラを探しています。スコア+パート譜をお貸しいたします。
Excite Blog
2011年11月11日にチュルリョーニスピアノ作品集 [原典版] (楽譜) が発売になりました!
http://ciurlionis.exblog.jp/17051019/
2011-11-03T21:15:00+09:00
2011-12-12T02:04:01+09:00
2011-11-03T21:07:39+09:00
ciurlionis
音楽
2011年に没後100周年を迎えたミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス
(Mikalojus Konstantinas Čiurlionis 1875-1911) 。作曲家としてばかりでなく画家としても評価が高く、リトアニアを象徴する存在となっています。
本書では、250曲ほどある彼のピアノ作品のなかから代表作49曲を精選しました。ジョナス・メカスの映画『リトアニアへの旅の追憶』にも使われた牧歌的で素朴な8曲から、12音音階の萌芽とも評される無調の変奏曲まで、初級者から上級者まで幅広く楽しめるよう構成しました。
また、画家としての彼も知っていただけるよう、幻想的な絵画作品も巻頭に収録しました。
校訂・解説は気鋭のチュルリョーニス研究家として知られるリトアニアの音楽学者クチンスカス教授。自筆譜に基づく世界初の原典版(Ur-Text)出版です。
作曲:Mikalojus Konstantinas Čiurlionis
[ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス]
校訂・解説:Darius Kučinskas [ダリウス・クチンスカス]
翻訳:布川由美子 [Yumiko Nunokawa]
発刊:2011.11.11
判型:菊倍判
頁数:148
商品番号:GXS01088104
ISBN:978-4-636-88104-2
分類コード:C0073
発行:株式会社プリズム
発売:株式会社ヤマハミュージックメディア
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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!
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☆お知らせ☆ 劇団銅鑼 演劇公演「センポ・スギハァラ 再び夏へ」 早稲田大学大隈記念講堂 入場無料
http://ciurlionis.exblog.jp/16633438/
2011-07-23T01:06:00+09:00
2011-07-23T01:18:34+09:00
2011-07-23T01:13:32+09:00
ciurlionis
コンサート・オペラ
☆お知らせ☆ 本日2011年7月23日16時より(15:30開場)早稲田大学の大隈記念講堂にて、劇団銅鑼演劇公演「センポ・スギハァラ 再び夏へ」が催されます。
元リトアニア日本領事代理・杉原千畝やリトアニアにご興味のおありの方はぜひ足をお運びください。
入場無料です。
詳しくは下記のチラシをご覧ください。
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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!
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ジョナス・メカス著『メカスの難民日記』が発売になりました!
http://ciurlionis.exblog.jp/16502602/
2011-06-22T10:31:00+09:00
2011-06-22T13:10:00+09:00
2011-06-22T10:42:37+09:00
ciurlionis
本
ご興味のおありの方はぜひどうぞ!
ジョナス・メカス著 『メカスの難民日記』 (みすず書房)
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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!
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チュルリョーニスの没後100年にチュルリョーニスをひっそりと聴く CDその14
http://ciurlionis.exblog.jp/16172561/
2011-04-10T22:25:00+09:00
2011-04-12T13:30:03+09:00
2011-04-10T22:45:06+09:00
ciurlionis
音楽
しばらくはバッハ以外聴く気にならなかったのですが、今日はチュルリョーニスが1911年4月10日にワルシャワ郊外のサナトリウムで没してから100年の記念日なので、お気に入りのランズベルギス氏の弾くチュルリョーニスをひっそりと聴いていました。
このEMIからリリースされているCDは何度かこのブログでもご紹介してきましたので、内容についての説明は省略しますが、この演奏はチュルリョーニスのピアノ曲のもつ素朴感や牧歌的雰囲気が良く出ていて気に入っています。
もしよろしければ聴いてみてくださいね。
Čiurlionis:Born of Human Soul
『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!
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2011年3月11日14時46分を心に刻む
http://ciurlionis.exblog.jp/16138708/
2011-03-31T14:46:00+09:00
2011-04-03T14:21:30+09:00
2011-04-03T13:57:27+09:00
ciurlionis
その他
信号機がやたら揺れているし、窓ガラスがバリバリ振動している。そのうちに地面がグラグラ揺れだして。。。
「あっ!地震だ!しかもかなり大きい!」となったわけです。
その後会場へ向かったけれど、結局出演者が到着できないためにシンポジウムも中止に。そして、歩きついたJRの駅にあったTVであの東北の都市を飲み込んだ津波の映像を目にしました。
結局、地下鉄もJRも止まってしまったので帰宅困難者となり、都内の駅ビルで一夜を明かし、翌朝の始発電車で帰宅。
ひとり、岩手に友人が住んでいるので年賀状を取り出して住所を確認すると、「岩手県…山田町…」大きく被災した町ではないか!GoogleのPerson Finderで友人一家の名前を見つけるまではとても心配でたまらなかった。
そして、3月31日に岩手から彼女直筆のハガキが届いた。「年賀状とかで住所確認したりしなかった?」と。
みごとに図星。ハガキと同日に携帯へもメールが届いた。「無事です。」と。安心したけれど「家も、車も、仕事も一度に失った」友人のことを考えるといたたまれなくなり涙が止まらなかった。
その後は連絡がきていないが、今後自分ができる限りのことをしようと心に誓った。
アマゾンではさまざまな形で募金ができるようです。もし少しでも協力したいという方はアクセスしてみてください。
たすけあおうNippon東日本大震災義援金サイト
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ブリュッヘン+新日本フィル ベートーヴェン・プロジェクト 第4回 最終回 すみだトリフォニーホール
http://ciurlionis.exblog.jp/15945271/
2011-02-19T23:59:00+09:00
2011-02-20T01:13:24+09:00
2011-02-20T00:42:09+09:00
ciurlionis
コンサート・オペラ
そして今日はいよいよブリュッヘン+新日本フィル ベートーヴェン・プロジェクトの最終回。
第4回
公演日2月19日(土)15:00開演
曲目交響曲第8番 ヘ長調 作品93 Symphony No.8 in F major, op.93
交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱付き」 Symphony No.9 in D minor, op.125
リーサ・ラーション[ソプラノ]
ウィルケ・テ・ブルメルストゥルーテ[アルト]
ベンジャミン・ヒューレット[テノール]
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン[バリトン]
栗友会合唱団[合唱]
栗山文昭[合唱指揮]
第8交響曲では第二楽章の軽快さに感動し、第四楽章の木管楽器の掛け合いもスムーズで木管セクションも少しずつ成長しているのを実感できた。
「第九」では、とりわけ第三楽章の完成度が高く、弦楽器セクションがブリュッヘンと作り上げてきた「ブリュッヘン・サウンド」をしっかりと聴かせてくれていた。
第四楽章では、バリトンが舞台袖から歌いながら登場する演出があり会場を沸かせていて楽しかった。それよりもなによりも昨日のリハでは「日本人コーラスだな」と思って聴いていた栗友会合唱団がひと晩で耳を疑うほど成長していて驚かされた。きっと昨晩ブリュッヘンに指摘された部分を特訓したのだろう。テノール・ソロが一部歌いそびれるハプニングがあったが、まぁ、そんなこともたまにはあるだろう。仕方あるまい。
結局、前回のハイドン・プロジェクト同様、今回も4回(記者会見やリハを含めたら計9回)も通ってしまった。全4回のうち、自分が一番印象に残ったのは第一回目の第一、第二、第三交響曲の日。ブリュッヘンらしい古楽アンサンブルのような面が随所にみられ、一生記憶に残る名演だったと思う。今回のプロジェクトでもブリュッヘン・マジックに魅せられ、幸せな気分で聴き終えることができた。
また機会があったら別プロジェクトをやってほしい。日本にいる限り必ず聴きに行きたいと思う。
全4回のチケット半券を郵送すると特典CDがもらえるというので、早速送ろう!
ロ短調ミサ曲はまだ考え中なのではあるが。。。
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ブリュッヘン+新日本フィル ベートーヴェン・プロジェクト 第3回 すみだトリフォニーホール
http://ciurlionis.exblog.jp/15945153/
2011-02-16T23:59:00+09:00
2011-02-20T00:17:54+09:00
2011-02-20T00:16:30+09:00
ciurlionis
コンサート・オペラ
今日は、ブリュッヘン+新日本フィル ベートーヴェン・プロジェクト 第3回。
第3回
公演日2月16日(水)19:15開演
曲目交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」 Symphony No.6 in F major, op.68
交響曲第7番 イ長調 作品92 Symphony No.7 in A major, op.92
「いまだかつてこれほどまでに神々しい「田園」を聴いたことがない。」
まるでブリュッヘンの背後に後光が差しているかのようだった。
回を重ねるごとに新日本フィルの弦楽器セクションが成長しているのが良くわかる。皆優秀な奏者なのであろう。ブリュッヘンがリハで指摘していたことを本番でも忠実に守っていた。見事な弱音。弦楽器セクションがオケ全体をしっかりと支えていて、安心して聴くことができた。
無駄な贅肉がそぎ落とされ、すっきりとした第7番交響曲。
個人的には苦手なこの交響曲なのだが、指揮者とオケが違うだけでこんなにも演奏に違いが出るとは!
改めてブリュッヘンの引率力と、彼の意思を忠実に音にしている新日本フィルのメンバーの柔軟性に驚かされた。
最終回の第八・第九交響曲がますます楽しみになったのは言うまでもない。
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ブリュッヘン+新日本フィル ベートーヴェン・プロジェクト 第2回 すみだトリフォニーホール
http://ciurlionis.exblog.jp/15904514/
2011-02-11T21:59:00+09:00
2011-02-11T23:04:17+09:00
2011-02-11T23:04:17+09:00
ciurlionis
コンサート・オペラ
本日も、昨日の公開リハーサルに引き続き、ベートーヴェン・プロジェクトの第二日目を聴いてきた。
第2回
公演日2月11日(金・祝)15:00開演
曲目交響曲第4番 変ロ長調 作品60 Symphony No.4 in B-flat major, op.60
交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」 Symphony No.5 in C minor, op.67
ベートーヴェンの交響曲も4番、5番ともなると、だんだん編成も音量も規模が大きくなる。そんななか、ブリュッヘンは弱音と強音をしっかりと響かせてメリハリのある演奏にしていた。
弦楽器の音色が力強く自己主張のあるものになったのは良かったが、第一日目で聴いたあのぬくもりのある木管楽器の和音が「全く」感じられなかった。木管楽器はほとんどのメンバーが入れ替わってしまっていたようで少々残念。一日目とは異なるオーケストラの演奏を聴いているかのようだった。低音ももう少し出ると安定感が増すかもしれない。
次回はさらなるブリュッヘンの魔法に期待したい。
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ブリュッヘン+新日本フィル ベートーヴェン・プロジェクト 第1回 すみだトリフォニーホール
http://ciurlionis.exblog.jp/15904388/
2011-02-08T23:59:00+09:00
2011-02-11T22:45:15+09:00
2011-02-11T22:45:15+09:00
ciurlionis
コンサート・オペラ
いよいよフランス・ブリュッヘン+新日本フィルハーモニー交響楽団の第一日目。2月7日(火)の公開リハーサルに続き、今日は本番を聴いてきた。
第1回
公演日2月8日(火)19:15開演
曲目 交響曲第1番 ハ長調 作品21 Symphony No.1 in C major, op.21
交響曲第2番 ニ長調 作品36 Symphony No.2 in D major, op.36
交響曲第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」 Symphony No.3 in E-flat major, op.55
「今日の演奏を聴けたひとは幸せだと思う。」
「古典派」ベートーヴェンの本格的な交響曲の演奏が聴けた。ブリュッヘンの長い指から紡ぎだされるノンヴィヴラートの調べ。特に、交響曲第2番の第二楽章では一瞬、どこかの欧米の室内楽団かと錯覚するかのような純粋な響きが味わえた。
いつもなら猫背気味に小股でゆっくりと舞台に登場してゆっくりと指揮台にあがるブリュッヘンだが、「エロイカ」の冒頭では指揮台にあがると同時にタクトを降りおろし、観客を「あっ!」と言わせたのだった。
演奏の方も久しぶりに聴いた名演。テンポも、全体的バランスもセクションごとのアンサンブルも、管楽器のソロもどれもこれも「これこそまさにベートーヴェンの交響曲だ!」と感じられる演奏だった。
コントラバス・パートの安定感、木管楽器セクションの爽やかなソロの掛け合いとぬくもりのある和音。今日のこの演奏を忘れないで今後に繋いでほしい。
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チュルリョーニスのCD その12・13 ピアノ作品集 Vol. 1・2 ムーザ・ルバッキーテ
http://ciurlionis.exblog.jp/15853085/
2011-01-30T23:59:00+09:00
2011-02-02T00:22:42+09:00
2011-02-01T17:57:25+09:00
ciurlionis
音楽
ルバッキーテはリトアニアに生まれ、モスクワ音楽院で学んだピアニスト。在学中よりソ連邦内の数々のピアノ・コンクールで優勝し、音楽院を首席で卒業後は1991年にリトアニアがソ連邦から独立するまでは主にバルト三国、ウクライナ、アルメニア、ベラルーシ、ウズベキスタン、カザフスタン、ロシアなどのオーケストラとの共演を果たすなどして経験を積みました。1991年からはパリとヴィリニュスに住みながら、リストやブラームス、ショスタコーヴィチ、スクリャービンなどのCDをリリースし、世界各国の音楽院で教鞭を執っています。
彼女の演奏は、表情豊かでチュルリョーニスのピアノ曲が時にショパンやベートーヴェンのように聴こえる一面もあります。
このCDもナクソス・ミュージック・ライブラリー (NML) で聴くことが可能です。
Čiurlionis: Piano Works Vol. 1/ Mūza Rubackytė (MARCO POLO 8.223549)
MP3ダウンロードはこちらから→Čiurlionis: Piano Works Vol. 1/ Mūza Rubackytė (MP3 Download)
CDジャケットに採用されている絵画は、チュルリョーニス作 「捧げもの」 "The Offering" in 1909 です。
***
Čiurlionis: Piano Works Vol. 2/ Mūza Rubackytė (MARCO POLO 8.223550)
MP3ダウンロードはこちらから→Čiurlionis: Piano Works Vol. 2/ Mūza Rubackytė (MP3 Download)
CDジャケットに採用されている絵画は、チュルリョーニス作 「天使(天使のプレリュード)」 "Angel (Prelude of the Angel)" in 1909 です。
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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!
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チュルリョーニスのCD その11 交響詩「海」「森の中で」と5つのプレリュード
http://ciurlionis.exblog.jp/15852728/
2011-01-29T23:59:00+09:00
2011-02-01T17:09:31+09:00
2011-02-01T16:27:13+09:00
ciurlionis
音楽
Čiurlionis:The Sea, In the Forest, Five Preludes: Domarkas, Slovak Philharmonic Orchestra (MARCO POLO 8.223323)
リトアニアのオーケストラの演奏でないのが残念ですが、このMARCO POLOレーベルはナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML) で聴くことも可能ですし、amazon.co.jpからMP3としてダウンロード購入することもできます。
Čiurlionis:The Sea, In the Forest, Five Preludes: Domarkas, Slovak Philharmonic Orchestra (MP3 Download)
このCDの収録曲でめずらしいのは、プレリュードの弦楽合奏用編曲です。この前奏曲5曲はもともとピアノ用に作曲されたもので、弦楽合奏用編曲が収録されているのはこのCD以外ありませんので、ぜひお聴きになってみてください。
交響詩の演奏も各パートの意思表示がハッキリとしていて、聴きやすい演奏です。
CDのジャケットに採用されている絵画は、チュルリョーニス作「ファンタジー(悪魔)」 "Fantasy" (Demon) in 1909.です。
『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!
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ブリュッヘン+新日本フィル ベートーヴェン・プロジェクト 公開リハーサル&会見
http://ciurlionis.exblog.jp/15837743/
2011-01-28T23:59:00+09:00
2011-01-29T21:24:31+09:00
2011-01-29T17:42:43+09:00
ciurlionis
コンサート・オペラ
1月26日に来日し、33日間日本に滞在して2月に行われる新日本フィルとの連続演奏会に臨むというフランス・ブリュッヘン。このコンビは2年前の2009年にハイドンの後期交響曲12曲の連続演奏会を行って好評を博したので、ご記憶にある方も多いはず。私もその時の演奏があまりにも素晴らしく印象的だったのでこの度のベートーヴェン・プロジェクトも楽しみにしていました。
まずは13:45~の公開リハーサルへ。
第9交響曲の第4楽章。休憩を挟んで第8交響曲。新日本フィル自体、2年前より響きに幅が出て音色も豊かになっていて、明らかに成長しているのがわかりました。
ブリュッヘンの指揮は、ベートーヴェンの交響曲はかくあるべしという感じで、テンポの運び方が絶妙。指揮をしながら言葉少なげに身振り手振りを交えて指導しているのですが、その少ない言葉でも新日本フィルはしっかりと意思を汲み取り演奏に反映させていました。次第にブリュッヘン色の濃い演奏へと変わっていく過程が聴いてとれました。本番が一層楽しみになったのは間違いありません。
16:30~は記者会見。
ブリュッヘン自ら今回のプロジェクトについてお話しされました。演奏の見通しを付けやすくするため、リハーサルは第9交響曲から始め第1交響曲までさかのぼり、演奏は第1から始め第9で終えるとのこと。
ベートーヴェンの蔵書にあった作家などを紹介し、シェイクスピアなどの文学から影響を受けたものが多いことなど各交響曲の特色が説明され、ベートーヴェンがハイドンを恐れて交響曲を完成させたのが30歳を過ぎてからだったことや、ブラームスもその影響からか、ベートーヴェンを恐れて交響曲を書いたのがかなり遅かったことなども語られました。
質疑応答の場面では、各交響曲の編成の大きさの違いについて質問を受け、意外にもコントラバス奏者が8名採用されていた理由を、質の悪い楽器をもつアマチュア奏者が中心だったので、人数を増やすことで低音パートを補っていたとおっしゃっていました。スティーヴン・イッサーリスの父が幼少の頃に、ベートーヴェンを直接知るご婦人から聞いたベートーヴェンの逸話などもお話になり、とても有意義な会見となりました。
最後に2011/ 2012シーズンの新日本フィルのプログラムについて、オーケストラが主役となる作品をトーマス・ダウスゴーや、インゴ・メッツマッハーなどを招いて時間をかけて練習して公演に取り組む計画などが紹介されていました。
ブリュッヘン+新日本フィルの 《ベートーヴェン・プロジェクト》 の詳細は下記の通りです。
該当公演のチケットを提示すると公開リハーサルを見学することもできるそうです。
第1回
公演日2月8日(火)19:15開演
曲目 交響曲第1番 ハ長調 作品21 Symphony No.1 in C major, op.21
交響曲第2番 ニ長調 作品36 Symphony No.2 in D major, op.36
交響曲第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」 Symphony No.3 in E-flat major, op.55
第2回
公演日2月11日(金・祝)15:00開演
曲目交響曲第4番 変ロ長調 作品60 Symphony No.4 in B-flat major, op.60
交響曲第5番 ハ短調 作品67 「運命」 Symphony No.5 in C minor, op.67
第3回
公演日2月16日(水)19:15開演
曲目交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」 Symphony No.6 in F major, op.68
交響曲第7番 イ長調 作品92 Symphony No.7 in A major, op.92
第4回
公演日2月19日(土)15:00開演
曲目交響曲第8番 ヘ長調 作品93 Symphony No.8 in F major, op.93
交響曲第9番 ニ短調 作品125 「合唱付き」 Symphony No.9 in D minor, op.125
リーサ・ラーション[ソプラノ、19日のみ]
ウィルケ・テ・ブルメルストゥルーテ[アルト、19日のみ]
ベンジャミン・ヒューレット[テノール、19日のみ]
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン[バリトン、19日のみ]
栗友会合唱団[合唱、19日のみ]
栗山文昭[合唱指揮、19日のみ]
公開リハーサル日程
第1回~第4回 各回ご購入者限定
購入公演の公開リハーサルへもれなくご招待
参加方法:当日、入り口にて公演チケットをご提示ください。
第1回分 2月7日(月)10:30~
第2回分 2月10日(木)14:00~ (変更になりました)
第3回分 2月15日(火) 10:30~
第4回分 2月18日(金)18:30~
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チュルリョーニスのCD その10 交響詩「森の中で」「海」と弦楽四重奏曲
http://ciurlionis.exblog.jp/15813677/
2011-01-22T23:59:00+09:00
2011-01-24T18:00:18+09:00
2011-01-24T17:25:47+09:00
ciurlionis
音楽
ソ連邦の最末期にモスクワで録音されましたが、このフランス盤が発売されたとき、すでにリトアニアは独立を回復していました。ランズベルギスが「初代国家元首」として、CDに序文を寄せているのはそのためです。歴史の大きな転換点を物語るアルバムです。
チュルリョーニス: 交響詩「森の中で」・「海」(バルシス改訂版)/弦楽四重奏曲ハ短調 フェドセーエフ/モスクワ放送交響楽団、ヴィリニュス弦楽四重奏団 (LDC 288004) (KKCC-130)
交響詩を演奏しているのは、ヴラディーミル・フェドセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団。
弦楽四重奏を演奏しているのは、ヴィリニュス弦楽四重奏団です。
このCDは比較的多く流通しており、中古で手に入りやすいですし、交響詩と弦楽四重奏曲の両方を一枚で楽しめるお得な盤かもしれません。
『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!
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チュルリョーニスのCD その9 交響詩「森の中で」 愛知県医師会交響楽団 日本人初演
http://ciurlionis.exblog.jp/15789448/
2011-01-19T00:01:00+09:00
2011-01-20T14:15:37+09:00
2011-01-19T15:40:35+09:00
ciurlionis
音楽
この愛知県医師会交響楽団はアマチュア・オーケストラですが、1996年と1997年の2年にわたり、リトアニア医療支援(リトアニアの72病院に10年分の特殊医療資材を贈呈)のためにチャリティーコンサートを開催しています。その答礼として第2回(第15回定期)演奏会には、ランズベルギス最高会議議長(チュルリョーニス研究者で元国家元首)からチュルリョーニスの交響詩「森の中で」の日本人演奏家による初演権が与えられるとともに、カウナス医学アカデミーからリトアニア人ピアニスト、ピャートラス・ゲニュシャス氏が派遣され、ブラームスのピアノ協奏曲第2番が演奏されました。
このCDはその第2回目の演奏会のライヴ録音です。
平成9(1997)年2月23日
第15回定期演奏会(愛知県芸術文化センター・コンサートホール)
リトアニア医療支援に醵金
チュルリョーニス 交響詩「森の中で」(日本人初演)
ブラームス ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品83
ブラームス 交響曲第2番
指揮 : 小松 和彦
独奏 :ピャートラス・ゲニュシャス(リトアニア)
日本人の医師会の方々による人道的支援がこのような形で行われていたことを知り、心温まる思いがしました。ライナーノーツにはランズベルギス氏からのメッセージも掲載されています。
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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!
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チュルリョーニスのCD その8 "VIA AD SECRETUM" 日本人ピアニスト 宮崎朋菜さん演奏
http://ciurlionis.exblog.jp/15789340/
2011-01-18T23:59:00+09:00
2011-01-20T14:09:12+09:00
2011-01-19T15:06:51+09:00
ciurlionis
音楽
宮崎さんはモスクワ音楽院で学んだピアニストで、ロシア人作曲家の作品の演奏を得意としています。モスクワ在住。リトアニアでも演奏をされたことがあるそうです。
このCDには、チュルリョーニスのピアノ曲10トラックに加え、グリンカ、リャードフ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービン、メトネル、プロコフィエフの作品が収録されています。
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『チュルリョーニスの時代』(佐藤泰一・村田郁夫訳、ヤングトゥリープレス 2008)
リトアニアを象徴する作曲家・画家チュルリョーニスの伝記が発売になりました!
ピアノ曲の楽譜、詳細なディスコグラフィー、音楽作品リスト、参考文献目録も収録!
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