みなさま

明けましておめでとうございます

昨年末は多忙のためブログ更新が滞っておりましたが、
新年よりまた少しずつ書き始めたいと思っておりますので
引き続きよろしくお願いいたします。

c0193950_075432.jpg
アルブレヒト・デューラー作 「野うさぎ」 (1502)

現在、上野の国立西洋美術館では、このドイツ人画家アルブレヒト・デューラー (Albrecht Dürer, 1471 - 1528) の版画・素描展が開催中です。「野うさぎ」は展示されておりませんが、デューラーの版画は木版も銅版も質の高いものばかりで、その傑作の数々を一度に見られる良い機会ですので、おすすめです。

アルブレヒト・デューラー [単行本] エルンスト ヴィース (著), Ernst W. Wies (原著), 相沢 和子 (翻訳)

c0193950_0275343.jpg



c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2011-01-01 11:11 | 美術

上野の国立西洋美術館で6月26日(土)~9月26日(日)まで開催の「ナポリ・宮廷と美―カポディモンテ美術館展 ルネサンスからバロックまで」のオープニングにお邪魔しました。

c0193950_12281967.jpg


展覧会のポスターにも採用されているパルミジャニーノの《貴婦人の肖像(アンテア)》を以前から観てみたいとは思っていたもののなかなかナポリまで足を運ぶ機会もなかったので、上野にやってくると聞いて楽しみにしていました。

深みのある独特の緑色をバックに光沢感のある衣服を纏ったアンテアは、想像以上に美しく描かれていて一目観ただけで魅了されてしまいました。作品の目の前に立つとアンテアと視線が合ったような感じがして、こちらがドキッ!っとしてしまうほどでした。細部まで丁寧に描かれていてとても印象的な絵画でした。

この展覧会を一周してイタリアのバロック絵画を深く理解するにはもっと勉強が必要と思った次第です。そんななかでも印象に残った絵画を5点挙げておきます。

1.アンドレア・マンテーニャ 《ルドヴィコ(?)・ゴンザーガの肖像》
テンペラ画なのに肌の色調がまるで油彩画のように美しい。

2.エル・グレコ 《燃え木でロウソクを灯す少年》
言うまでもなく、ろうそくの光で照らされた少年の顔の描写が絶妙。

3.ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《マグダラのマリア》
涙を流している目の辺りに注目。

4.アルテミジア・ジェンティレスキ 《ユディトとホロフェルネス》
女性二人がかりでアッシリアの将軍ホロフェルネスの首を切っているシーンを描いた絵画。残酷すぎて直視していられなかった。これを描いたのが女性だというのでさらにびっくり。

5.グイド・レーニ 《アタランテとヒッポメネス》
オウィディウスの『変身物語』から採られた1シーンを描いた絵画。バロック時代のアンリ・ルソーか?はたまたピカソ?を想わせるような大型作品。

c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2010-06-25 23:59 | 美術

小雨の降る寒い日だったが、日暮里で美味しいと評判の蕎麦屋に立ち寄ってから谷中墓地のなかにある五重塔跡などを見ながら上野まで歩いた。

五重塔跡の前である紳士に話しかけられて警戒しながらも話を聞いてみると、なんでも石坂浩二氏にこの周辺を案内することになっていたのだが、現場近くで待っていたらマネージャーを通じてドタキャンの連絡が入ったとのこと。その紳士は江戸東京博物館での講演会を延期してまで今日はやってきたとのことでとても残念がっていた。

少々歩き疲れたので、国立西洋美術館のカフェ「すいれん」でひと休み。自分は食べ物の好き嫌いも少なくよほど不味いものでないと「不味い」とは言わないのであるが、ここのケーキは不味かった。重い腰を上げてフランク・ブラングィン展へ。

c0193950_14383097.jpg


フランク・ブラングィン (1867-1956) という名前にはあまり馴染みがないかもしれないが、国立西洋美術館の松方コレクションとは縁の深い画家である。20世紀初頭に松方幸次郎が藝術作品を購入するにあたって助言を与えたのがフランク・ブラングィンだったのだ。

また、この展覧会で初めて知ったのだが、松方は自分のコレクションを展示するための美術館「共楽美術館」の建設まで計画していたことがあり、その建築デザインもブラングィンが手掛けていたのだった。実現はしなかったその美術館の全容をグラフィック映像でみることができた。

ブラングィンの描く絵画は正直言って自分の好みではなかったが、今日我々が国立西洋美術館で質の高い西洋絵画を観ることができるのもブラングィンの助言あってこそなのだと思えば見方も変わった。彼が描いたいかにも資産家という風貌の松方氏の肖像画が印象的だった。

c0193950_14455819.jpg


c0193950_11172377.jpg

[PR]
by ciurlionis | 2010-04-20 23:59 | 美術

昨年、お知り合いの方から下記のようなガイドブックを頂いていた。国立西洋美術館はル・コルビュジエの設計によるものとして有名であるが、その新館はコルビュジエの弟子である前川國男が設計している。一昨年から昨年にかけて新館の改装工事が行われており、それ以来常設展からは足が遠のいていたのだった。

国立西洋美術館 公式ガイドブック

c0193950_10125264.jpg


今日は、そのガイドブックの製作に係わられた方が西美をご案内くださるというので上野まで足を運んだ。ソメイヨシノはまだのようだったが、早咲きの桜が5本ぐらいピンクの花をつけていた。

西洋美術館は松方幸次郎氏のコレクションをもとに構成されている。

まず、ロダンの彫刻からはじまり、ブリューゲルなどフランドル派の絵画、ヴェロネーゼなどイタリア・ルネサンスの絵画、さらにはヨーロッパ各地のバロック、ロココ絵画へ。ここまでがル・コルビュジエの本館での展示である。

廊下を渡ると新館があり、ここからが19世紀以降のフランスを中心とする近代美術。ミレー、クールベ、ルノワール、ピサロなど、どれも完成度の高い作品が続く。

特に、西美のモネ・コレクションは圧巻だ。フランスでの四季折々の情景、ロンドンのテムズ川にかかる橋の情景など、屈指の名画が揃っている。

改装された新館は広々としていて照明も明るくてじっくり鑑賞することができた。

もうひとつおすすめしておきたいのが、新館にある「版画・素描小企画室」で行われている「所蔵・水彩・素描展-松方コレクションとその後-」というもの。こちらは傷みやすい作品ばかりなので照明を落とした部屋となっている。

なかでも目を引いたのがモローの水彩画や、マティスの描いた「ピアニスト、アンリ・ジル=マルシェの肖像」。日本で行われたピアノ・リサイタルのプログラムの表紙に使用されていた。とても珍しいものである。

フランク・ブラングィン展はもう少し暖かくなってから訪れるとしよう。

帰り掛けにその方から、早稲田大学の演劇博物館で「メイエルホリドの演劇と生涯展 没後70年・復権55年」が開催中と教えていただいた。

メイエルホリドはプロコフィエフにオペラ『三つのオレンジへの恋』を書くように勧めた人物でもあるし、数々の演劇の演出を手掛けた。そういえば、戯曲『南京虫』の音楽は、プロコフィエフが作曲の依頼を断り、その後ショスタコーヴィチが作曲していたと思う。

c0193950_23203823.gif

             

HMVジャパン CD DVD 音楽 書籍 ゲーム
[PR]
by ciurlionis | 2010-03-19 23:59 | 美術